オー・ヴェルジュレスと地続きで面積も3haと小さい稀少な一級畑「レ・タルメット2018」
0.80haの区画に植えられた1968年と1978年植樹の古樹から造られる完成度の高い一級ワイン「レ・タルメット」
サヴィニー・レ・ボーヌのトップ生産者ドメーヌ・シモン・ビーズは、設立が1880年という歴史あるドメーヌですが、その基礎を固めたのは、1950年に3代目当主としてドメーヌを継承した孫のシモンで、葡萄栽培のみならず、醸造家としての才能にも恵まれた彼は、ブルゴーニュワインの二大改革である「トラクター使用とドメーヌ元詰め」をサヴィニーで真っ先に導入し、ドメーヌの知名度を高めました。
そして、ドメーヌを飛躍的に発展させたのが1972年にドメーヌを引き継いだ息子のパトリックです。彼はドメーヌの名声をさらに高めると同時に、葡萄畑を大きく拡張し、1995年にラトリシエール・シャンベルタン、1997年にコルトン・シャルルマーニュと、赤白ふたつのグラン・クリュをいずれもメタヤージュ契約ではありますが、手に入れることに成功し、サヴィニー・レ・ボーヌのトップ生産者にとどまらず、ブルゴーニュのトップ生産者の仲間入りを果たします。
シモン・ビーズが本拠地としているサヴィニー・レ・ボーヌは、コート・ボーヌの北に位置し、ロワン川が流れるペルナン・ヴェルジュレス側とボーヌ側の谷間の斜面の上流にある美しい村です。下に掲載したサヴィニー・レ・ボーヌのAOC地図の通り、川に近い位置や平坦な場所が「村名」畑で、丘の中腹が「一級」畑となっており、特にロワン川左岸(地図上の右側)斜面中腹の真南あるいは南東向きに位置する一級畑からは長熟型のワインが産まれます。
一級畑レ・タルメットはサヴィニー・レ・ボーヌ最高の一級畑オー・ヴェルジュレスと地続きに西に延びた部分に位置する真南を向いた強い傾斜のある好条件の畑です。しかし、レ・タルメットの面積は僅か3.08haの小さな一級畑であるため、このレ・タルメットの畑名の付いたワインはほとんど見かけることはありません。
(*注)シモン・ビーズ以外ではオスピス・ド・ボーヌがレ・タルメットに区画を所有しており、1832年にこの畑を寄進したドニ・フクランにちなんで「キュベ・フクラン(Cuvee Fouquerand)」としてリリースしています。
ドメーヌ・シモン・ビーズがこのレ・タルメットに所有する区画は0.80haで、植えられている葡萄樹は、1968年と1978年に植樹した古樹となっています。ジャスパー・モリス氏は、その著書「ブルゴーニュワイン大全」の中でシモン・ビーズをレ・タルメット最良の生産者としており、リッチで豊満な味わいは日当たりの良さからきています。また、アフターにはミネラルの余韻があり、極めて完成度の高いワインです。
最新ヴィンテージとなる2018年は、2017年と同様に暑く乾燥した夏と収穫期の温暖な気候のおかげで、「豊作で葡萄の熟度も高く、果実味に溢れて芳醇」と報告されており、長期熟成も楽しみなお薦めのヴィンテージです。
こちらのインポーターはラックコーポレーションの蔵出し正規品で、店舗内セラー保管商品です。
【商品内容】
商品名:サヴィニー・レ・ボーヌ一級
レ・タルメット2018
仏語名:2018 Savigny-les-Beaune 1er Cru
Les Talmettes
生産者:ドメーヌ・シモン・ビーズ・エ・フィス
(Domaine Simon Bize & Fils)
容量 :750ml
タイプ:赤ワイン