〜Domaine Fourrier〜

 今ブルゴーニュで最も入手困難な超人気生産者 【ドメーヌ・フーリエ】


 

 今コート・ドールで最高峰の生産者としてカリスマ的な人気を得ているのがドメーヌ・フーリエです。そのワインの素晴らしさに加えて、生産量が非常に少ないことから、リリース後直ぐに完売が当たり前になっており、現在ブルゴーニュで最も入手困難な造り手として知られています。

 また、その入手困難さから、雑誌「Real Wine Guide」でも「フーリエのワインを入手できた数少ない人へ心からおめでとうと言いたい」と言われるほど入手困難な造り手として紹介されています。

 

 下表は、ドメーヌ・フーリエの所有畑一覧表ですので、参考にして下さい。それぞれの畑から仕立てるワインの生産本数(概算)は1ヘクタール当たりの平均年での葡萄収量から、「4000本x所有面積(ha)」の算出式でおおよその目安が分かります。例えば看板ワインのクロ・サン・ジャックの場合、「4000x0.33」で約1200本程度の生産量となります。(もちろん、収穫時期の天候やヴィンテージによる葡萄の出来具合等によりかなり変わりますので、あくまでも目安です)

 元々ドメーヌ・フーリエは、19世紀半ばからジュヴレ・シャンベルタンを本拠地として、モレ・サン・ドニ、シャンボール・ミュジニー、ヴージョに合わせて約8haの一級畑中心(特級畑は0.26haのグリオット・シャンベルタンのみ)に所有している150年もの歴史を誇る名門ドメーヌですが、フーリエを今日の地位までに引き上げたのが現在の5代目当主ジャン・マリー・フーリエ氏です。

 1971年生まれのジャン・マリー・フーリエ氏はボーヌのワイン農業高校を卒業後、父の仕事を手伝いながらブルゴーニュ大学の醸造講座に通いワイン造りを学びました。そして、1993年に今でもブルゴーニュの神様と称えられる故アンリ・ジャイエ氏の教えを受け、さらにアメリカのオレゴンで名手ジョセフ・ドルーアン氏の元でアメリカのピノ・ノワール造りを経験した後、23歳の若さで父からドメーヌを継ぎました。

 150年もの歴史を持つ老舗・名門ドメーヌだけに、特筆すべきは平均で50年を超えるという葡萄の樹齢の高さで、ほとんどの銘柄のエチケットには古樹を示すV.V (Vieilles Vignes)が表示されています。

 中でも看板ワインである一級畑クロ・サン・ジャックの葡萄樹は1910年の植樹のものもあり、区画名のついた村名格畑「オー・エシェゾー」にも樹齢90年の古樹があります。しかもこれらの古樹のほとんどは第一次世界大戦から第二次世界大戦の間に植えられていることから現代のクローンではなくマサル・セレクション(元々植えてある葡萄の枝を接木して増やす方法)によるものです。

 ドメーヌ・フーリエの人気は、名門ドメーヌならではの畑のテロワール、古樹から採れる葡萄に加え、そのパワーを最大限引き出しているジャン・マリー氏の栽培・醸造の優れた手腕によるものと断言できますので、今後ますます円熟味を加え、ブルゴーニュの神様アンリ・ジャイエのような名実共に最高の生産者になっていくことが期待されます。

 また、2011年からは、自家畑の葡萄によるドメーヌものだけでなく、信頼できる農家の葡萄による少量のネゴシアンものを「ジャン・マリー・フーリエの個人名」で始めました。

 

 更に、2013年からはこのラインナップを拡大し、特級シャンベルタン、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ、ラトリシエール・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニーの一級レ・ザムルーズなどブルゴーニュを代表する珠玉のワイン造りに挑んでおり、ここには「テロワールを尊重する」というワイン造りの哲学の基で産み出す自分のワインを幅広い層の多くの人に飲んでもらいたいという強い思いが感じられます。

 そして、このジャン・マリー・フーリエのワインは、次のポリシーの下に造られています。

(1)自分が所有していない畑であること

(2)信頼できる葡萄栽培農家の高樹齢の葡萄であること

(3)生産量をドメーヌものの3割以下に抑えること

 これらジャン・マリー・フーリエの名前でリリースされるワインは、ドメーヌワイン同様のフィロソフィーで選ばれ、造られており、ジャン=マリー氏曰く「新たに養子に迎えた子供のような存在」(輸入元資料より抜粋)なのです。

【ドメーヌ・フーリエ追加情報】

 

 上述の通り、ドメーヌの本拠地ジュヴレ・シャンベルタンを中心にコート・ド・ニュイのアペラシオンを拡大してきたフーリエですが、2022年ヴィンテージから新たな挑戦として、 コート・ド・ボーヌ地区に7.5haを所有する「ドメーヌ・コント・ド・シャペル」の畑を買収し、遂にコート・ド・ボーヌに進出することとなりました。

 「コント・ド・シャペル(別名シャトー・マッソン)」のワインは流通が限定的であり、国際市場で話題になる事はありませんでしたが、コント(伯爵)の名から分かるように由緒ある貴族の末裔で、古樹中心に赤白約半分ずつの手入れが行き届いた優れた畑を所有していましたが、高齢であるピエール・イヴ・マッソン氏の後継者不在から今回の買収が実現したようです。

 このコント・ド・シャペルの畑の手入れ、葡萄栽培から収穫、その後の醸造、瓶詰めまで一貫してドメーヌ・フーリエが行うため、ドメーヌ・フーリエの名前でリリースをしたかったようですが、現時点では認可されず、ジャン・マリー・フーリエとしてリリースされ、ネックラベルに「ヴィーニュ・コント・ド・シャペル(Vigne Comte de Chapelle)」と記載されています。

 コント・ド・シャペルの畑で収穫した葡萄はジュヴレ・シャンベルタン村のドメーヌ・フーリエへ運ばれ、赤白別々に分けたセラーにてドメーヌ・フーリエと同じ醸造哲学のもと、介入を最低限にとどめ、テロワールを反映したワイン造りを行っており、初ヴィンテージの2022年は、赤がポマール、ボーヌ、ヴォルネイ、AOCブルゴーニュ・ピノ・ノワール等7銘柄、白がコルトン・シャルルマーニュ、ピュリー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェ、ムルソー、AOCブルゴーニュ・シャルドネ等7銘柄がリリースされました。とりわけ、フーリエの場合、白ワインは隠れた名品として人気のあるブルゴーニュ・ブランがドメーヌ唯一の白であったため、白の銘醸地コート・ド・ボーヌへの進出で、白ワインのラインナップが一挙に充実したことが特筆されます。

 これらコント・ド・シャペルの新ワインがドメーヌのラインナップに含まれず、ネゴシアンラベルのジャン・マリー・フーリエでのリリースになった理由は明らかにされていませんが、収穫した葡萄が現段階では前所有者のものとみなされている可能性、あるいは収穫した葡萄が全てジュヴレ・シャンベルタンのドメーヌに運ばれていること等も関係しているかもしれません。次の2023年ヴィンテージ以降の動向が注目されます。

 このコント・ド・シャペルの買収により、コート・ド・ボーヌへの進出を果たしたことで、ドメーヌ・フーリエがブルゴーニュ全域のアペラシオンを有する大ドメーヌへと一段と飛躍したことは間違いありません。

 ドメーヌ及びワインの詳細は各商品ページをご覧下さい。
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