2003年に引退したシャサーニュ最高の造り手ミシェル・コラン・ドレジェのもう一つの後継ドメーヌ

ブランショ・ドゥスュやアン・レミリー等8つの一級畑を所有するシャサーニュにフォーカスしたドメーヌ

【ドメーヌ・ブリュノ・コラン】

 〜Domaine Bruno Colin 〜


 1878年より続く、ミッシェル・コラン・ドレジェは、ブルゴーニュで秀逸な白ワイン生み出すシャサーニュ・モンラッシェ最高の造り手の一人として称えられ、有名な評論家ロバート・パーカー氏も5ツ星に評価する造り手で、20ヘクタールの畑を所有し、シャヴァリエ・モンラッシェを始めとする数多くの秀逸の畑を持っていました。

 

 近年、ブルゴーニュでは、ドメーヌの多くが世代交代期を迎えており、このドメーヌ・ミシェル・コラン・ドレジェでも当主ミシェル・コランが2003年に引退し、二人の息子、フィリップとブリュノはそれを機に、それぞれ独立することとなりました。長男フィリップ・コランの設立したのが「ドメーヌ・フィリップ・コラン」で、次男ブリュノ・コランの設立したのが、こちらの「ドメーヌ・ブリュノ・コラン」です。

 父のミシェル・コランも完全に引退はせず、看板ワインの特級シュヴァリエ・モンラッシェ、ピュリニー・モンラッシェ一級畑レ・ドモワゼル、シャサーニュ・モンラッシェ一級畑アン・レミリーの3銘柄がミシェル・コラン・ドレジェのラベルでリリースされていました。しかし、近年は日本の市場でミシェル・コラン・ドレジェのワインを見ることはなく、また2022年9月時点でのドメーヌ・ブリュノ・コランの公式HP記載の所有クリマを見ますと、これまで所有していなかった特級シュヴァリエ・モンラッシェ:0.0359ha、一級レ・ドモワゼル:0.0742haとの記載がありますし、一級アン・レミリーも従来の0.22haから0.4692haへと増えています。また、長男のドメーヌ・フィリップ・コランのHPにも新たにシャサーニュ・モンラッシェ一級アン・レミリー:0.2haの記載がありますので、ミシェル・コラン名義であった3銘柄のクリマも2人のご子息に分割相続で引き継がれたと思われます。

 現在ドメーヌ・ブリュノ・コランが所有する葡萄畑は計8haほどで、兄フィリップと同じく、地元のシャサーニュ・モンラッシェのほか、ピュリニー・モンラッシェやサントーバン、サンネイ、マランジュなどコート・ド・ボーヌ南部のアペラシオンに広がっていますが、シャサーニュ一級畑だけでもブランショ・ドゥシュ、ブードリオット、ショーメ、シュヌヴォット、マルトロワ、モルジョ、アン・レミリィ、ヴェルジェと8つも所有しており、兄よりもシャサーニュに、よりフォーカスしたドメーヌと申せます。

 ドメーヌ・ブリュノフィリップ・コランが所有する畑の中で、ひと際注目に値する葡萄畑が、父から受け継いだ「特級シュヴァリエ・モンラッシェ」と「シャサーニュ・モンラッシェ一級ブランショ・ドゥスゥ」、そして「シャサーニュ・モンラッシェ一級アン・レミリー」です。

 シュヴァリエ・モンラッシェには、コラン一族で0.3haを所有しており、その内訳は、2003年の引退時は父のミシェル・コラン・ドレジェが0.07ha、フィリップ・コランが0.23haでしたが、恐らく父の所有分0.07haが兄弟に分割相続され、現在はブリュノ・コラン0.035ha、フィリップ・コラン0.265haとなったものと想定されます。日本でミシェル・コラン・ドレジェのシュヴァリエ・モンラッシェが広く知られるようになったきっかけは、人気漫画「神の雫」で、ミシェル・コラン・ドレジェの「シュヴァリエ・モンラッシェ2000」が、世界で最高のワイン12本の内の1本、「第五の使徒」として描かれたことでしょう。その中で、『吹雪の雪山マッターホルンを登りきった時の”試練と達成感”』と表現されたのが、このシュヴァリエ・モンラッシェでした。

  コラン家が所有している0.30haのシュヴァリエ・モンラッシェの区画位置は、ブリュノ・コランの公式HPにおおよその位置が公開されており、また、フィリップ・コランの公式HPにシュヴァリエ・モンラッシェでの畑での作業風景の写真が掲載されており、この中に映り込んでいるモンラッシェの標識や道路、あるいはシュヴァリエの石造りのゲートや立木の位置関係から、マルキ・ド・ラギッシュの所有するモンラッシェの上斜面で、ルフレーヴのシュヴァリエ区画より十数畝北寄りの位置にあることはほぼ間違いないと思います。下の写真でご確認下さい。

 また、シャサーニュ・モンラッシェ一級ブランショ・ドゥスュと一級アン・レミリーも注目に値する面白い稀少ワインで、知る人ぞ知るお値打ちワインです。

 シャサーニュ・モンラッシェ一級ブランショ・ドゥスュは、下の写真の通り、モンラッシェの南、クリオ・バタール・モンラッシェの上(西)に位置する面積1.17haの小さな一級畑です。この畑は、シャサーニュ側のル・モンラッシェの下部に潜り込む位置にあり、基岩は魚卵状石灰質大理石の分厚いプレートで、葡萄栽培に適しており、シャサーニュ最良の一級畑の一つです。

