春の霜害を乗り越え、逞しく育った葡萄で造った
コート・ド・ボーヌ唯一の赤のグラン・クリュ
「特級コルトン2016」
飲み頃も近く、価格面でもお得なバック・ヴィンテージ!!
前当主モリニエール伯爵の記念すべき最後のヴィンテージ
ドメーヌ・ボノー・デュ・マルトレイは、所有する11haの畑のうち、コルトン・シャルルマーニュが9ha、コルトンが2haとグラン・クリュのみという珍しいドメーヌです。
ブルゴーニュの生産者の中でも、特級畑のみを所有しているのは、このボノー・デュ・マルトレイと、DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)だけです。
特に、特級畑の白ワイン「コルトン・シャルルマーニュ」はドメーヌ・ボノー・デュ・マルトレイの代名詞とも言える看板ワインで、下の写真の通り、コート・ド・ボーヌ唯一の赤のグラン・クリュ「コルトン」と共に2010年1月号の雑誌ワイナートの表紙を飾り、「カール大帝の畑から途方もなきポテンシャルの白ワインが生まれる」として大きく紹介されました。
コルトン・シャルルマーニュは、モンラッシェと並ぶ世界最高峰の白ワインで、775年までここに畑を所有していた神聖ローマ帝国カール大帝(仏語読みでシャルル)がクリマ名の由来です。
775年に、カール大帝から教会に寄進される以前からワイン造りが行われており、カール大帝の美しい白髭が赤く染まることを嫌がったお妃が、すべて白に植え替えさせたことから白ワイン造りが始まったと言う逸話もあるほどです。
コルトン・シャルルマーニュの畑面積は62.93haですが、特級畑には珍しく西向きの急斜面で、夕方遅くまで日照に恵まれるというメリットも持っています。この長い日照時間と石灰質土壌が、ワインにフィネスや力強さ、凝縮したミネラルを与えてくれます。
白ワイン中心のコート・ド・ボーヌにおいては、ここコルトン丘陵においてのみ、赤のグラン・クリュが認められています。ピノ・ノワールの赤が特級コルトンを名乗れる畑の大部分がシャルドネを植えて白を造れば特級コルトン・シャルルマーニュを名乗ることができますが、日照と土壌の関係からか、コルトン丘陵の東から南斜面で赤ワイン、南から西斜面で白ワインが主に造られています。
コルトン・シャルルマーニュ畑の所有者の中では、ルイ・ラトゥールと並び、最も大きい畑面積を誇る生産者であるボノー・デュ・マルトレイは、アペラシオン名の由来でもあるカール大帝がソリューの教会に寄進したと言われる葡萄園の周辺を所有しています。
所有区画はアロース・コルトンからペルナン・ヴェルジュレスに抜けるD115d号線の上にある斜面の中央部で、アン・シャルルマーニュとル・シャルマーニュの境界線を跨ぐ絶好の立地に位置する11.9haもの分割されない一つのパーセルです。
下に区画図写真を掲載しましたので、ご確認下さい。[黄色の線で囲った枠内]がボノー・デュ・マルトレイの所有区画で、ペルナン・ヴェルジュレス村のアン・シャルルマーニュ区画とアロース・コルトン村のル・シャルルマーニュ区画の中心部を所有していることが良く分かります。
ドメーヌでは、ル・シャルルマーニュ区画の下部の2ha[下の写真中の赤色区画]にピノ・ノワールを植えて、コート・ド・ボーヌ唯一の赤のグラン・クリュ「コルトン」を造り、残りの区画でコルトン・シャルルマーニュを造っています。
ドメーヌ・ボノー・デュ・マルトレイの当主モリニエ−ル伯爵は、2000年から有機農法、そして2004年からはビオディナミ農法を取り入れる等研究熱心で、これまで秀逸なコルトン・シャルルマーニュとコルトンを造ってきました。
ところが、2017年1月にこのドメーヌ・ボノー・デュ・マルトレイがカリフォルニア・カルトワインの代表格スクリーミング・イーグルのオーナーのスタンリー・クロンケ氏によって買収されるという驚くべきニュースが入ってきました。
当主であったモリニエール伯爵は2017年4月にドメーヌを去っており、2017年ヴィンテージからは、ドメーヌの名前は残るものの、ナパ・カベルネの最高峰がブルゴーニュ・シャルドネの最高峰を造ることになるわけです。
また、2008年にプランス・フローラン・ド・メロード氏の死去に伴い、名門ドメーヌが消滅した際に、同ドメーヌのコルトンの畑をDRCが30年の賃貸契約で借り受け、栽培・醸造を始め、2009年ヴィンテージから特級コルトンのリリースを開始しており、DRCは赤のコルトンと白のコルトン・シャルルマーニュを手に入れたことになります。
ご参考までに、このDRCと張り合うためではないでしょうが、スタンレー・クロンケ氏の買収以降、カリフォルニアのカルトワインのノウハウが注入されたと思われる新生ボノー・デュ・マルトレイの特級コルトンは、コート・ド・ボーヌ唯一の赤のグラン・クリュであり、また、コルトン・シャルルマーニュよりも生産量が少ないこともあって価格高騰がより顕著で、2018年ヴィンテージの標準小売価格は[税込52,800円]となっています。
こちらの商品は、2021年9月上旬に入荷した、ドメーヌ買収前のモリニエール伯爵が栽培から醸造まで手掛けた記念すべき最後のヴィンテージとなる2016年のバック・ヴィンテージの「特級コルトン2016」で、比較的リーズナブルな価格でご案内できております。
しかも、2016年は春にコート・ドール全域を襲った霜害により、収量は大きく減少したものの、その後の天候に恵まれ、厳しい気候を乗り越え逞しく育った葡萄で造った優良年評価のヴィンテージで、お薦めです。
こちらの【秘蔵】マーク商品のインポーターはエノテカ(株)で、当店が購入後、直ちに環境と設備の優れた同社のワイン専用倉庫の那須エイジングワインセラーに搬入し、現在も保管を委託中のものです。
また、セラー契約で一旦倉庫外に出たワインの再入庫はできないことから、商品写真はエノテカ施設内で撮影したもので、搬入後から現在まで、一切倉庫外には出ておらず、この間、動かされることなく、良好なコンディション下で熟成のための眠りについている稀少プレミアムワインです。
当店では、このように買付・輸入・通関から現在の保管に至るまで一度もエノテカ(株)の管理下から外れたことのないワインを【秘蔵】と定義し、これに該当するワインにのみ【秘蔵】マークを付けています。
こちらのエノテカ那須エイジングワインセラー保管商品については、「良コンディションの維持」、「配送期間の短縮」及び「配送に伴うリスク軽減」のためエノテカ那須エイジングワインセラーからお客様の元へクール宅急便で直送いたします。
また、エノテカ那須エイジングワインセラー保管商品と店舗内保管セラー商品を同時にご購入になった場合には、原則として、エノテカ那須及び当店からそれぞれを個別に配送いたしますが、その場合の追加の配送料はいただきません。
【商品内容】
商品名:特級コルトン2016
仏語名:2016 Corton Grand Cru
生産者:ドメーヌ・ボノー・デュ・マルトレイ
(Domaine Bonneau du Martray)
容量 :750ml
タイプ:赤ワイン