サン・トーバン一級アン・レミリー2021[ドメーヌ・ド・モンティーユ]

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販売価格 11,220円(税込)
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地勢的には偉大なル・モンラッシェと連続し万人が認めるサン・トーバン最高の一級畑アン・レミリー

ド・モンティーユが由緒ある歴史を持つシャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェから引き継いだ1.7haの畑の古樹の葡萄で造るハイコスパ白ワイン

霜害と病害により、前年から半減し、5540本の生産となった最新ヴィンテージ2021年の蔵出し正規品
[サン・トーバン一級アン・レミリー2021]


  ドメーヌ・ド・モンティーユのサン・トーバン一級アン・レミリーは、2017年ヴィンテージからドメーヌ・ド・モンティーユ名でリリースされていますが、それまでは「シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェ」が所有していた畑でした。

 「シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェ」という素晴らしい名前を持つこのドメーヌは、ピュリー・モンラッシェの村はずれに佇む壁に囲まれた瀟洒な城館を持つ、いかにもピュリニーらしい造り手ですが、次のように幾つかの変遷を経ています。

 この城館は17世紀に建てられたもので、ナポレオン帝政期には、当時のボーヌ市長ジャン・バティスト・デスドゥアールが所有し、1950年代からは葡萄栽培家でサン・ロマン村長のロラン・テヴナンの手にわたり、シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェのワインは名声を誇りました。

 その後テヴナン氏は、シャブリのミシェル・ラロッシュに売り、ラロッシュはすぐにシャトーの前庭の樹木を引き抜いて畑にし、大通りまで葡萄を植えました。これが今のブルゴーニュ・ブラン クロ・デュ・シャトーですが、この頃からシャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェは、長い低迷期に入ります。
 
 ラロッシュはシャブリの生産者であるだけに、シャトーの前庭を潰し、畑にするなど収量をあげ、生産本数を増やすことを第一に考えていたようで、畑には除草剤を使用し、鍬入れもしてこなかったことで畑は最悪の状態で、所有する珠玉の特級畑モンラッシェ、シュヴァリエ・モンラッシェ、バタール・モンラッシェも正に「宝の持ち腐れ」であったようです。

 結局、パリに本拠を置くクレディ・フォンシェ銀行に身売りすることになりますが、2001年に銀行は低迷期からの脱出を図るために、ドメーヌ・ド・モンティーユの当主エティエンヌ氏を総責任者に指名します。エティエンヌ氏は直ちに畑の改良に着手し、収量を極端に下げ、ビオディナミ農法に転換して、ワインの酒質は劇的に改善され、傾きかけていたシャトーの名声復活を成し遂げすことに成功しました。

 そして、2012年にドメーヌ・ド・モンティーユが銀行からこの由緒あるシャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェを買い取ったのです。

 シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェは、特級モンラッシェとバタール・モンラッシェも所有していましたが、この二つの特級畑はドメーヌ・デュージェニーのフランソワ・ピノー氏に売却し、残った特級シュヴァリエ・モンラッシェ、ムルソー一級ペリエール等の上位アペラシオンは、ド・モンティーユとして、また、下位アペラシオンはド・モンティーユのネゴスものとしてそれぞれリリースすることとなります。

 かくして、2016年ヴィンテージをもって、歴史あるシャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェの名前での生産を終え、2017年からはドメーヌ・ド・モンティーユのラベルで造られているのです。

 大変長い前置きとなりましたが、こちらの商品は、ドメーヌ・ド・モンティーユの最新ヴィンテージ2021年のドメーヌ蔵出し正規品[サン・トーバン一級アン・レミリー2021]です。

 ド・モンティーユの公式HPによれば、この[サン・トーバン一級アン・レミリー2021]は、新樽率15%で、5540本造られましたが、前年の[サン・トーバン一級アン・レミリー2020]は、10900本造られていましたので、対2020年比でちょうど50%減少しています。
 
