モンタニー ブラン一級レ・シャニオ 2022 [フランソワ・ミエ・エ・フィス]

型番 エノテカ那須レンタルセラー在庫
販売価格 18,920円(税込)
在庫数 2本
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1986年から35年間コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエの醸造長を務めた大御所「フランソワ・ミエ」氏による2017年ヴィンテージから始まった新プロジェクト

コート・シャロネーズ地区の1936年制定の白のみのアペラシオン「モンタニー一級畑レ・シャニオ」の信頼できる農家からの買い葡萄で少量造られた一級白ワイン

質量共に豊作の優良年、最新ヴィンテージ2022年の蔵出し正規品
[モンタニー ブラン 一級レ・シャニオ 2022]


 ブルゴーニュ愛好家の皆様は、シャンボール・ミュジニーに本拠を置く名門ドメーヌ・コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエで、1986年から30年以上にわたりヴォギュエのワインの醸造を一手に担ってきたのがフランソワ・ミエ氏であることは良くご存じのことと思います。



 ブルゴーニュ屈指の銘醸特級畑ミュジニーの約2/3を所有し、1950年代から1960年代にかけて、『ミュジニーとはヴォギュエの作を意味する』と称えられたコント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエでしたが、1970年代に入って同族間の内紛もあり、その評価は下り坂に向かい、ミュジニーの指標たる座を滑り落ちることとなります。名著「ブルゴーニュがわかる」の著者マット・クレイマー氏はその著書の中で、1970年代から1980年代のヴォギュエのミュジニーについて、『良くないと言うのではないが、かつて感動をもたらしてくれたような、心を揺さぶる力が足らず、無難な味わいに終わっている』と記しています。

 このような状況下で、1986年にヴォギュエの醸造長に就いたのがフランソワ・ミエ氏で、彼は、栽培担当のエリック・ブルギニヨン氏、販売担当のジャン・リュック・ペパン氏と共に、所謂「ヴォギュエの三銃士」として腕を振るい、1990年代になって、本来の姿を取り戻すことに成功し、今日に至っています。

 フランソワ・ミエ氏は、2021年にドメーヌ・コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエを定年退職しましたので、1986年から実に35年間にわたりヴォギュエのワインの醸造を一手に担ってきたドメーヌの顔とも言うべき大御所ですが、自身のキャリアの集大成として『一切の妥協を排し、細部までこだわり抜き、テロワールとフィネスを表した完璧なワインを造りたい』との想いから、新たに二人の息子と共に起ち上げたミクロ・ネゴシアンがこちらの[フランソワ・ミエ・エ・フィス]です。



 フランソワ・ミエ・エ・フィスでは、旧知の栽培農家より吟味した葡萄を購入して、醸造から瓶詰めはシャンボール・ミュジニー村のヴォギュエのすぐ裏にある自宅の地下室にて行っていますが、理想のワインを造るため、最高の機材を調達し、アントナン・ギヨンで醸造責任者を務める長男のジュリアンとジョルジュ・ルーミエで栽培担当を務める次男のアドリアンの二人の息子と相談しながら仕上げており、100%除梗、垂直プレス機によるフリーランジュースのみを優しく抽出し、良質の澱と共に古樽中心に18〜19ヶ月樽熟成など、醸造はヴォギュエ流に行われています。

 フランソワ・ミエ・エ・フィスとしての初ヴィンテージは2017年ですが、僅か10樽(3000本)のワインは瞬く間に評判となり、世界中で争奪戦になりました。それ以降徐々に手掛けるアペラシオンを拡大し、最新2022年ヴィンテージでは年間生産量12000本程度となっていますが、各アペラシオンとも、それぞれが1樽〜2樽程度に過ぎず、また、そのアペラシオンも現状ではグラン・クリュはなく、知名度や派手さはあまりありませんが、匠が自身のキャリアの集大成として精魂を込めて生み出す稀少ワインに全世界が注目しています。

  こちらの商品は、最新2022年ヴィンテージの蔵出し正規品[モンタニー ブラン 一級レ・シャニオ 2022]です。 

 ご参考までに、蔵出し正規品の[モンタニー ブラン 一級レ・シャニオ 2022]の輸入元標準小売価格(税込)は、「26,400円」となっており、今回当店では初めての取り扱いであることからお披露目の意味もあり、特別価格にてご案内しております。

