尊敬と羨望を集める歴史ある名門ドメーヌ「コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ」の醸造長を35年務めた大御所フランソワ・ミエ氏が二人の息子と共に起ち上げたミクロ・ネゴシアン

キャリアの集大成として、『一切の妥協を排し、テロワールとフィネスを表した完璧なワインを造りたい』との想いから生まれた稀少キュヴェ

【フランソワ・ミエ・エ・フィス】

 〜Francois Millet et Fils〜


 

 ジュヴレ・シャンベルタンにおけるアルマン・ルソー、ヴォーヌ・ロマネにおけるドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティのように、シャンボール・ミュジニーで最も尊敬と羨望を集める歴史あるドメーヌ、それがコント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエです。

 ブルゴーニュ愛好家の皆様は、この名門コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエで、1986年から30年以上にわたりヴォギュエのワインの醸造を一手に担ってきたのがフランソワ・ミエ氏であることは良くご存じのことと思います。

 ブルゴーニュ屈指の銘醸特級畑ミュジニーの約2/3を所有し、1950年代から1960年代にかけて、『ミュジニーとはヴォギュエの作を意味する』と称えられたコント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエでしたが、1970年代に入って同族間の内紛もあり、その評価は下り坂に向かい、ミュジニーの指標たる座を滑り落ちることとなります。名著「ブルゴーニュがわかる」の著者マット・クレイマー氏はその著書の中で、1970年代から1980年代のヴォギュエのミュジニーについて、『良くないと言うのではないが、かつて感動をもたらしてくれたような、心を揺さぶる力が足らず、無難な味わいに終わっている』と記しています。

 このような状況下で、1986年にヴォギュエの醸造長に就いたのがフランソワ・ミエ氏で、彼は、栽培担当のエリック・ブルギニヨン氏、販売担当のジャン・リュック・ペパン氏と共に、所謂「ヴォギュエの三銃士」として腕を振るい、1990年代になって、本来の姿を取り戻すことに成功し、今日に至っています。

 フランソワ・ミエ氏は、2021年にドメーヌ・コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエを定年退職しましたので、1986年から実に35年間にわたりヴォギュエのワインの醸造を一手に担ってきたドメーヌの顔とも言うべき大御所ですが、自身のキャリアの集大成として『一切の妥協を排し、細部までこだわり抜き、テロワールとフィネスを表した完璧なワインを造りたい』との想いから、新たに二人の息子と共に起ち上げたミクロ・ネゴシアンがこちらの[フランソワ・ミエ・エ・フィス]です。

 フランソワ・ミエ・エ・フィスでは、旧知の栽培農家より吟味した葡萄を購入して、醸造から瓶詰めはシャンボール・ミュジニー村のヴォギュエのすぐ裏にある自宅の地下室にて行っていますが、理想のワインを造るため、最高の機材を調達し、アントナン・ギヨンで醸造責任者を務める長男のジュリアンとジョルジュ・ルーミエで栽培担当を務める次男のアドリアンの二人の息子と相談しながら仕上げています。

 100%除梗、垂直プレス機によるフリーランジュースのみを優しく抽出し、良質の澱と共に古樽中心に18〜19ヶ月樽熟成など、醸造はヴォギュエ流に行われています。

 フランソワ・ミエ・エ・フィスとしての初ヴィンテージは2017年ですが、僅か10樽(3000本)のワインは瞬く間に評判となり、世界中で争奪戦になりました。それ以降徐々に手掛けるアペラシオンを拡大し、最新2022年ヴィンテージでは年間生産量12000本程度となっていますが、各アペラシオンとも、それぞれが1樽〜2樽程度に過ぎず、また、そのアペラシオンも現状ではグラン・クリュはなく、知名度や派手さはあまりありませんが、匠が自身のキャリアの集大成として精魂を込めて生み出す稀少ワインに全世界が注目しています。

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