【ヴォーヌ・ロマネ村名格ヴィラージュの概要】
ヴォーヌ・ロマネ村名格ヴィラージュとは、ヴォーヌ・ロマネ村落のすぐ近くにある幾つかの畑2.80haの総称で、ヴィラージュ(Village)の名称の通り、村名格の畑です。
しかし、このヴィラージュは単なる村名格畑ではなく、歴史と由緒があり、しかも極めて秀逸なワインを産する畑として有名な次の三つのモノポール畑(単独所有畑)を含んでいます。 また、いずれもクロ(Clos)の名が示すように高い石垣に周囲を囲まれており、他の畑とは一線を画す別格の村名畑です。
下に、ヴォーヌ・ロマネ村中心部にある三つのモノポール畑を撮影した航空写真がありますので、その位置をご確認ください。
1.クロ・デュ・シャトー(Clos du Chateau)
ドメーヌ・デュ・コント・リジェ・ベレールがモノポールで所有する面積0.83haのクロ・デュ・シャトーは、ドメーヌがある有名な建物シャトー・ド・ヴォーヌ・ロマネの裏手にありますが、この区画は、ラ・ロマネ、ラ・ロマネ・コンティ、ロマネ・サン・ヴィヴァンから集落を挟んで続く同一斜面上に位置しています。
これら錚々たる特級畑とクロ・デュ・シャトーの土壌は似ているとされ、下層土のピンク色がかった泥灰岩のおかげで軽やかで繊細かつ優雅なスタイルのヴォーヌ・ロマネが産まれます。
2.クロ・デュジェニー(Clos d'Eugenie)
かつての名ドメーヌ、ルネ・アンジェルを継承したドメーヌ・デュージェニーの村名ヴォーヌ・ロマネには、二種類の銘柄があり、一つは通常のヴォーヌ・ロマネ、もう一つがこちらのクロ・デュージェニーです。
通常のヴォーヌ・ロマネは、レ・コミューヌとレ・ヴィニューの2区画の葡萄から造られますが、クロ・デュージェニーは、あのD.R.C社の特級畑「ラ・ターシュ」とプリューレ・ロックが所有する「クロ・ゴワイヨット」に挟まれた優れた立地にある面積僅か0.57haの村名格畑クロ・デュージェニーの区画の葡萄だけで造られる稀少なワインです。
このドメーヌ・デュージェニーの醸造所に隣接し、石垣に囲まれた別格の畑クロ・デュージェニーの元々の所有者はビショ(クロ・フランタン)でしたが、ドメーヌのオーナーのピノー氏がルネ・アンジェルが所有していたヴォーヌ・ロマネ バス・メジエールと交換することで入手し、ドメーヌ名でもある祖母の名を付けてクロ・デュージェニーとしたもので、2009年から通常のヴォーヌ・ロマネとは切り離してリリースされています。
3.クロ・ゴワイヨット(Clos Goillotte)
ドメーヌ・プリューレ・ロックが所有するコンティ公の時代からの由緒ある有名な畑「クロ・ゴワイヨット」は面積0.55haの村名格畑で、かつてはドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ社が所有していたこともあります。
オーナーのアンリ・フレデリック・ロック氏は、あの有名なマダム・ルロワの甥(母はマダム・ルロワの姉ポーリーン)にあたり、現在はDRCの二人の共同経営者の内の一人です。
クロ・ゴワイヨットは、1979年に祖父のアンリ・ルロワ氏(マダム・ルロワの父)が買ったものですが、1987年に売りにでます。1/4は母ポーリーンの所有でしたので、残りの3/4を購入して、自分自身のものとし、この畑の所有を機に1988年に自らのドメーヌを興しました。いわばドメーヌの基礎となった大切な畑です。
上述した各ワインのご購入は下のバナーからどうぞ
【ドメーヌ・デュ・コント・リジェ・ベレールのクロ・デュ・シャトーはこちらからどうぞ】【ドメーヌ・デュージェニーのクロ・デュージェニーはこちらからどうぞ】
【ドメーヌ・プリューレ・ロックのクロ・ゴワイヨットはこちらからどうぞ】