ブルゴーニュを代表する女性醸造家の運営するシャンボール・ミュジニー屈指の実力派人気ドメーヌ

 小規模ながらシャンボール・ミュジニーのテロワールを語る時、決して外すことのできない秀逸な造り手

 【ドメーヌ・ジスレーヌ・バルト】

  〜Domaine Ghislaine Barthod〜


 

 ドメーヌ・ジスレーヌ・バルトは、現当主ジスレーヌ・バルト女史の祖父にあたるマルセル・ノエラ氏が、1925年に設立しました。1950年にノエラ氏の娘、マドレーヌ・エレーナ女史(ジスレイヌ女史の母)とガストン・バルト氏(同父)が結婚して、ドメーヌはより発展します。

 現当主であるジスレーヌ・バルト女史は、ボーヌの農業学校で栽培・醸造を学んだ後、1986年から父ガストン氏の基でワイン造りを開始し、その後、1999年にドメーヌを引き継いでいます。

 ジスレーヌ・バルトは、畑は約6.5haと小規模ですが、シャンボール・ミュジニーのプルミエクリュを9つ所有し、ブルゴーニュ・ルージュとブルゴーニュ・アリゴテを除くと、シャンボール・ミュジニー以外は造っていないという生粋のシャンボール・ミュジニーの造り手であり、今やブルゴーニュで屈指の女性醸造家でもあります。

 

 シャンボール・ミュジニーには、コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ、ジョルジュ・ルーミエ、ジャック・フレデリック・ミュニエ等のビッグネームが存在しますが、ジスレーヌ・バルトは、これら最高峰生産者と共に高く評価されており、『シャンボール・ミュジニーのテロワールの違いを知りたければ彼女のワインを水平試飲すればいい』と言われるほどの『シャンボール・ミュジニーを語る時には決して外すことのできない、シャンボール・ミュジニーのお手本』と評されるほど優れた造り手です。

 これほどのドメーヌが日本での知名度がそれほどまでに高くない理由は、シャンボール・ミュジニーの二つのグラン・クリュ[ミュジニー]と[ボンヌ・マール]を所有していないこともありますが、最大の理由は、生産量が少なく、日本への入荷量が極端に少なく、入手困難で、飲む機会も少なく、馴染みが薄いことにあるでしょう。

 日本では、下の写真の通り、美術出版社発行の「ワイナート66号 シャンボール・ミュジニー特集」で紹介されており、ドメーヌの名前はご存知の方も多いと思いますが、日本の市場では、ネット店舗を見ても販売している商品がほとんど見当たらないことから、実際に商品を見たり、購入できるケースは少ないと申せます。

 シャンボール・ミュジニーには24のプルミエ・クリュがありますが、有名なレザムルーズやシャルムを除くと、畑名の付いたプルミエ・クリュを目にすることは非常に少ないと申せます。  その理由は、各一級畑が細分化され、面積が小さい上に、各ドメーヌが一つの畑に所有する区画面積が小さいため、大多数のドメーヌではコスト面や手間も考慮して、知名度のそれほど高くないクリマを単独で仕立てるのではなく、複数のクリマをブレンドして畑名の付かない[シャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ]としてリリースするためです。

 ところが、ジスレーヌ・バルトでは、9つの一級畑レ・ボード:0.22ha、コンボット:0.12ha、グリュアンシェール:0.18ha、シャルム:0.25ha、フュエ:0.25h、ヴェロワイユ:0.37ha、クラ:0.86、シャトロ:0.33ha、ボー・ブラン:0.72ha)を個別に仕立てており、ほとんどのキュヴェが1樽〜3樽と生産量は少ないものの、シャンボール・ミュジニーの斜面の上部、中部、下部の3つの区画に存在する、これら小さな9つのプルミエ・クリュのテロワールのキャラクターを鮮やかに表現しているのです。これが、ジスレーヌ・バルトが、『シャンボール・ミュジニーのテロワールを表現させたら右に出る者がいない』と言われる所以です。

 ドメーヌでは、完熟した葡萄を収量を抑え厳選して収穫し、整理整頓され、清潔な醸造所・セラーでゆっくり醗酵させます。また、樽熟成は新樽20〜35%で、熟成後すぐに澱引きをして大きな澱を取り除き、再度澱を戻して16〜20ヶ月間熟成させます。

 

 ジスレーヌ・バルトは、シャンボール・ミュジニーの造り手らしい、女性的な繊細さを持ちつつも、しっかりとした芯を備えたワインを生み出しており、そのワインはフランス各地の3つ星レストランで取り合いになるほどのシャンボール・ミュジニー屈指のドメーヌです。どこかで、購入機会がございましたら、迷わず購入されることをお薦めいたします。

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