特級エシェゾー2021[ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドール]

型番 店舗内セラー/エノテカ那須レンタルセラー在庫
販売価格 59,950円(税込)
在庫数 1本
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現当主ブノワ・ランタンジュ氏が取得した念願の特級畑
[特級エシェゾー]


DRCと同じエシェゾー心臓部の小区画レ・プレレールの0.11haの極小区画で、僅か1樽(300本)のみ造られる記念すべき初ヴィンテージ

他生産者より少し遅れて入荷した、霜害と病害により収量が激減した最新ヴィンテージ2021年の蔵出し正規品
[特級エシェゾー2021]


 元はブルゴーニュ公とフランス王家が所有し、またDRCの創業者ジャック・マリー・デュヴォ・プロシェがオーナーだったこともあるヴォルネイの名門ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドールは、1964年から1997年まで名醸造家ジェラール・ポテル(ニコラ・ポテルの父)が運営してきましたが、ポテルの急逝に伴いパトリック・ランダンジェ氏が新たな所有者となります。

 新オーナーのランダンジュ氏は医療器械のビジネスで成功し、ブルゴーニュに別荘を持っており、いつかドメーヌを所有したいと思っていた実業家でしたが、このドメーヌを手に入れるや否や、200万〜300万ユーロの資金を投じて、醸造施設や発酵用の木桶、他の設備も一新します。

 特に1999年に完成した醸造施設は6層構造になっており、収穫から醸造、樽熟成、瓶詰めまで、ポンプを一切使わず重力でブドウ果汁やワインが流れる仕組みになっている優れたものです。

 ランダンジェ氏が投資したのはこうした設備だけに止まらず、葡萄畑の拡張も意欲的でした。2008年にドメーヌ・モワンヌ・ユドロを買収した時に、新たに特級ボンヌ・マールやブルゴーニュ三大一級畑と評価されるレ・ザムルーズ、一級レ・シャルム、レ・フスロット等のシャンボール・ミュジニーの銘柄を新たにドメーヌのラインナップに加え、今やドメーヌ・プス・ドールは、コート・ド・ボーヌからコート・ド・ニュイに及ぶ大ドメーヌに発展しています。

 ラ・プス・ドールでも世代交代があり、2018年に、2014から2017ヴィンテージまで父と共に醸造に携わっていた、子息の ブノワ・ランダンジェ氏が新たに当主に就任し、ドメーヌが所有する卓越したテロワールをもつ畑から最高のワインを造るべく、ビオディナミへの転換の他、醸造ではアンフォラを採用するなどの改革を進めた他、新たな畑の購入も積極的で、特級エシェゾーと特級シャルム・シャンベルタンを入手し、合計7つの特級畑を所有するに至るなど、ドメーヌはさらなる挑戦と発展を続けています。

 こちらの商品は、最新ヴィンテージ2021年のドメーヌ蔵出し正規品[特級エシェゾー2021]です。このエシェゾーの畑は、現当主ブノワ氏が、近年取得したもので、エシェゾー心臓部の小区画レ・プレレールのDRCに近接した面積0.11haの極小区画で僅か1樽(300本)のみ造られ、2021年が記念すべき初ヴィンテージの稀少キュヴェです。

 2021年は霜害と病害により、収量が激減しており、ご参考までに、今回ご案内するプス・ドールの[特級エシェゾー2021]の税込標準小売価格は「88,000円」と高騰しておりますが、初荷蔵出し特価にてご案内しております。


 本拠地ヴォルネイから大きく飛躍を図る名門ドメーヌ、プス・ドールは、前当主の父パトリック氏の時代には5つの特級畑[ボンヌ・マール、コルトン ル・クロ・デュ・ロワ、コルトン レ・ブレッサンド、クロ・ド・ラ・ロッシュ、シュヴァリエ・モンラッシェ]を所有していましたが、最近ブノワ氏が取得したこのエシェゾーとシャルム・シャンベルタンにより、コート・ドール全域をカバーする7つの特級畑を擁する大ドメーヌとなりました。

 ここで特級畑エシェゾー及びその小区画レ・プレレールについて少しご説明をいたします。

 特級畑エシェゾーは、クロ・ド・ヴージョと同様にシトー派の修道士達によって開墾されたものですが、現在37.69haの広い耕作面積に最大の所有者であるDRC、エマニュエル・ルジェ、アンヌ・グロ、デュジャック、メオ・カミュゼなどの最高峰生産者から無名のドメーヌまで46人もの所有者が存在し、玉石混淆のグラン・クリュと言えます。

