6つもの錚々たる特級畑を擁する珠玉の家族経営ドメーヌ

 【ドメーヌ・コカール・ロワゾン・フルーロ】

  〜Domaine Coquard Loison-Fleurot〜


 「ドメーヌ・コカール・ロワゾン・フルーロ」、最近専門誌や有力ワイン店で、「フラジェ・エシェーゾー村の秘宝ドメーヌ」として紹介されることが多くなってまいりましたので、日本でもこの長いドメーヌ名をご存知の方も多くなっていると思います。

ドメーヌ・コカール・ロワゾン・フルーロは、モレ・サン・ドニ村のコカール Coquard家とフラジェ・エシェゾー村のロワゾン Loison家の結婚によって誕生した5世代続くドメーヌです。

1982年の四代目レイモン・コカールの引退後、相続による畑の分割を避けるため、レイモンの2人の娘(姉シルヴィアンヌ・フルーロと妹マリーズ・コラルド)がシルヴィアンヌの夫 ジェラール・フルーロと3人でドメーヌを法人組織化し、3つの家族の名前を取ってドメーヌ名をコカール・ロワゾン・フルーロとしたものです。

 実は当店の店長である私も数年前から密かに注目していた造り手なので、「やっと日本にもワインが紹介される時が来たな」という期待感と嬉しさがあります。

 しかし、注目していたといっても、そのワインを実際に試飲してのことではなく、書籍の上での話です。といいますのも、数年前ジャスパー・モリス氏の著書ブルゴーニュワイン大全で幾つかの著名な特級畑データを調べている時、全く無名で知らない造り手が複数の錚々たる特級畑の所有者リストの中に名を連ねており、それがドメーヌ・コカール・ロワゾン・フルーロだったからです。それを整理したものが下図の一覧表で、これ程のグラン・クリュ所有者が全く日本で無名であることに驚いたのです。

 フランス革命以前は、ブルゴーニュの名だたる銘醸畑の所有者は修道院か貴族でした。フランス革命後、修道院の畑は没収されますが、皮肉なことに革命の担い手であったはずの農民の手に決して渡ることはなく、新たに台頭してきた銀行家や貴族出身の富裕層の手に移ります。例えば、世界最高の白ワインを産み出すモンラッシェの所有者リストを見ても、マルキ・ド・ラギッシュやバロン・テナール等貴族出身の所有者が大区画を占めていますが、一般的には彼らはドメーヌ元詰めをせず、耕作・醸造を委託したり、ネゴシアンに販売することで、いわば大地主として葡萄畑から収益を得ています。

 しかし、ドメーヌを名乗って、元詰めをしている以上、そのワインは存在するはずで、その評価も含めて全く聞こえてこないというのは不思議なことでした。調べてみると、その理由は、生産量の約3割が、ドミニク・ローランやルイ・ジャドといったネゴシアンに販売され、ドメーヌ元詰めされた残りの7割が、古くからヨーロッパの個人客に直売されていたため、今まで大口の輸出市場には殆ど出回ることがなかったことがわかりました。

 実際には、下の写真にあるフランスで毎年80万部を売るベストセラーのワインガイド「ギド・デュセール・ジェルベ」の2010年版においてはコート・ド・ニュイの造り手として,なんとDRCと同じ5つ星の最高ドメーヌに格付けされ,2015年版においても最高の5クール(栄誉賞)を獲得している知る人ぞ知る優良ドメーヌだったのです。

 そんなネゴシアンとヨーロッパのレストラン・個人客を販売対象としたドメーヌの方針が転換したのはやはり世代交代のせいでしょう。現在実際にドメーヌを運営・牽引するのは姉シルヴィアンヌの娘でドメーヌ・アラン・ユドロ・ノエラで経験を積んだ1974年生まれの五代目当主クレール女史と叔母マリーズの息子トマ氏です。

 6つの特級畑に植樹された葡萄の樹齢が平均50年といずれも高いことも特長で、特にフラッグシップ・ワインとなるグラン・ゼシェゾーでは、樹齢85年の超ヴィエイユ・ヴィーニュとなっています。もう一つの魅力は価格です。これまで個人客を対象としてきたため、近年のブルゴーニュワインの価格高騰の中でも良心的な価格を維持しており、非常にコストパフォーマンスの高いお薦めのワインと言えます。

 6つの錚々たる銘醸畑、植樹された古樹の葡萄に加え、1987年に完成した最新の醸造所とセラーもあり、新進気鋭のドメーヌは今後ますます注目を集めることと確信しています。

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