下に、レ・ドモワゼル周辺の航空写真と一級畑ピュセル側の道路から見た写真を掲載していますので、その位置関係をご確認下さい。


レ・ドモワゼルの現在の所有者は3名のみで、フィリップ・コランが0.1ha(他に父名義の区画が0.07ha)で、年に僅か2樽しかできない稀少かつ特別な存在の「幻のワイン」です。参考までに、他の所有者は、ギィ・アミオが区画の半分の0.30ha、メゾン・ファミーユ・ピカールが0.13ha)所有しています。
(3)シャサーニュ・モンラッシェ一級アン・レミリー
シャサーニュ・モンラッシェ一級アン・レミリーは、世界最高峰の白、特級モンラッシェの丘の最上部に位置し、かつ、特級シュヴァリエ・モンラッシェと北側、同名のサン・トーバン一級アン・レミリーと西側で接するという好立地にあり、広さは1.56haという小さな一級畑です。この小さな畑の中にコラン家が所有する0.7haの畑でこれまでは、上述した通り、ミシェル・コラン・ドレジェと息子のブリュノ・コランだけがアン・レミリーを造っていましたが、父のミシェル・コランの完全引退に伴い、フィリップ・コランにもアン・レミリーがもたらされた訳です。
アン・レミリーの畑の位置については、下のシャサーニュ・モンラッシェの葡萄畑地図に書き入れていますので、特級モンラッシェ及び特級シュヴァリエ・モンラッシェの畑との位置をご確認下さい。(地図内の�い�アン・レミリー)
また、ドメーヌ・フィリップ・コランの公式HPの中に[DISCOVER OUR WINES]のタイトルでシュヴァリエ・モンラッシェ付近を鳥瞰する航空写真が掲載されておりますので、それを転載させていただき、シャサーニュ・モンラッシェ一級アン・レミリーの畑とコラン家の所有するアン・レミリー区画(2パーセルで合計0.7ha)の位置を書き加えたものも掲載いたしました。葡萄畑地図と航空写真を併せてご覧いただき、シャサーニュ・モンラッシェ一級アン・レミリーの立地の素晴らしさをご確認下さい。


上述の通り、コラン家ではこのシャサーニュ・モンラッシェ一級アン・レミリーの約半分の区画を所有しており、父ミシェル・コランの2003年の引退時にブリュノ・コランに0.22haを相続で譲り、残りの区画で、ミシェル・コラン・ドラジェ名でアン・レミリーをリリースしていましたが、近年の完全引退で、ミシェル・コラン名義分も2人の息子に分割相続したようで、最新のブリュノ・コランの公式HPでは、アン・レミリーの所有区画面積は、0.4692haで、葡萄樹は、1960年と1989年植樹と記載されています。一方、兄のドメーヌ・フィリップ・コランの公式HPでは、アン・レミリーの所有区画面積は0.20haとの記載があります。
参考までに、サン・トーバンのアン・レミリーは面積29.72haの大きな一級畑のため、多くの生産者がいますが、シャサーニュ・モンラッシェ一級アン・レミリーは1.56haと小さい上に、コラン家の2ドメーヌで約半分を占めており、他の所有者も少なく、あまり市場で見かけることのない珍しいワインです。ミシェル・コラン・ドレジェを引き継いだブリュノ・コランとフィリップ・コランの二つの兄弟ドメーヌの造るシャサーニュ・モンラッシェ一級アン・レミリーの飲み比べは、ブルゴーニュ愛好家にとって新たな楽しみと申せます。
2022年のブルゴーニュは霜害や猛暑、乾燥といった温暖化による影響はあったものの、多くの生産者が質・量とも健全な葡萄を収穫することができました。2019年〜2021年の3年間、天候不順により生産量に打撃を受けていただけに、生産者の喜びもひとしおのようで、健全で、糖度と酸度のバランスに優れた葡萄が収穫できた2022年ヴィンテージは、『今後世界中のワイン愛好家の舌を魅了していくことだろう』と期待されています。
また、ブルゴーニュ・ワイン委員会のヴィンテージ・レポートでも、『2022年のブルゴーニュは、質量とも豊作で、将来が楽しみなヴィンテージ(un millesime genereux et prometteur)』と報告されています。