 
 多くのお客様にとってAOCモンタニーはあまり聞きなれないアペラシオンかと存じますが、AOCモンタニーは、大ブルゴーニュ圏のコート・シャロネーズ地区に属するアペラシオンです。コート・シャロネーズ地区は、北にコート・ド・ボーヌ、南にマコネの丘を臨む、長さ25km、幅7kmに延びるワイン生産地区です。丘陵によりリズムがついた風景が広がるこの地域は、葡萄畑の区画は南東に面した最適な斜面に広がっています。1000年前から、すぐ近くのコート・ド・ボーヌによく似た土壌にぶどうの株が植えられており、暑い夏と乾燥した秋に恵まれたこの地では、葡萄はよく熟します。DRCの共同経営者が運営するドメーヌ・ド・ヴィレーヌの本拠地があるアリゴテのみ認められたAOCブーズロンもこのコート・シャロネーズ地区の中にあります。

 モンタニーは、このコート・シャロネーズ地区の南端にあり、そのすぐ南はマコネ地区となりますが、一級畑レ・シャニオは、ジュリ・レ・ビュクシの村落を見渡す高台を下った斜面にある面積12.4haの一級畑です。AOCモンタニーの制定は1936年と古く、シャルドネを使った白のみが認められたアペラシオンで、ピノ・ノワールから造られる僅かな赤は、ブルゴーニュ・ルージュとなります。 

 また、ここモンタニーでは1920年代から1930年代前半にかけての経済危機の中で、協同組合結成の動きが生まれ、1931年設立の「カーヴ・デ・ヴィニュロン・ド・ビュクシ」は、今日のブルゴーニュでも最も由緒ある、活発で成功を収めている協同組合として知られています。

  下にブルゴーニュの広域地図とモンタニーの葡萄畑地図を掲載していますので、その位置をご確認下さい。




 フランソワ・ミエ氏は、自身の畑を所有していませんが、長年コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエで醸造長を務めてきた経験・知識やその人脈から優れた葡萄栽培家を熟知しており、この区画の信頼できる栽培農家からの買い葡萄で、この[モンタニー ブラン 一級レ・シャニオ 2022]を造っています。

 フランソワ・ミエ氏は、長年ミュジニー、ボンヌマール、レザムルーズ等ブルゴーニュ屈指の赤ワインを造ってきただけに赤ワインの造り手のイメージがありますが、コート・ド・ニュイで唯一の特級白[ミュジニー ブラン]を造ってきており、白ワインもお手の物です。

 コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエの顔とも言える存在であった大御所フランソワ・ミエ氏が、自身のキャリアの集大成として、『一切の妥協を排し、テロワールとフィネスを表した完璧なワインを造りたい』との想いから生まれた稀少キュヴェを是非この機会にどうぞ。

 2022年のブルゴーニュは霜害や猛暑、乾燥といった温暖化による影響はあったものの、多くの生産者が質・量とも健全な葡萄を収穫することができました。2019年〜2021年の3年間、天候不順により生産量に打撃を受けていただけに、生産者の喜びもひとしおのようで、健全で、糖度と酸度のバランスに優れた葡萄が収穫できた2022年ヴィンテージは、『今後世界中のワイン愛好家の舌を魅了していくことだろう』と期待されています。

 また、ブルゴーニュ・ワイン委員会のヴィンテージ・レポートでも、『2022年のブルゴーニュは、質量とも豊作で、将来が楽しみなヴィンテージ(un millesime genereux et prometteur)』と報告されています。


 こちらの商品は、豊通食料様輸入の蔵出し正規品で、エノテカ那須レンタルセラー保管商品ですが、セラー契約上、お客様への直送はできないため、一旦当店を経由しての配送となりますので、通常より2〜3日お時間をいただきます。 


【商品内容】
商品名:モンタニー ブラン一級レ・シャニオ 2022

仏語名:2022 Montagny Blanc Les Chaniots 1er Cru

生産者:フランソワ・ミエ・エ・フィス
   (Francois Millet st Fils )
容量 :750ml
タイプ:白ワイン

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