特級 シャンベルタン 2012[ペロ・ミノ]

型番 店舗内セラー在庫
販売価格 39,600円(税込)
在庫数 在庫0本売切れ中

SOLD OUT
ペロ・ミノがピエール・ダモワの畑を借りて、ドメーヌ物同様に造るブルゴーニュの別格の特級畑
僅か900本造られる「シャンベルタン」


2021年7月再入荷の約10年の熟成の時を経て、飲み頃に入り、価格面でもお得な蔵出し正規品のバックヴィンテージ
特級シャンベルタン 2012

*熟成ブルゴーニュ特集と重複掲載のため、残りあと1本です!!

  ドメーヌ・ペロ・ミノは、1973年にドメーヌ・アルマン・メルムがふたつに分かれて誕生したもので、もう一方は道路を隔てて対面に位置するドメーヌ・トープノ・メルムです。
この二つのドメーヌが所有する畑のラインナップが似ているのはそんな理由によります。

 ドメーヌ・ペロ・ミノは数多くのジュヴレ・シャンベルタンのワインを造っていますが、実はモレ・サン・ドニに本拠を置くドメーヌです。
 
 クリストフ・ペロ・ミノが父アンリの後を継いだのは1993年ですが、それ以前のドメーヌ・ペロ・ミノのワインは大半がバルク売りされ、ドメーヌの評価もさほどのものではありませんでした。
しかし、現当主のクリストフ・ペロ・ミノが修業から戻り、ワインを手がけるようになった後、ほぼ全量ドメーヌ元詰めとなり、このドメーヌは一気に注目を集めるようになります。

 ただ、1990年代のペロ・ミノのワインは、抽出が強く、樽香が強い生産者の代表とされており、アメリカ市場を意識したこのようなパワフルな造りの全盛時代の潮流に乗ってワインを造り、それにより実際に成功をおさめていたことも事実です。

 しかし2000年からペロ・ミノのスタイルはこれまでの濃厚なスタイルから軽快・繊細なスタイルへと大きく変わります。
この変化の契機になったのが、師と仰ぐブルゴーニュの神様アンリ・ジャイエ氏の存在です。アンリ・ジャイエの最後の弟子とも言われるクリストフはジャイエ氏から「怠け者になれ」という含蓄ある言葉をもらったそうです。

 それ以降、これまで二週間にも及んだ低温侵漬を一週間弱にし、抽出方法もビジャージュ主体からルモンタージュ主体へと変え、新樽率も村名で20%、1級、特級で30%、焼き加減もミディアムに抑え、テロワールを重視するアンリ・ジャイエ・スタイルの現代的再現を目指し、優しくすっきりと軽く、透明感のある味わいへと変貌を遂げ、これにより一気にスーパースターの仲間入りをすることになりました。

 この醸造における変化と同時に2000年にヴォーヌ・ロマネの名手ペルナン・ロサンの畑を購入し、ドメーヌの拡大にも着手します。ペルナン・ロサンの所有していた畑の中でもニュイ・サン・ジョルジュ一級ラ・リシュモーヌとシャンボール・ミュジニー一級ラ・コンブ・ドルヴォーの2つのアペラシオンには、それぞれ1902年植樹を始め、樹齢70年以上の葡萄が植えられており、通常のキュヴェのほか、古樹の葡萄のみを用いた「キュヴェ・ウルトラ」があり、このペルナン・ロサンの畑の購入もペロ・ミノを一躍スーパースターに押し上げた要因の一つです。

 こちらはペロ・ミノの特級シャンベルタン 2012です。



 ペロ・ミノは自社畑のドメーヌ物のワインの他にいろいろな畑から葡萄を買ってワインを造っており、これらのネゴシアン物のワインはエチケットは同じですが「ペロ・ミノ」だけの表記で「ドメーヌ」の文字が記されていません。

  但し、ペロ・ミノの公式ホームページで確認すると、2017年ヴィンテージからはドメーヌ物もネゴシアン物も「ドメーヌ」の表記はなく、全て「ペロ・ミノ」で統一されております。自分の造るワインにドメーヌ物もネゴシアン物も区別はないということなのでしょう。



