ドメーヌ・ルフレーヴの元醸造長ピエール・モレの造る
区画名付き村名ワイン
「ムルソー レ・テール・ブランシュ2020」
「テール・ブランシュ=白い土地」の名の通り、石灰質土壌由来のミネラルが強く、長熟に適したムルソー
ピエール・モレは、1988年〜2007年までの20年間にドメーヌ・ルフレーヴの醸造長を勤め、この間にルフレーヴを世界一の白ワイン生産者として現在の揺るぎない地位を築きました。その一方で、自身の小さなドメーヌを運営、さらにラフォンの畑返却による利益減少の埋め合わせとして、1992年にはネゴス・ブランドの「モレ・ブラン」を設立し、二足のわらじならぬ三足のわらじを履くことになったのです。
ルフレーヴの醸造長に就いてから20年後の2008年、ドメーヌ・ピエール・モレとモレ・ブランの仕事に集中するためルフレーヴから離れ、娘のアンヌを共同経営者に迎えて、父娘で11haの畑を耕作し、同時にモレ・ブランを経営していますが、葡萄畑ではルフレーヴと同様に1993年から有機農法に切り替え、1998年以降ビオディナミに転換しています。
ピエール・モレは、白ワインの生産地ムルソーの造り手であることから、名称の「ブラン(Blanc)」は、「白ワイン」を意味していると思われがちですが、この「ブラン」は奥様の旧姓だそうです。
ドメーヌとネゴスの両方を運営する造り手のワインは、ドメーヌを「主」、ネゴスを「従」ととらえられがちですが、ピエール・モレの場合はそれにあたらず、ネゴスの葡萄区画でも自ら畑仕事をする等ドメーヌ同様のケアがとられており、モレ・ブランは、「ドメーヌ的ネゴシアン」と評価されています。
従って、たとえば村名ムルソー同士をブラインドで試飲したとしても、その葡萄が栽培された区画による違いはともかく、品質的な優劣を感じることはないと言われるほどです。
こちらの商品は自社畑の葡萄で造る最新ヴィンテージ2020年のドメーヌ・ピエール・モレの区画名付きの村名ワイン「ムルソー レ・テール・ブランシュ2020」です。
ムルソーの村名格畑レ・テール・ブランシュは、一級畑グット・ドールの真下に位置し、「テール・ブランシュ=白い土地」の名前の通り、石灰質が強い土壌です。ここから生まれるワインは、白い花に柑橘類の香り、そしてミネラルが強く感じられ、ムルソーとしてはタイトなスタイルとなります。
ドメーヌ・ピエール・モレでは下の通り、公式HPに本拠地ムルソーに所有する自社畑の位置を公開していますので、レ・テール・ブランシュの位置をご確認下さい。

ドメーヌ・ピエール・モレがこのムルソー レ・テール・ブランシュに所有する畑の面積は0.40ha、葡萄樹は1989年植樹のもので、2006年が初ヴィンテージとなっており、ドメーヌが最後に獲得したパーセルのため、ドメーヌの商品ラインナップの中では最も新しい銘柄です。
また、最新ヴィンテージ2020年について、ブルゴーニュワイン委員会のHPを見ると、『2020年ヴィンテージは、発芽から収穫まで歴史的な早熟で、好天に恵まれ雨が降らなかったため、病気はほとんどなく、衛生状態の良い葡萄が収穫でき、多くの生産者にとって2020年のワインは並外れたものとなり、長期熟成向きの偉大なヴィンテージと予想される』と記しています。
しかしながら、次の2021年ヴィンテージは、遅霜や湿気、病気等により葡萄畑は壊滅的な被害を被り、例えばルフレーヴの公式HPでは、シュヴァリエ・モンラッシェは80%の葡萄が失われたとの記載もあり、また、フランス農務省からも過去半世紀で最低の収量との報告もされています。
この影響もあり、2020年ヴィンテージは大幅な価格高騰かつ日本への輸入量も減少し、入手困難となっていますが、来年リリースの2021年ヴィンテージのワインは、更なる価格高騰と品薄が必至ですので、2020年ヴィンテージを是非ご検討下さいませ。
こちらの商品は、ラックコーポレーション輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、店舗内セラー保管商品です。
【商品内容】
商品名:ムルソー レ・テール・ブランシュ2020
仏語名:2020 Meursault Les Terres Blanches
生産者:ドメーヌ・ピエール・モレ
(Domaine Pierre Morey )
容量 :750ml
タイプ:白ワイン