クリストフ・ルーミエが地代として物納したミシェル・ボンヌフォンのエチケット
エチケット違いだけで、中身は正真正銘のルーミエの特級ルショット・シャンベルタン。
ルーミエ愛好家にはお買い得な逸品。
ブルゴーニュの中でも、特に稀少で人気のある生産者がジョルジュ・ルーミエで、 この造り手のワインを、世界中の愛好家が血眼になって捜し求めています。
1982年にドメーヌを引き継いだ三代目の現在の当主クリストフ・ルーミエ氏は“自然”であることを大切にし、テロワールの持つ個性を表現することを重視したワイン造りを行い、化学薬品、化学肥料、除草剤の使用を廃止するなど大規模な改革を実施し、ドメーヌの評価を現在の最高レベルにまで引き上げました。
古典的な自然に任せた造りを行うことで生まれるエレガントさやピュアさは、まさにシャンボール・ミュジニーのテロワールを見事に表現した味わいで、今や、世界で最もエレガントなワインを作る生産者として、ブルゴーニュラヴァーにとって、垂涎の的となっています。
ルーミエは、ルショット・シャンベルタンに自分の畑は所有していませんが、地主のミシェル・ボンヌフォンから0.54haをメタヤージュ(分益小作=畑を借り、地代を葡萄やワインで支払う契約)して、葡萄の栽培から醸造・瓶詰めまでを自らの手で行い、クリストフ・ルーミエの個人名エチケットで販売しています。
ルショット・シャンベルタンは、面積僅か3.3haの小さな特級畑で、このルショットの畑の名が初めて現れたのは1508年のことですが、小さな岩を意味する「ロショット=rochots」が転じたもので、石が多く、痩せた性質の土壌を強調する名前です。
ルショット・シャンベルタンの畑は上部と下部に分かれており、上部の一部1.06haはクロ・デ・ルショットという名でドメーヌ・アルマン・ルソーのモノポール(単独所有)となっており、ワイン名称にもモノポールを意味するクロ・デ・ルショットを付けています。
ルーミエがメタヤージュ契約で借りているミシェル・ボンヌフォンの区画は、上部のルショット・デュ・バにあり、アルマン・ルソーの畑に隣接しています。というのも、ルショット・シャンベルタンのかつての最大所有者はトマ・バソであり、1976年にルソー、ミュニレ・ジブール、ミシェル・ボンヌフォンの三名に畑を売却したためです。
ルーミエが耕作・栽培しているミシェル・ボンヌフォンのルショット・シャンベルタンの区画に植えられている葡萄樹の半分は1953年植樹、残りの半分は1982年植樹のもので、この両方の葡萄をアッセンブルして生まれるワインは精妙巧緻で、味わいの長さが素晴らしいと高く評価されています。
メタヤージュの仕組みのため、1/3を地主のミシェル・ボンヌフォンのエチケットで納めるため、下の写真の通り、クリストフ・ルーミエ(写真:上)とミシェル・ボンヌフォン(写真:下)の二種類のエチケットが存在しますが、当然中身は全く同じものです。
ルーミエ人気から、やはりクリストフ・ルーミエ名のエチケットの方が人気で価格も高いのですが、中身が正真正銘のルーミエのルショット・シャンベルタンであることはブルゴーニュ愛好家にとっては周知の事実ですから、ルーミエ好きの方にはお買い得とも言える人気ワインです。
【商品内容】
商品名:特級 ルショット・シャンベルタン 2014
仏語名:2014 Ruchottes-Chambertin Grand Cru
生産者:クリストフ・ルーミエ(ミシェル・ボンヌフォンのエチケット)
(Christophe Roumier/Michel Bonnefond)
容量 :750m
タイプ:赤ワイン