村名キュヴェながら10年の熟成を要し、特級シャルム・シャンベルタンと共にドメーヌの名を高らしめる看板ワイン
[ジュヴレ・シャンベルタン ヴィエィユ・ヴィーニュ]
霜害と病害により収量が半減した最新ヴィンテージ2021年の稀少なドメーヌ蔵出し正規品
[ジュヴレ・シャンベルタン ヴィエィユ・ヴィーニュ 2021]
ドメーヌの歴史は、創業者シュタニラウス・セラファンが第二次世界大戦後の1947年に、シャルム・シャンベルタンの畑を買ったことに始まります。 彼は1930年にポーランドから移住してきた木工職人でしたが、この畑を手に入れたのを機会に栽培農家に転身し、1957年からは息子のクリスチャンも加わり、徐々に発展を続けてきました。
当初はネゴシアンにワインを売っていましたが、1970年から徐々にドメーヌワインとして販売するようになり、1987年には100%ドメーヌ元詰めワインになりました。そして、1988年にクリスチャンが2代目当主としてドメーヌを継ぎ、1990年代にはジュヴレ・シャンベルタン村以外にシャンボール・ ミュジニー村やモレ・サン・ドニ村の畑も手に入れ、今では約5.3haの畑を所有し、新樽率の高さと樽使いの巧みさ「新樽の魔術師」の異名を持つジュヴレ・シャンベルタン屈指のスター・ドメーヌの一つとなっています。
葡萄栽培では、『健康でクオリティの高い葡萄を育てること』を大事にし、自然環境を尊重した栽培方法を行い、収穫は全て手摘みで、選び抜かれた葡萄のみを使用して、除梗は約70%実施。ステンレスタンクにて低温浸漬を行い、しっかりとした色合いと華やかなアロマを抽出します。自然酵母により時間かけてゆっくり発酵させ、櫂入れを行うことで、さらに風味とタンニンを抽出、他の生産者よりも高い新樽比率(AOCブルゴーニュで約50%、村名で約70%、村名V.V.以上で100%)で熟成を行います。
この新樽率の高さと樽使いの巧みさが「新樽の魔術師」と呼ばれる所以ですが、ワインがこれほど高い新樽に耐えられるのも、葡萄の品質が極めて高いためです。つまり、通常の葡萄ではここまでの樽熟成に耐えるだけの力強さがなく、樽に負けてしまいますが、セラファンの畑での厳格な作業から生まれる低収量で、力強く凝縮した葡萄は、樽との素晴らしい調和を見せることができ、その結果、ストラクチャーのしっかりした、力強いタンニンと酸を兼ね備える堅牢なワインとなるのです。
このようにして造られるセラファンのワインは、どのヴィンテージでも一貫して素晴らしく、極上の滑らかさと深遠な果実味の複雑さは、ワインラヴァーの心をつかんで離さず、著名なワイン評論家ロバート・パーカー氏はジュヴレ・シャンベルタンの傑出した造り手として、五つ星生産者の評価をしました。
こちらの商品は、最新ヴィンテージ2021年のドメーヌ蔵出し正規品[ジュヴレ・シャンベルタン ヴィエィユ・ヴィーニュ 2021]です。
セラファンでは二種類の村名ジュヴレ・シャンベルタンを造っていますが、こちらは通常版の[ジュヴレ・シャンベルタン]とは別に、国道74号線の西側の一級畑に隣接する好立地区画の古樹の葡萄で仕立てられる[ジュヴレ・シャンベルタン ヴィエィユ・ヴィーニュ]です。
ドメーヌのトップ・キュヴェ[特級シャルム・シャンベルタン]と共にセラファンの名を高らしめているキュヴェが、こちらの[ジュヴレ・シャンベルタン ヴィエィユ・ヴィーニュ]です。所有する村名格ジュヴレ・シャンベルタンの畑の中でも「Au Bellé(オ・ベレ)」、「Vignes Belles(ヴィーニュ・ベル)」、「En Champs(アン・シャン)」など、国道74号線の西側の一級区画に隣接する古木を中心に7区画の葡萄が使われています。
コート・ドールで最も面積の広いアペラシオンであるジュヴレ・シャンベルタンでは3分の2を村名格畑が占めますが、そのうちの約半分は国道74号線の東側の平坦地に位置しており、国道74号線西側で、特級・一級畑群下に隣接する村名格畑とはテロワールに差があると言われています。つまり、国道74号線は、「高品質なワインを造る斜面の下部における境界線」、換言すれば、ジュヴレの村名格畑のいわば「分水嶺(西側>東側)」として一般的には考えられているのです。(勿論、東側にもラ・ジュスティス等の例外的に優れた村名格畑も幾つか存在します。)
この[ジュヴレ・シャンベルタン ヴィエィユ・ヴィーニュ]の広さは合わせて約1ha、樹齢は約60年で、1920年植え付けの葡萄樹も多く含まれており、100%新樽で熟成され、ヴィラージュ・ワインながら『優れたヴィンテージであれば、10年の熟成で丁度飲み頃』と言われる長熟型のワインです。
最新ヴィンテージとなるブルゴーニュの2021年は、遅霜や湿気、病気等により葡萄畑は壊滅的な被害を被り、また、フランス農務省からも過去半世紀で最低の収量との報告もされています。芽吹きの遅いピノ・ノワールは、シャルドネほどの霜害はないものの、天候不順やうどんこ病などの病害により、やはり収量は減少しています。
ある著名な生産者が、2021年ヴィンテージについて、『葡萄畑が大変な年で、衛生状態の良い、健全な葡萄を収穫するために一生懸命働いた』と語っているように、ブルゴーニュの2021年は、『栽培家の力量と経験、ノウハウが生きた[栽培家のミレジム]とも言われ、収量こそ少ないものの、霜害や病害等の悪条件を乗り越えて健全に実った葡萄で造られたワインは高品質で、1970年代のようなクラシカルなスタイル(涼しい気温と変わりやすい天候を思い出させる、昔の純粋なブルゴーニュのヴィンテージ)』に仕上がっています。
実際にセラファンでも2021年の収穫量は50%減となりましたが、ブルゴーニュ原産の気まぐれな品種ピノ・ノワールは、元々あまり太陽を必要としない品種なので、比較的冷涼な2021年は素晴らしい酸味のある本来のブルゴーニュらしい味わいのワインに仕上がっていると報告されています。
こちらの商品は、ラックコーポレーション様輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、店舗内セラー在庫商品です。
【商品内容】
商品名:ジュヴレ・シャンベルタン
ヴィエィユ・ヴィーニュ2021
仏語名:2021 Gevrey- Chambertin V.V.
生産者:ドメーヌ・セラファン・ペール・エ・フィス
(Domaine Serafin Pere et Fils)
容量 :750ml
タイプ:赤ワイン