ベルトラン・アンブロワーズ,メゾン・アンブロワーズ,プルモー・プルセ,ニュイ・サン・ジョルジュ,ニュイ・サン・ジョルジュ一級レ・ヴォークラン

TOP >ブルゴーニュ/ニュイ・サン・ジョルジュ >ベルトラン・アンブロワーズ　（Bertrand Ambroise）

　プルモー村長を7年務めたプルモー・プリセの人格者

　樽香を抑え、より洗練度を増したプルモー・プリセの重鎮

　【ベルトラン・アンブロワーズ】

　　～Bertrand Ambroise (Maison Ambroise)～

　ベルトラン・アンブロワーズ（メゾン・アンブロワーズ）は、1987年にニュイ・サン・ジョルジュ村の南隣のプルモー・プリセ村に設立されました。当主のベルトラン・アンブロワーズは、村議を20年、村長を7年務めたプルモーの有力者ですが、リヨンの出身で、葡萄栽培やワイン醸造とは無縁の家柄に生まれ育ちました。教師の勧めでボーヌの醸造学校に入学し、ワイン造りを学んだ後、外国で暮らそうと考えていましたが、そこで知りあった女性が妻のマルティーヌで、義父の跡を継ぐ形で、元々は18世紀に遡る歴史あるドメーヌに代えて、1987年にこのメゾン・アンブロワーズを興し、このメゾン設立を機に家業が隆盛を迎えることとなりました。

　今日、17haの自社畑をビオロジックで栽培しており、本来はドメーヌを名乗れるのでしょうが、設立当初から買い葡萄によりワインを造ってきたので、ドメーヌではなくメゾンとなっています。20年前までは、1/3がネゴシアン物でしたが、今日ではネゴシアンは縮小し、現在買い葡萄から造られているワインは、白のラドワ・グレションとムルソー1級のポリュゾのふたつのみとなっており、徐々に自社畑産のドメーヌ物に絞り込み、今日のラインナップに落ち着きました。

　かつてアンブロワーズのワインは樽香の強さで賛否を分けたものですが、現在は樽の大きさを400リットルの特注サイズにし、樽の影響を抑える傾向にある一方で、果実味の凝縮感に溢れるスタイルは従来どおりで、樽香が抑えられたことによって、よりピュアなフルーツを堪能できるワインに進化しています。

　日本でも下の写真の通り、美術出版社発行のワイン専門誌「ワイナート55号（ニュイ・サン・ジョルジュ特集）」に掲載され、看板キュヴェの「ニュイ・サン・ジョルジュ一級レ・ヴォークラン」と白の「ニュイ・サン・ジョルジュ一級レ・テール・ブランシュ」が大きく紹介されています。