良心的価格も魅力のフレデリック・エスモナンの面積3.3haの小さな特級畑リュショット・シャンベルタン
最新ヴィンテージ2020年のドメーヌ蔵出し正規品
[特級リュショット・シャンベルタン2020]
特級畑リュショット・シャンベルタンは、面積が僅か3.30haの小さな特級畑ですが、上部(リュシット・デュ・ドゥシュ)と下部(リュショット・デュ・バ)に分かれており、上部の一部(1.06ha)はクロ・ド・リュショットという名前でアルマン・ルソーの単独所有となっています。
リュショット・シャンベルタンの名前が初めて現れたのは1508年で、小さな岩を意味する「ロショット(rochots)」が転じたと言われており、その名の通り、石が多く痩せた性質の土壌で、そこから造られるワインは色が明るくエレガントなタイプになります。
この小さな特級畑には27の区画がありますが、8名の所有者しか存在しませんので、特級リュショット・シャンベルタンはあまり市場で見ることの少ない稀少な特級ワインでもあります。
リュショット・シャンベルタンの著名生産者では、アルマン・ルソーとジョルジュ・ミニュレ・ジブールが最も有名です。これ以外に現在ブルゴーニュで第一人者と呼び声の高いドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエの当主クリストフ・ルーミエも個人名で特級リュショット・シャンベルタンを造っていますが、ルーミエはリュショット・シャンベルタンに畑は持っておらず、ミシェル・ボンヌフォンから分益耕作で賃借しています。その地代をワインで払っていますので、ミシェル・ボンヌフォンのエチケット名のリュショット・シャンベルタンもありますが、中身は同じものです。
生産者のドメーヌ・フレデリック・エスモナンは1970年代にアンドレ・エスモナンによってジュヴレ・シャンベルタンに設立された家族経営のドメーヌですが、実はドメーヌ・フレデリック・エスモナンは、この小さな特級畑リュショット・シャンベルタンに0.52haの区画を所有しています。これはアルマン・ルソーの1.06ha、ミュニュレ・ジブールの0.64haに次ぐ三番目の大きさの所有者で、この稀少な特級畑に比較的まとまった面積の畑を所有しているのです。
1988年に息子のフレデリックの代になって、ようやくドメーヌ元詰めを始めましたが、それまではワインは全量、ルロワを始めルイ・ジャドやジョゼフ・ドルーアンなどのネゴシアンに桶売りしていました。1980年代に入り、これらネゴシアンに対する供給元であった実力者たちは、どんどん独立し自社ドメーヌを立ち上げました。フレデリック・エスモナンもそうした優秀な造り手の一人です。
こちらの商品は、最新ヴィンテージ2020年のドメーヌ蔵出し正規品[特級リュショット・シャンベルタン2020]です。
2020年のブルゴーニュについては、フランス農務省等の資料によれば、『2020年は、冬の暖冬で、極めて芽吹き、そして開花も早く、収穫は8月に行われる等、最近では最も葡萄の成長サイクルの早いヴィンテージ』であったようです。幸いにも遅霜の被害も免れ、収穫量は2019年を少し上回り、まずまずな出来のようですが、問題は2021年ヴィンテージが及ぼす悪影響です。
現在ラックコーポレーション様のHPにてドメーヌ・ルフレーヴ等の2021年収穫についての動画が掲載されていますが、それによれば、『2021年はこの半世紀の間でワインが最も少ししか造れなかった年として、記憶に残るヴィンテージ』とのことです。当然、その影響は2020年のワイン価格に反映されるはずですし、新型コロナの影響で、葡萄収穫の人件費や諸費用のアップ等も発生していることから、ここ2〜3年はブルゴーニュワインの価格高騰は不可避な状況と申せます。
このように、ブルゴーニュワインの価格高騰が続く中にあって、ドメーヌ・フレデリック・エスモナンは、「ブルゴーニュの良心」とも言われる程のリーズナブルな価格で秀逸なワインの提供をし続ける、優良生産者と言うことができます。また、2021年ヴィンテージが生産量が激減し、価格も高騰することは確実な状況であることから、ブルゴーニュワイン愛好家のお客様には、2020年ヴィンテージをまず確保されておくことをお薦めいたします。
こちらの商品は、ラックコーポレーション様輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、エノテカ那須レンタルセラー保管商品です。セラー契約上、お客様への直送はできないため、一旦当店を経由しての配送となりますので、通常より2〜3日お時間をいただきます。
【商品内容】
商品名:特級リュショット・シャンベルタン2020
仏語名:2020 Ruchottes-Chambertin Grand Cru
生産者:ドメーヌ・フレデリック・エスモナン
(Domaine Frederic Esmonin)
容量 :750m
タイプ:赤ワイン