 モンラッシェの山とシャサーニュの背後に控える「シャルドネの聖地サン・トーバン」の一級畑群は三つの区域に分かれており、最良の区域はシャサーニュ・モンラッシェ村から国道6号線を北上した右にある南向き、または南西向き斜面で、ここにアン・レミリー、ダン・ド・シャン、ラ・シャトニエール、レ・シャンプロ等が並んでおり、これらの畑が産み出す上質の白ワインはピュリニー風の鋼鉄の強さを備え、熟成で真価を発揮します。下にブルゴーニュワイン委員会作成のサン・トーバンのAOC地図を掲載していますので、各畑の位置をご確認ください。



 面積29.72ha(*注:小区画レ・コルトンを含む)のサン・トーバン一級アン・レミリーは、シャサーニュ・モンラッシェの同名畑アン・レミリーと接しており、地勢的には偉大な特級ル・モンラッシェと連続している立地であることからミネラル豊かな白ワインが産まれ、万人が認めるサン・トーバン最高の一級畑です。ご参考までに、この「レミリー」の名は、昔のローマ人の所有者「ロミリウス(Romilius)」に由来するそうです。

 ド・モンティーユは、このアン・レミリーにシャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェから引き継いだ1.7haのかなり広い畑を所有しており、しかも植えられている葡萄の大部分は樹齢70年の古樹となっています。コストパフォーマンスの高いお薦めの白ワインです。

 下の通り、ドメーヌ・ド・モンティーユの公式HPにド・モンティーユがサン・トーバン一級アン・レミリーに所有する区画が掲載されていますので、その位置をご確認下さい。



 ブルゴーニュの2021年は、遅霜や湿気、病気等により葡萄畑は壊滅的な被害を被り、また、フランス農務省からも過去半世紀で最低の収量との報告もされています。中でも、4月初旬の遅霜により、萌芽が早く早熟のシャルドネ主体のコート・ド・ボーヌ地区の霜害の被害は甚大で、コート・ド・ボーヌの白ワインは平均収穫量の70%〜80%減少と言われています。

 ある著名な生産者が、2021年ヴィンテージについて、『葡萄畑が大変な年で、衛生状態の良い、健全な葡萄を収穫するために一生懸命働いた』と語っているように、ブルゴーニュの2021年は『栽培家の力量と経験、ノウハウが生きた[栽培家のミレジム]とも言われ、収量こそ少ないものの、霜害や病害等の悪条件を乗り越えて健全に実った葡萄で造られたワインは高品質で、1970年代のようなクラシカルなスタイル(涼しい気温と変わりやすい天候を思い出させる、昔の純粋なブルゴーニュのヴィンテージ)』に仕上がっています。

 また、ド・モンティーユの当主エティエンヌ氏も公式HPの中で次のように語っています。『2021 年ヴィンテージは、4月6日〜8日にかけて葡萄畑を襲ったひどい霜のせいで、収穫量に取り返しのつかない影響を与えました。これに次いで、7月と8月初旬の低温と多量の降雨のせいで、夏に向けて成熟が遅れ、病害も発生しました。しかしながら、甚大な霜害と度重なる病害のプレッシャーを考慮しても、 このような品質が得られるとは思ってもみませんでした。2021 年は、驚きを通り越した出来栄えで、赤白ともにクラシックでバランスのとれた味わいが特徴です。これまでの 3 つのヴィンテージの陽気な性格からは程遠く、緊張感と楽しさを兼ね備えた軽やかなテクスチャーと素晴らしい飲みやすさが生まれています。』
 
  
  こちらの商品は、ラックコーポレーション様輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、店舗内セラー保管商品です。

商品内容】
商品名:サン・トーバン一級アン・レミリー2021

仏語名:2021 St-Aubin En Remilly 1er Cru

生産者:ドメーヌ・ド・モンティーユ
    (Domaine de Montille)

容量 :750ml
タイプ:白ワイン


 

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