ムーラン・ナ・ヴァン レ・ヴィエィユ・ヴィーニュ2016[ドメーヌ・ティボー・リジェ・ベレール]

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販売価格 4,730円(税込)
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ブルゴーニュ屈指の名門貴族の流れをくむドメーヌ・ティボー・リジェ・ベレールがムーラン・ナ・ヴァンで造るハイ・コスパ・ワイン

ガメイ種の古樹の葡萄をコート・ドール・スタイルで熟成向けに仕立てた蔵出し正規品のバック・ヴィンテージ
「ムーラン・ナ・ヴァン レ・ヴィエィユ・ヴィーニュ2016」


 ブルゴーニュ屈指の名門貴族の流れをくむドメーヌ・ティボー・リジェ・ベレールの初リリースは2002年ですが、その僅か3年後の2005年ヴィンテージのリシュブールに、世界的に著名なワイン評論家ジャンシス・ロビンソン氏が、ロマネ・コンティと全く同じ評価点をつけたことで一躍トップ・ドメーヌの仲間入りを果たしました。

 ドメーヌ・ティボー・リジェ・ベレールのトップ・キュベは、勿論特級リシュブールですが、リジェ・ベレール家の系譜に繋がる名門ドメーヌであるだけに、特級クロ・ド・ヴージョやニュイ・サン・ジョルジュ一級レ・サン・ジョルジュ等の銘醸畑を所有しています。

 また、コート・ドール以外でのワイン造りにも精力的で、2009年からは、マコンの南に位置するボジョレーに進出し、10のクリュ・デュ・ボジョレーの中の最も優れた生産地の一つ「ムーラン・ナ・ヴァン」において、ガメイ種の葡萄でテロワール別に分けたコート・ドール・スタイルのワイン造りに取り組んでいます。

 この「ムーラン・ナ・ヴァン・プロジェクト」は、ティボーがボジョレーのベルヴィルで醸造学を学んでいた時、その地域の美しさや風景、そして土壌の質や多様性に強く魅了され、古木の宝庫であるこの産地に目をつけて開始したもので、ビオディナミを導入し、コート・ドールと同じ手法で、区画別に醸造し、熟成型のワインを造り出しており、フランスでもレア物として大変人気があります。

 ブルゴーニュ・ワイン愛好家の皆様の中には、ブルゴーニュ最南端の生産地ボジョレーは、毎年11月第3木曜日解禁の「ボジョレー・ヌーボー」のイメージしかお持ちでない方もいらっしゃると思いますので、まずボジョレーとガメイ種の葡萄について簡単にご説明をいたします。

1.ボジョレーの格付け
 ボジョレーの格付けには「ボジョレー」「ボジョレー・ヴィラージュ」「クリュ・デュ・ボジョレー」の3段階があります。一番下のボジョレーはよく「ボジョレー・ヌーボー」として飲まれている、飲みやすい早飲みのワインなどで、その上のランクの「ボジョレー・ヴィラージュ」は中間の品質です。最高ランクの「クリュ・デュ・ボジョレー」ともなれば名乗れるのは僅か10の生産地域で、この10の生産地域だけが生産地名を表記できます。中でも鉄分とマンガンが豊富な土壌の最高生産地「ムーラン・ナ・ヴァン(風車)」では長期熟成向けのワインが造られており、普段飲むボジョレー・ヌーボーとは全く違った味わいとなっています。

 下に、ボジョレー地区の格付けを表す葡萄畑地図を掲載しておりますので、それぞれの生産地区の位置をご確認下さい。
 地図中の①(緑色)が「ボジョレー」、②(濃い緑色)が「ボジョレー・ヴィラージュ」、③~⑫の10地区が最高位の「クリュ・デュ・ボジョレー」で、その中の⑩(臙脂色)が「ムーラン・ナ・ヴァン」です。ご参考までに、ムーラン・ナ・ヴァンは、村の名前ではなく、シェナ村(Chenas)の一部とロマネシュ・トラン村(Romaneche-Thorins)を合わせた生産地区の名前です。

 
2.ガメイ種の葡萄
 ガメイはフランスのブルゴーニュ地方のボジョレー地区で主に栽培されていることから、ボージョレ・ヌーボーを造る際に使われる品種として良く知られています。

 ガメイの正式名称は、「ガメイ・ノワール・ア・ジュ・ブラン(Gamay Noir à Jus Blanc=白い果汁を持った黒い果皮のガメイ)」で、ピノ・ノワールとグエ・ブランの自然交配で生まれた、実はピノ・ノワールの子供の一人で、ボジョレー地方原産の品種です。

 果粒が大きく果皮が薄いガメイは、果皮や種子に対して果汁の比率が高いため、一般的に他の赤ワインに比べて色調が薄くなります。また、発芽と成熟が早く、涼しい気候でも繁茂するため豊作になりやすいという特徴があることから安価ワインの印象がありますが、その一方で、ブラインドで飲めば、ピノ・ノワールと間違えるかもしれないと言われる程のピノ・ノワール顔負けの複雑な香りと力強い味わいをもつ、クリュ・デュ・ボジョレーのようなワインとなる一面も有しています。

 ガメイはピノ・ノワールと同じようにテロワールを反映しやすいともいわれ、収量や醸造方法によってもスタイルが大きく変わります。熟成向きのガメイは、ピノ・ノワールを彷彿とさせるような、深遠な赤ワインとして、ソムリエや通の愛好家からも人気を集めており、特に2000年代に入ってからは、自然派のワインが流行し始めたこともあり、ガメイに対する評価や認識が大きく変わってきています。

 加えて、昨今の健康志向の高まりで、素材の良さを引き出すシンプルな料理が好まれる傾向にあり、そういった料理に合わせるのに、ガメイのワインのような飲み心地の良いワインが選ばれるようになってきています。
 
 少し前置きが長くなりましたが、こちらの商品は、ドメーヌ・ティボー・リジェ・ベレールのドメーヌ蔵出し正規品のバック・ヴィンテージ「ムーラン・ナ・ヴァン レ・ヴィエィユ・ヴィーニュ2016」です。

 最高ランクの10のクリュ・ボジョレーの中の最高生産地「ムーラン・ナ・ヴァン(風車)」の丘の斜面の中腹にある9つの区画の厳選した葡萄で造られるワインで、キュヴェ名のヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹)が示すように、1910~1955年に植樹された高樹齢の葡萄樹から収穫したガメイを使用しています。

 果実の凝縮感があり、豊かなミネラル感とエレガントな酸が繊細さを付与し、口中をしっとりと満たしながら長い余韻へと続きます。こちらのムーラン・ナ・ヴァン レ・ヴィエィユ・ヴィーニュのヴィンテージは2016年で、好コンディションの環境下で数年の熟成の時を経ており、その本領を発揮し、ガメイが持つ魅力とポテンシャルを堪能できるお薦めの1本です。

 こちらの商品は、ジェロボーム輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、店舗内セラー保管商品です。


【商品内容】
商品名:ムーラン・ナ・ヴァン
    レ・ヴィエィユ・ヴィーニュ2016

仏語名:2016 Moulin a Vent Les Vieille Vignes
    
生産者:ドメーヌ・ティボー・リジェ・ベレール
     (Domaine Thibault Liger Belair)

容量 :750m
タイプ:赤ワイン

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