 ペロ・ミノの名称でリリースしていたネゴシアン物のワインの筆頭はブルゴーニュにおける別格の特級畑シャンベルタンとシャンベルタン・クロ・ド・ベーズです。

 ペロ・ミノはシャンベルタンとシャンベルタン クロ・ド・べーズには自前の畑は所有しておりませんが、この二つの畑の大地主であるピエール・ダモワから畑を借りて、シャンベルタンとシャンベルタン・クロ・ド・ベーズを造っています。自前の畑を所有していない場合、通常は買い葡萄により造りますが、ペロ・ミノの場合、ピエール・ダモワが所有するそれぞれの畑の一部を賃借し、そこで葡萄を育て、収穫・醸造していますので、実質ドメーヌ物と申せます。

 9つの特級畑を擁するジュヴレ・シャンベルタンの中でもブルゴーニュ・ワインの王様として別格の扱いをされるのが、特級畑シャンベルタンです。ルイ16世やナポレオン等歴史上の人物に愛された面積12.90haのクリマで、「ベルタン氏の畑(Chmaps de Bertin)」が名前の由来です。
   
 ところで、皆様はこの二つの別格の特級畑の所有者の区画図をご覧になったことはありますか? 実は、ほとんどの専門誌には所有面積こそ掲載されているものの、区画図が掲載されているものはあまりありません。

 

  下の地図は、シャンベルタンとシャンベルタン・クロ・ド・ベーズの主要所有者の区画図です。これは当店店長がいろいろな資料からデータを集め、それらを組み合わせてエクセルで描画したオリジナルで、縮尺は実寸とは異なりますが畑の主要な所有者と位置関係及び面積が把握できますので参考にして下さい。





 この区画図を見ると、ドメーヌ・アルマン・ルソーが、この別格の二つの畑にバランスよく均等に畑を所有し、それぞれのテロワールを反映させたワインを単独で仕立てており、ジュヴレ・シャンベルタンにおけるルソー家の存在の偉大さが分かります。(上地図の桃色の区画)

 しかし、良く見るとこの二つの畑の最大の所有者はドメーヌ・ピエール・ダモワで、シャンベルタンに0.48ha、シャンベルタン クロ・ド・べーズには5.36haで、合わせて5.84haという大地主です。(上地図の緑色の区画)

 ペロ・ミノはピエール・ダモワの所有区画一部を借りているため、その区画位置は、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズについては写真で有名なピエール・ダモワの作業小屋付近、またシャンベルタンについては最もクロ・ド・べーズ寄りの区画となっています。(上地図の緑色の中の黒色の区画)

 シャンベルタン・クロ・ド・ベーズは2003年から、シャンベルタンは2004年から造っており、生産量はシャンベルタン クロ・ド・べーズが10樽(3000本)、シャンベルタンが3樽(900本)です。

 また、2012年はブルゴーニュの生産者にとって天候に悩まされたヴィンテージでした。3月の霜害、4月から6月の多雨による病害、夏の突然の気温上昇と雹を伴う暴風雨の繰り返しで、葡萄にはクルール(花ぶるい=初期の葡萄が成長せず落果すること)やミルランダージュ(葡萄が肥大しないまま残ること)も多く見受けられ、生産量が激減する年となりました。

 しかし、こうした悪条件を乗り越え、ミルランダージュによる小粒の実を付けた葡萄は果実味も酸味も濃縮感が有り、液量に対する果皮の割合の増加でタンニンも豊富で、生産量こそ少ないもののワインの質としてはいわゆるビックヴィンテージに近いものとなったと評価されています。


 ブルゴーニュ愛好家の夢の一つは「シャンベルタンとシャンベルタン・クロ・ド・ベーズの飲み比べ」ですが、今回ご案内するペロ・ミノでその夢を果たされてはいかがでしょうか。お勧めです。


 こちらは2021年7月に当店に再入荷したラックコーポレーション輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、店舗内セラー保管商品です。
 


【商品内容】
商品名:特級シャンベルタン2012
 
仏語名:2012 Chambertin Grand Cru

生産者:ペロ・ミノ
    (Perrot Minot)
容量 :750ml
タイプ:赤ワイン

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