石垣に囲われた別格の区画「クロ・デ・ペリエール」を単独所有する名門ドメーヌ

 ムルソー最良の一級畑ペリエールの最大所有者かつスペシャリスト

【ドメーヌ・アルベール・グリヴォ】      〜Domaine Albert Grivault〜

 ドメーヌ・アルベール・グリヴォは、ムルソー村で1876年から続く名門ドメーヌで、現在は創立者アルベール・グリヴォの孫に当たるバルデ家のドゥニーズ、ミッシェル、マルグリッドの3人兄弟が所有しており、ミッシェル・バルデ氏が製造責任者として葡萄栽培、ワイン造りを行っています。

 ドメーヌ・アルベール・グリヴォを語る時、単独所有する「クロ・デ・ペリエール」についてまずご説明しなければなりません。

 特級畑のないムルソーにおいては、17の一級畑の中で、ペリエール、ジュヌヴリエール、シャルム、グット・ドールが四大銘醸畑とされ、この中でもペリエールが群を抜いて評価の高い一級畑と万人が認めています。実際に、ブルゴーニュ格付けに寄与したラヴァル博士もモンラッシェに次いでペリエールを最上の白と評価していますし、ムルソー御三家と称えられるコシュ・デュリ、コント・ラフォン、ルーロの造るペリエールは数多の特級を凌ぐ評価と価格で入手困難な代表的な稀少ワインとなっています。

 「石切り場」に由来する面積13.72haの一級畑ペリエールは「Les Perrieres」と複数となっている畑名から分かるように、複数の小区画から構成されています。

 正式には四つの小区画、「オー・ペリエール(Aux Perrieres:0.81ha)」、「ペリエール・ドスュ(Perrieres-Dessus:3.32ha)」、「ペリエール・ドゥスー(Perrieres-Dessous:8.65ha)」、「クロ・デ・ペリエール(Clos des Perrieres:0.93ha)」ですが、大別すると上部のペリエールを意味する、「ペリエール・ドスュ」と下部のペリエールを意味する「ペリエール・ドゥスー」の二つにより構成されています。下に、ペリエール付近の航空写真を掲示していますので、それぞれの区画位置をご確認下さい。青色線内が「ペリエール・ドスュ」、黄色線内が「ペリエール・ドゥスー」となります。

 この二つの小区画では下部のペリエールのペリエール・ドゥスーの方が格上で、このペリエール・ドゥスーのど真ん中に位置する、写真の通り、石垣で囲われた区画が「クロ・デ・ペリエール」であり、これを単独所有しているのがドメーヌ・アルベール・グリヴォなのです。

 ブルゴーニュでは[石垣に囲まれた畑(クロ=Clos)]がたくさんあり、勿論、石垣は所有者の区画の境界を表すものですが、それだけではありません。石垣に囲われた畑は強風や土壌の流失を防ぐと共に、石垣が日中太陽の光を浴び熱を蓄え、その輻射熱で葡萄を完熟させたり、霜害を防いだりすることにも役立っており、別格の銘醸畑となっている場合が多いのです。

 1856年生まれのドメーヌの創設者アルベール・グリヴォがこの面積0.93haのクロ・デ・ペリエールを、前所有者ラ・トローシュ伯爵の相続人から入手したのは1879年で、その時以来約140年間にわたって代々ドメーヌで所有してきました。小石が多く、比較的厚い土壌からは、ふくよかなイメージがあるムルソーの中で、長期の熟成に耐える、強靭なミネラルを持ったワインを生み出し、最も特級にふさわしいとワインと評価されています。

 実際に以前にはワイン専門誌の評価でも、『クロ・デ・ペリエールは力強さではル・モンラッシェに匹敵し、ピュアなフィネスではおそらく上を行くかもしれない。』あるいは、『このクロ・デ・ペリエールの素晴らしいテロワールはブルゴーニュの白ワインの中でも最も偉大なものの一つで、その傑出した熟成能力はバタール・モンラッシェさえも上回る。』と大絶賛されていますし、名著「ブルゴーニュワインがわかる」の著者マット・クレイマー氏も、その著書の中で、1986年ヴィンテージのクロ・デ・ペリエールを『モンラッシェやコルトン・シャルルマーニュに肩をならべ、ブルゴーニュの白ワインで最も深遠な味わいを持つ』として大絶賛しています。

 ところが、本来ならムルソーで最も輝かしい存在となるはずのクロ・デ・ペリエールは1990年代から2000年代にかけて評価を落としてしまいます。この理由は1989年末から1990年代前半にかけて、畑の葡萄樹が全て改植されたことによるものです。改植後の1990年代〜2000年代前半は植替えと若木により生産量が激減し、また若木である故にワインの質も見劣りすることが避けられませんでした。

 これと似たような状況が、コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエの造るコート・ド・ニュイ唯一の特級白ワインのミュジニー・ブランにも起こっていました。ミュジニー・ブランも葡萄植替えのため、1993年ヴィンテージを最後に姿を消し、若木の葡萄であるゆえにデクラセし、ブルゴーニュ・ブランとしてリリースされており、樹齢の上がった2015年ヴィンテージに満を持してミュジニー・ブランを復活させています。

 従って、クロ・デ・ペリエールについても、植樹された葡萄の平均樹齢が20年以上となった2015年ヴィンテージ頃からは真価を発揮し、最上のペリエールとして完全復活することが期待されているのです。

 初代アルベール・グリヴォが起ち上げたドメーヌは一時15haもの土地を所有していましたが、後にムルソー一級シャルムをオスピス・ド・ボーヌへ寄進し、1931年には1haの特級畑クロ・ド・ヴージョも売却し、他の畑も切り売りし、現在は下の主要所有畑一覧表の通り、6ha、4アペラシオンとなっています。

 ムルソー最良の一級畑ペリエールに畑を持ちたい生産者は多いのですが、稀少な畑であるだけにムルソー御三家と呼ばれる最高峰生産者でも所有する面積は少なく、コント・ラフォンが0.75ha、コシュ・デュリが0.60ha、ルーロが0.26haと極僅かです。ところが、ドメーヌ・アルベール・グリヴォは別格のクロ・デ・ペリエール0.93ha以外にも100mばかり離れた下部ペリエール「ペリエール・ドゥスー」の中にも1.55haの畑を所有しているという「ペリエール最大の地主であり、スペシャリスト」でもあるのです。下に、アルベール・グリヴォのペリエール所有区画の畑地図を掲載していますので、その位置をご確認下さい。

 このクロのつかない通常のペリエールは、1904年以来、一世紀以上にわたって所有しており、葡萄の平均樹齢も50年ほどと、ドメーヌのなかでは最も高くなっていますので、最初の数年間は通常のペリエールの方が優れているとも言われます。しかし、通常のペリエールとクロ・デ・ペリエールの土壌の違いは粘土の強さで、クロ・デ・ペリエールのほうにより多くの粘土が含まれ、リッチなボディを形成するため熟成に時間を要するものの、長期熟成後は形勢は完全に逆転し、厚みと複雑さにおいて両者のテロワールの差異を歴然と感じとることができます。

 クロ・デ・ペリエールの唯一の難点は、「飲み頃になるまでに少なくとも10年以上の忍耐を必要とすること」ですが、熟成を待った分、頂点に達した味わいは非常に素晴らしいものとなるはずです。樹齢が上がった2015年ヴィンテージ以降のアルベール・グリヴォの造るクロ・デ・ペリエールに注目です。

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