老舗大ドメーヌ、モンジャール・ミュニレがヴォーヌ・ロマネの村名格畑レ・ヴィオレットやレ・ジュネヴリエール等4区画の葡萄をブレンドして造る人気村名ワイン
ドメーヌ・モンジャール・ミュニレの新しい挑戦
アンフォラより大きい卵型のテラコッタ容器「ドリア」で熟成させ、ブティーユ瓶で300本のみ造られた特別ヴァージョンのヴォーヌ・ロマネ
質・量共に豊作な優良年、最新ヴィンテージ2022年のドメーヌ蔵出し正規品
[ヴォーヌ・ロマネ キュヴェ・ドリア 2022]
モンジャール家のワイン造りは1620年から始まり、現当主のヴァンサン・モンジャール氏が8代目当主という由緒ある造り手ですが、現在の名称のドメーヌは、1945年にウジェーヌ・モンジャールとエドメ・ミュニレとの婚姻により創設されました。現当主ヴァンサン・モンジャール氏の父でヴォーヌ・ロマネ村の村長も務めたジャン・モンジャール氏の活躍した1970年代から1980年代にかけて高い名声を築きました。
現当主のヴァンサン氏は、父の世代に比べ、やや樽香を抑えた洗練されたワインを造るようになり、テロワールの特徴を活かした濃縮した果実味と、樽香、フィネスを兼ね備えたワインを作り、時代と共にドメーヌの名声さらに高めてきました。
ドメーヌ・モンジャール・ミュニレは特級リシュブールを筆頭に、35ものアペラシオンを造る大ドメーヌですが、ヴァンサン氏は「エシェゾーとグラン・ゼシェゾーは我が家の起源であり、最も大切なクリマ」と語っており、エシェゾーとグラン・ゼシェゾーのスペシャリストと呼ばれています。
こちらの商品は、最新ヴィンテージ2022年のドメーヌ蔵出し正規品[ヴォーヌ・ロマネ キュヴェ・ドリア2022]で、今回2022年が初ヴィンテージの、大型テラコッタ容器「ドリア」で熟成させ、ブティーユ瓶で300本のみ造られた特別ヴァージョンのヴォーヌ・ロマネです。
モンジャール・ミュニレの村名ヴォーヌ・ロマネは、特級クロ・ド・ヴージョに隣接する[レ・ヴィオレット]や、ミシェル・グロのモノポール一級畑クロ・デ・レアにほど近い、[レ・ジュネヴリエール]や[オー・レア]等4区画、合計約2haの村名格畑の葡萄をアッサンブラージュして造られます。また、所有区画に植えられた葡萄樹の平均樹齢は45年で、この古樹の小さな粒の葡萄から、ヴォーヌ・ロマネらしいエレガントなワインが生み出されます。
こちらの[ヴォーヌ・ロマネ キュヴェ・ドリア]は、通常版の樫樽ではなく、アンフォラより大きい600リットル容量の卵型のテラコッタ容器「ドリア=Dolia」により、15ヶ月間熟成させた特別ヴァージョンのヴォーヌ・ロマネで、2022年が初めてのキュヴェです。(ご参考までに日本生まれの西洋料理「ドリア」のスペリングは、「Doria」で、両者には何の関係もありません)
テラ・コッタ容器とは(イタリア語の、テラ=土、コッタ=焼いた)の意味の通り、素焼きの土で造られた容器で、ワインの場合には、アンフォラがよく使われます。ドリアは、アンフォラをより大型にした卵型の形状のものです。(ボトルに貼られたラベルにその写真が掲載されています。)
「ワイン発祥の地」として知られているジョージアでは、紀元前6000年も前から、このテラコッタ容器「アンフォラ」を用いたワインが造られていました。木樽での醸造・保管は後に発明・普及したもので、元々ワインの醸造・保管はアンフォラによって行われていました。
アンフォラ等のテラコッタ容器は、素焼きの粘土で作られているため気密性が低く、木樽と同様にワインに微量の酸素を供給することができ、また、外の温度変化の影響も受けにくいことから、ゆるやかな酸化による熟成をおこなうことができます。
木樽は、今から約2000年前にケルト人が初めて作ったとされていますが、16世紀末までは木樽は単に運搬・保存用の容器に過ぎませんでした。16世紀末になって木樽からタンニンやヴァニリン等の物質が溶出し、それがワインに、より複雑味を与える機能があることが分かってからは、ワイン造りには木樽が欠かせないものとなりました。
この木樽の機能の発見と普及により、ワイン造りの主役の道具の座から姿を消したテラコッタ容器ですが、近年自然派ワインの流行と共に、自然にもっとも近い形でワインを造ることができるテラコッタ容器(主にアンフォラ)を使ったワイン造りが復活してきており、現在ではイタリアが最も盛んですが、ブルゴーニュでもヴォルネイの生産者ラ・プス・ドールでは、自慢のモノポール一級畑で木樽の通常版とアンフォラ版の二つを造っています。
テラコッタ容器で造られたワインは、木樽同様に緩やかな酸化によるまろやかさが出ますが、木樽由来の香りやタンニンがワインに溶出しないないため、葡萄のピュアな果実味を得ることができ、独特の風味と複雑味が表れます。特に、大型で卵型の形状のドリアは、上下に自然対流が発生し、攪拌される利点もあるようです。
ドメーヌ・モンジャール・ミュニレは、2022年から新しい挑戦「From Oak to Clay(樫から土へ)」の試みとして、通常版の樫樽熟成のヴォーヌ・ロマネとは別に600リットル入りの大型テラコッタ容器「ドリア」で15ヶ月間熟成させた特別ヴァージョンのキュヴェを造ることとしました。それがこちらの[ヴォーヌ・ロマネ キュヴェ・ドリア2022]で、生産本数は、ブティーユ瓶300本、マグナム瓶200本です。通常版のヴォーヌ・ロマネと飲み比べてはいかがでしょうか。
2022年のブルゴーニュは霜害や猛暑、乾燥といった温暖化による影響はあったものの、多くの生産者が質・量とも健全な葡萄を収穫することができました。2019年〜2021年の3年間、天候不順により生産量に打撃を受けていただけに、生産者の喜びもひとしおのようで、健全で、糖度と酸度のバランスに優れた葡萄が収穫できた2022年ヴィンテージは、『今後世界中のワイン愛好家の舌を魅了していくことだろう』と期待されています。
また、ブルゴーニュ・ワイン委員会のヴィンテージ・レポートでも、『2022年のブルゴーニュは、質量とも豊作で、将来が楽しみなヴィンテージ(un millesime genereux et prometteur)』と報告されています。
*ご注意下さい。
モンジャール・ミュニレの商品の内、このキュヴェ・ドリアだけが、キャップシールが蝋(ろう)封のため、輸送中や長期の保管中に一部がはがれたり、欠けていることがあります。これは不良品ではなく、品質には全く影響しませんので、キャップシールの一部がはがれたり、欠けていることによる返品・交換等は一切お受けできません。予めご了承下さい。
こちらの商品はラックコーポレーション様輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、エノテカ那須レンタルセラー保管商品ですが、セラー契約上お客様への直送はできないため、一旦当店を経由しての配送となりますので、通常より2〜3日お時間をいただきます。
【商品内容】
商品名:ヴォーヌ・ロマネ キュヴェ・ドリア 2022
仏語名:2022 Vosne-Romanee Cuvee Dolia
生産者:ドメーヌ・モンジャール・ミュニレ
(Domaine Mongeard Mugneret)
容量 :750ml
タイプ:赤ワイン