 ブランショ・ドゥシュの立地の秀逸さは特別で、北は小道を挟んであの至高の特級モンラッシェのコント・ラフォンの区画に隣接、東は特級クリオ・バタール・モンラッシェ、北東は特級バタール・モンラッシェと三方をモンラッシェ特級群の畑に囲まれ、かつては、「特級ブランショ・バタール・モンラッシェ」として「特級クリオ・バタール・モンラッシェ」と同時にグラン・クリュ昇格が有力視されていましたが、結果的にクリオ・バタール・モンラッシェのみが特級に昇格した経緯があります。

 下に、ブランショ・ドゥスュ周辺の航空写真とクリオ・バタール・モンラッシェとバタール・モンラッシェの間の道路から見た写真を掲載していますので、その位置関係をご確認下さい。ブリュノ・コランがこのブランショ・ドゥスュに所有するのは、僅か0.17haの小さな区画で、葡萄樹は1977年植樹のものです。

 コラン家の隠し玉的な存在と言える「シャサーニュ・モンラッシェ一級アン・レミリー」は、世界最高峰の白ワイン特級モンラッシェの丘の最上部に位置し、かつ、特級シュヴァリエ・モンラッシェと北側、同名のサン・トーバン一級アン・レミリーと西側で接するという好立地にあり、広さは1.56haという小さな一級畑です。この小さな畑の約半分に相当する0.7haのコラン家所有の畑でこれまでは、上述した通り、ミシェル・コラン・ドレジェと息子のブリュノ・コランが秀逸な白ワインを造っていました。

 アン・レミリーの畑の位置については、下のシャサーニュ・モンラッシェの葡萄畑地図に書き入れていますので、特級モンラッシェ及び特級シュヴァリエ・モンラッシェの畑との位置をご確認下さい。また、ブランショ・ドゥスュの位置も併せてご確認下さい(地図内のいアン・レミリー、欧ブランショ・ドゥスュ)。また、兄のドメーヌ・フィリップ・コランの公式HPの中に[DISCOVER OUR WINES]のタイトルでシュヴァリエ・モンラッシェ付近を鳥瞰する航空写真が掲載されておりますので、それを転載させていただき、シャサーニュ・モンラッシェ一級アン・レミリーの畑とコラン家の所有するアン・レミリー区画(2パーセルで合計0.7ha)の位置を書き加えたものも掲載いたしました。葡萄畑地図と航空写真を併せてご覧いただき、シャサーニュ・モンラッシェ一級アン・レミリーの立地の素晴らしさをご確認下さい。

 上述の通り、コラン家ではこのシャサーニュ・モンラッシェ一級アン・レミリーの約半分の区画を所有しており、父ミシェル・コランの2003年の引退時にブリュノ・コランに0.22haを相続で譲り、残りの区画で、ミシェル・コラン・ドラジェ名でアン・レミリーをリリースしていましたが、近年の完全引退で、ミシェル・コラン名義分も2人の息子に分割相続したようで、最新のブリュノ・コランの公式HPでは、アン・レミリーの所有区画面積は、0.4692haで、葡萄樹は、1960年と1989年植樹と記載されています。一方、兄のドメーヌ・フィリップ・コランの公式HPでは、アン・レミリーの所有区画面積は0.20haとの記載があります。

 参考までに、サン・トーバンのアン・レミリーは面積29.72haの大きな一級畑のため、多くの生産者がいますが、シャサーニュ・モンラッシェのアン・レミリーは、コラン家の2ドメーヌで約半分を占めており、他の所有者も少なく、あまり市場で見かけることのない珍しいワインです。ミシェル・コラン・ドレジェを引き継いだブリュノ・コランとフィリップ・コランの二つの兄弟ドメーヌの造るシャサーニュ・モンラッシェ一級アン・レミリーの飲み比べは、ブルゴーニュ愛好家にとって新たな楽しみと申せます。

 白ワインの醸造法は、兄や父と同じく、発酵のきっかけを温度管理の容易なステンレスタンクで始め、発酵が中盤となったところで樽に移すというもので、新樽率は村名で20%、1級で20〜30%です。また、ブリュノは当初、父ミシェルの自宅敷地内にある旧醸造施設でワイン造りをしていましたが、2006年以降は祖父の自宅カーヴを使用するようになり、スペースが増えた結果、1年を越える18ヶ月の樽熟成が可能となりました。

 ドメーヌでは赤ワインも造りますが、やはり白の名手ミシェル・コラン・ドラジェの後継ドメーヌであるだけに、白が秀逸で、上述のシュヴァリエ・モンラッシェ、一級ブランショ・ドゥスュの他、シャサーニュ・モンラッシェ一級アン・レミリーやピュリー・モンラッシェ一級ラ・トリュフィエールもお薦めです。また、ブリュノのワインはミネラル感の強いフィリップのものよりむしろ果実味重視で、より若いうちからとっつきやすいワインを造っています。

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