 特級畑エシェゾーは、13世紀にシトー派修道院が入植した時に始まりますが、その時の元来のクリマは、面積3.55haの小区画(リュー・ディ)エシェゾー・デュ・ドゥスュ(Echezeaux du Dessus)だけでした。しかし、AOC制定時に周辺の小区画にまで拡大・格付けされたため、現在の11の小区画、面積37.69haもの特級畑が誕生することとなりました。

 11の小区画は斜面の向き、標高、傾斜、土壌まで様々で、これに生産者の栽培・醸造の技量が加わるので、まさに玉石混淆のグラン・クリュとなっているのです。しかし、逆に言えば、良い生産者と小区画を選べばグラン・クリュにふさわしいエシェゾーに巡り合うことができますので、最もブルゴーニュらしいワインと言えるのではないでしょうか。

 下の地図は、特級畑エシェゾーと隣接する特級畑グラン・ゼシェゾーの中で、両方の畑の最大所有者であるDRCの区画位置を表示したものです。図の中の赤色表示部分がDRCの所有する区画の位置となりますが、エシェゾーとグラン・ゼシェゾーの中心部の絶好の位置にまとまった畑を所有していることが良く分かります。
 但し、1988年にマレ・モンジェ家から特級ロマネ・サン・ヴィヴァンの購入資金を捻出するため、エシェゾーの小区画レ・プレレールの自社畑4.25haとグラン・ゼシェゾーの自社畑の一部0.405haとをアシュランス・デュ・クレディ・ミュテュエル・ヴィに売却しており、DRCの自社畑ではありませんが、その畑を賃借して、従来通りエシェゾーを造っています。




 DRCのエシェゾーの大部分を占める4.25haは小区画レ・プレレール(またはプーライエール)[Les Poulailleres]にありますが、レ・プレレールはグラン・ゼシェゾーのすぐ上に位置し、表土が薄く、エシェゾーの畑の中で最上の小区画の一つとして認められており、ヴィンテージによってはDRCが造る他の特級ワインに勝ることもあります。

 小区画レ・プレレールの評価が高い理由は、1925年に心臓部の小区画エシェゾー・デュ・ドゥスュの生産者がエシェゾーの名称をエシェゾー・デュ・ドゥスュだけに認めるよう求めた訴訟の際、「シトー派大地図帳」(1718-1730)の中で、修道士たちがこのレ・プレレール等近隣の小区画をエシェゾーの一部としてみなしていたことが確認されたことが原告敗訴の決め手になったためですが、やはり最高峰生産者DRCがこの小区画レ・プレレールでこのクリマ最高のエシェゾーを造っていることが最大の理由でしょう。

 ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドールが取得したエシェゾーの区画は、DRCと同じ小区画レ・プレレールにある0.11haの極小区画で、植えられている葡萄樹の樹齢は30年〜40年です。

 他の生産者の多くは既に2022年ヴィンテージをリリースしていますが、プス・ドールは少し遅れ、2025年3月にようやく2020年ヴィンテージが日本に輸入され、次いで2025年5月に2021年ヴィンテージが輸入され、当店には2025年6月に入荷しました。

 また、ブルゴーニュの2021年は、遅霜や湿気、病気等により葡萄畑は壊滅的な被害を被り、また、フランス農務省からも過去半世紀で最低の収量との報告もされています。

 ある著名な生産者が、2021年ヴィンテージについて、『葡萄畑が大変な年で、衛生状態の良い、健全な葡萄を収穫するために一生懸命働いた』と語っているように、ブルゴーニュの2021年は『栽培家の力量と経験、ノウハウが生きた[栽培家のミレジム]とも言われ、収量こそ少ないものの、霜害や病害等の悪条件を乗り越えて健全に実った葡萄で造られたワインは高品質で、1970年代のようなクラシカルなスタイル(涼しい気温と変わりやすい天候を思い出させる、昔の純粋なブルゴーニュのヴィンテージ)』に仕上がっています。


 こちらはラックコーポレーション様輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、2025年6月上旬の週末入荷のため、現在は店舗内セラー保管ですが、少し休ませた後、エノテカ那須レンタルセラーに移送しますので、移送後の販売価格は変更となります。 


【商品内容】
商品名:特級エシェゾー2021
    
仏語名:2021 Echezeaux Grand Cru
    
生産者:ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドール
    (Domaine de La Pousse d'Or)
容量 :750m
タイプ:赤ワイン

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