ブルゴーニュ白の三大銘醸地で「モンラッシェ」の名を冠した村

【シャサーニュ・モンラッシェ 〜Chassagne-Montrachet〜】

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 シャサーニュ・モンラッシェ村は、以前は「シャサーニュ・ル・オー村」という名前でしたが、1879年に世界最高の白ワイン「モンラッシェ」の名を冠した現在の村名へと改名されました。

  

 下の図表は、特級畑モンラッシェの区画図及びその周辺の特級畑の概略図を示したものです。これはブルゴーニュ・ラヴァーのバイブルとも言える「ブルゴーニュ大全」のデータを基に、店長がエクセルで描画したものですので、縮尺(畑の大きさ)は正確ではありませんが「偉大な畑モンラッシェ」とその周辺の秀逸なモンラッシェ特級畑群の理解の参考になると思います。

 その名前のとおり、シャサーニュ・モンラッシェにはモンラッシェを名乗る3つの特級畑があります。禿山「ラッシェ山」中腹に広がる3.99haのル・モンラッシェと5.84haのバタール・モンラッシェは、お隣のピュリニー・モンラッシェにまたがって面積をほぼ二分しています。三つ目のクリオ・バタール・モンラッシェは全域がシャサーニュに属している1.86haの小さなクリマで、バタールからの延長部分にある日当たりのよい緩やかな斜面にあります。

 この3つのモンラッシェの特級畑から、DRC(ドメーヌ・ロマネ・コンティ)、ドメーヌ・コント・ラフォン、ドメーヌ・ラモネ、ドメーヌ・ルフレーヴ等錚々たる生産者が素晴らしいモンラッシェを造っています。

 この図表からも分かるように、コント・ラフォンはモンラッシュの東南角のベスト立地、DRCとルフレーヴはそれに隣接する東南向き立地、ラモネはピュリニー側の小区画に自分の畑を持っています。また、ピュリニーの名手エティエンヌ・ソゼはモンラッシェには自分の畑は持っていませんが、モンラッシェ二番目の大きさで、かつ東西と南北に広がり、しかもDRCとコント・ラフォンの区画に隣接する最高立地のシャサーニュ側の2区画(1.84ha)の持ち主で、250年の歴史を持つテナール男爵家から葡萄を購入して少量の素晴らしいモンラッシェを造っています。

 世界最高峰の白ワインを産することから、白ワインのイメージが強いシャサーニュ・モンラッシェですが、実は良質の赤ワインも産出するアペラシオンで、実際の葡萄の栽培面積でも赤が約1/3を占めており、赤のコート・ド・ニュイ、白のコート・ド・ボーヌと言われるコート・ドールの中では珍しい存在です。

 赤の特級畑はありませんが、「クロ・サン・ジャン」、「モルジョ」、「ラ・ブードリオット」、「ラ・マルトロワ」といったシャサーニュを代表する優良な一級畑では、赤・白ともほとんど同じ生産量であり、しかも価格も比較的手頃であることから、お買い得の赤として非常に人気があります。

 特級畑モンラッシェを中心とする地図は前掲の通りですが、シャサーニュ・モンラッシェ全体の葡萄畑の広域図を下に掲載します。こちらの地図も、店長がエクセルで描画したものですので、縮尺(畑の大きさ)は正確ではありませんが、シャサーニュ・モンラッシェの19の一級銘醸畑の場所やモンラッシェを始めとする特級畑との位置関係等の理解の参考になると思います。

 シャサーニュ・モンラッシェのワインには謎が多く、「白に適した土壌で造る白ワインは絶妙で、赤に最適の土壌で造る赤は良好、白もそれなりのワインになる」と言われますので、19の一級畑が赤白どちらに適した土壌なのかを知っておくことが重要です。

 実は、シャサーニュ・モンラッシェの大部分の畑は白ではなく赤に適すとされ、実際に1900年代はシャサーニュの収穫量は赤が60%、白が40%でしたが、2000年代に入り赤48%、白52%と逆転、一級畑に限定すると、赤20%、白80%となっています。

 下の地図では、村の北部にある特級畑モンラッシェに近接して縦に(標高が高く)連なるレ・シュヌヴォット、レ・ヴェルジェ、レ・ショーメは、シャサーニュを代表する白に向いたテロワールです。 一方、村の集落付近から帯状に南に連なるクロ・サン・ジャン、ラ・マルトロワ、シャン・ガン、ラ・ブードリオットは、赤に適した土壌で、赤白それぞれ良好なワインを生み出すテロワールです。

 

 シャサーニュ村で秀逸な生産者を挙げれば、ドメーヌ・ラモネとドメーヌ・ミシェル・ニーヨンが双璧でしょう。ドメーヌ・ラモネは世界中から高い評価を受け、シャサーニュのみならず、ブルゴーニュのトップ・ドメーヌで、そのワインは世界の三ッ星レストランが、喉から手が出るほど欲しいワインと言われます。特にラモネの造るモンラッシェとシュヴァリエ・モンラッシェは別格の希少ワインです。白の名手ですが、優良の赤の生産者としても有名です。

 もう一方のドメーヌ・ミシェル・ニーヨンは所有する畑が小さく、生産量が少ないことから「ニーヨンのワインを見つけたら必ず買え」と言われるほどの白のスペシャリストです。

 

 特にミシェル・ニーヨンがバタール・モンラッシェに所有する畑は、シャサーニュ側に、わずか0.12haと極小で、 しかも1927年に植えられた古樹から採れた葡萄を使って造られるバタール・モンラッシェは年間数百本程の希少プレミアムワインであるため、「究極のシャルドネを愉しめる芸術品」と呼ばれ愛好家垂涎の憧れと羨望のワインとなっています。

 最後にもう一人、シャサーニュ・モンラッシェの大注目の意外な生産者をご紹介します。その名は、ドメーヌ・ベルナール・デュガ・ピィ。多くのお客様が、デュガ・ピィの名を聞くだけで、「なんでシャサーニュにデュガ・ピィが!!」と思われているはずです。

 ご承知の通り、デュガ・ピィは、いとこのクロード・デュガと共に、ジュヴレ・シャンベルタンに本拠を置く小規模ドメーヌながら、カルト的な人気を誇る造り手で、僅か0.05haで1樽にも満たない特級シャンベルタンを筆頭とする珠玉のワインを造っています。また、デュガ・ピィの畑の葡萄の樹齢は非常に古く、ドメーヌ平均で65年、しかも所有する畑はいずれも極小ということで、生産量も少なく、ブルゴーニュ愛好家垂涎の入手困難な造り手の代表格となっています。

 そんなデュガ・ピィが近年、コート・ド・ボーヌに進出、特に、シャサーニュ・モンラッシェでは、2004年に一級畑モルジョを取得し、一級白ワインが新たにラインアップに加わりました。このあたりは、コート・ド・ニュイの最高峰生産者ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエがコルトン・シャルルマーニュを造っていることと似ていますね。

 この一級畑モルジョにデュガ・ピィが所有する面積は0.25haの極小さに加え、葡萄樹齢も65年の古樹で、ここから生産されるワイン本数は年間700本〜900本程度という稀少なプレミアムワインです。

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