〜Domaine Michel Lafarge〜

 数年の熟成で本領を発揮する

 ヴォルネイ最高の造り手

【ドメーヌ・ミシェル・ラファルジュ】


 19世紀初頭に設立されたドメーヌ・ミシェル・ラファルジュの現当主、ミシェルが父の後を継いだのは1949年ですが、1978年には息子のフレデリックが加わり、現在は高齢のミシェルに代わってフレデリックが葡萄栽培、ワイン醸造の一切を取り仕切っています。

 葡萄栽培においてはフレデリックのイニシアチブのもと、1997年から一部の畑で実験的にビオディナミを始め、2000年には完全ビオディナミに転換しており、ブルゴーニュではこの分野では先駆けのヴィニュロンです。

 ワイン醸造は古典的で、赤は完全除梗で低温マセレーションを意識的に行うことはせず、ルモンタージュは初期のみで、後に日に1回のピジャージュに切り替えています。また、新樽の比率は極めて低く、トップキュヴェでさえ15%程度にすぎません。

 ドメーヌの規模はボーヌからヴォルネイまで12haを所有しており、下表の主要畑一覧の通り、本拠地のヴォルネイには一級のクロ・デュ・シャトー・デ・デュック、クロ・デ・シェーヌ、カイユレ、ミタン、シャンランを所有しています。

 この内、ドメーヌの看板ワインは次の三つで、面積0.57haのクロ・デュ・シャトー・デ・デュックはミシェルの祖父フレデリック・ジョット氏が1900年に購入したもので、このドメーヌ自慢のモノポールです。ラファルジュ家の裏口まで伸びた畑で、10年も熟成すると本領を発揮します。

 一級畑クロ・デ・シェーヌはドメーヌのフラッグ・シップ・ワインで、1949年にミシェル・ラファルジュにより最初に元詰めされたこのワインによりドメーヌの名声を一気に高めました。ドメーヌでの試飲でも、ヴォルネイのラインナップの最後に出てくるワインで、男性的でタンニンもがっちりしているが、きめが細かくエレガントとされ、ヴォルネイでは最も超熟成が高い畑です。中でもミシェル・ラファルジュのクロ・デ・シェーヌはこの畑の真価を表した逸品とされ、10年〜15年を経て成熟期に入ります。

 ヴォルネイ最高評価の一級畑カイユレにも畑を所有していますが、この畑は2004年に購入したもので、1950年代に植えた古木の葡萄とラファルジュの細やかな手入れでカイユレの名声にふさわしいワインが生み出されています。

 また、ドメーヌではヴォルネイの隣村ムルソーで少量の二種類の白を造っており、この内、ムルソーの最上の区画の葡萄を選んで造る「ムルソー ヴァンダンジュ・セレクショネ」は、スタンダードなムルソーと比べて、よりタイトでミネラルが強く、数年の熟成により、本領を発揮するタイプで、価格面でもコストパフォーマンスも良く、大変人気があります。

 ミシェル・ラファルジュは、長期熟成を目指した古風な造りをし、新樽比率も低いので若いうちはその良さがわかりにくいですが、熟成させると素晴らしい変身をとげるワインの造り手なのです。

 なお、ドメーヌに名を残す先代のミシェル・ラファルジュ氏は、2020年1月に91歳でご逝去されています。現在は、子息で現当主のフレデリック氏の娘、クロチルド女史もドメーヌに加わっており、このドメーヌでも世代交代が進んでいます。

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