ブルゴーニュ AKATCHA 2020 [ドメーヌ・シモン・ビーズ・エ・フィス]

型番 店舗内セラー在庫
販売価格 7,700円(税込)
在庫数 2本
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2018年が初ヴィンテージのドメーヌの新たなる挑戦
亜硫酸塩無添加のローマ字シリーズの稀少キュヴェ


ピノ・ノワールの突然変異種ピノ・ブーロをスキンコンタクトして醸造し、亜硫酸塩無添加で瓶詰した自然派白ワイン

これまで蔵元で保管され、2025年5月にレイトリリースで入荷したドメーヌ蔵出し正規品のバック・ヴィンテージ
[ブルゴーニュ AKATCHA 2020]

*残りあと僅かです。

 サヴィニー・レ・ボーヌのトップ生産者ドメーヌ・シモン・ビーズは、設立が1880年という歴史あるドメーヌですが、その基礎を固めたのは、1950年に3代目当主としてドメーヌを継承した孫のシモンで、葡萄栽培のみならず、醸造家としての才能にも恵まれた彼は、ブルゴーニュワインの二大改革である「トラクター使用とドメーヌ元詰め」をサヴィニーで真っ先に導入し、ドメーヌの知名度を高めました。

 そして、ドメーヌを飛躍的に発展させたのが1972年にドメーヌを引き継いだ息子のパトリックです。彼はドメーヌの名声をさらに高めると同時に、葡萄畑を大きく拡張し、1995年にラトリシエール・シャンベルタン、1997年にコルトン・シャルルマーニュと、赤白ふたつのグラン・クリュをいずれもメタヤージュ契約ではありますが、手に入れることに成功し、サヴィニー・レ・ボーヌのトップ生産者にとどまらず、ブルゴーニュのトップ生産者の仲間入りを果たします。

 パトリックは上述の特級畑の取得だけでなく、畑の拡大にも着手し、本拠地サヴィニー・レ・ボーヌを一望できる約390mの標高にある畑レ・シャンプランとレ・ペリエールを耕作し、1986年から面積4haのレ・シャンプランにシャルドネとピノ・ブーロを植え、白ワインを造るようになりました。

 レ・シャンプランはドメーヌ・シモン・ビーズ飛躍の原点となった畑でもあることから、レ・シャンプランの畑の隣にはパトリックの両親に捧げられた石の十字架(クロワ)が建てられ、ドメーヌを象徴する畑として公式HPにも紹介されています。
 

 こちらの[ブルゴーニュ AKATCHA 2020]は、サヴィニー・レ・ボーヌのレジオナル畑レ・シャンプラン(Les Champlains)の中に植えられたピノ・ブーロをスキンコンタクトして造る白ワインで、これまでドメーヌのセラーで保管され、レイトリリースで、2025年5月に入荷したドメーヌ蔵出し正規品のバック・ヴィンテージです。

 このローマ字シリーズのワインは、ドメーヌの新たなる挑戦とも言える亜硫酸塩(SO2)無添加のワインで、初ヴィンテージとなる2018年には、[サヴィニー・レ・ボーヌ AKA 2018]と[サヴィニー・レ・ボーヌ ブラン・ド・ノワール SHIROKURO 2018]の二つのキュヴェがリリースされました。

 実は、シモン・ビーズでは、その前年となる2017年ヴィンテージに村名格畑をデクラセして、最初のローマ字シリーズのワイン[ブルゴーニュ・ルージュ AKA 2017]をリリースしており、2018年ヴィンテージではこれを本来の村名格に戻し、更に自然派ワインに進化させ、「亜硫酸塩無添加」でリリースしたのです。ドメーヌ・シモン・ビーズは、この亜硫酸塩無添加のローマ字シリーズのリリースにより、新たな自然派ワインへの挑戦を始めたということなのでしょう。

 このローマ字シリーズのワインは、ラックコーポレーション様からは2020年11月に、上述の2018年ヴィンテージの2銘柄が入荷しましたが、それ以降ローマ字シリーズの輸入がなく、今回5年ぶりにレイトリリースの2020年ヴィンテージの3銘柄のローマ字シリーズ[サヴィニ・レ・ボーヌ AKA]、[ブルゴーニュ AKATCHA]、[ブルゴーニュSHIRO]が入荷しました。



 亜硫酸塩は昔からワイン醸造のあらゆる場面で使われるもので、主として不潔な香りを生み出す悪玉酵母や雑菌の繁殖を抑え(殺菌効果)や品質の安定化(酸化防止効果)のために必要とされています。もちろん添加量には厳しい規制があり、人体の健康に影響がない範囲に定められており、また、添加、あるいは無添加だからといって『良い、悪い、美味しい、不味い』ということもありませんが、多くの造り手は、できる限り人工的なものをワインに加えず『より葡萄本来のままの味わいを』、『より自然な味わいのままで』飲んでほしいと思っています。

 しかし、亜硫酸塩無添加で造ることはリスクがあり、健全で良質の葡萄と醸造家の腕と経験があってこそできるとても難しいことで、現代のワイン醸造家にとっては亜硫酸塩の使用量をいかに減らすかは腕の見せ所とも申せます。

  上述の通り、こちらの[ブルゴーニュ AKATCHA 2020]は、サヴィニー・レ・ボーヌのレジオナル畑レ・シャンプラン(Les Champlains)の中に植えられたピノ・ブーロをスキンコンタクトし、亜硫酸塩無添加て造る白ワインです。スキンコンタクトとは、果皮と果汁を一定時間接触させておく醸造技術のことですので、簡単にご説明をいたします。

 通常、白ワインは収穫された葡萄をすぐに圧搾して果汁を搾りますが、スキンコンタクトを行う場合、圧搾する前に葡萄を半分潰した状態で一定時間低温で果皮と果汁を接触させます。このスキンコンタクトをすることで、果皮や種から香りの成分やポリフェノールなどが果汁に浸み出し、香り豊かで個性的なワインとなります。

 ただ、スキンコンタクトには果皮や種からの過度の成分の浸出による苦みの発生や不適切な温度管理による劣化や不快な香り成分の生成等のリスクもあります。従って、スキンコンタクトを行う場合、生産者は健全に熟した葡萄を丁寧に収穫し、適正な環境で最適なスキンコンタクトの時間を調整する必要があり、造り手のセンスと経験が大きく試される難しい技術ですので、亜硫酸塩無添加と共に、シモン・ビーズにとって新たな挑戦とも言えるキュヴェなのです。

 また、このワインに使われる葡萄品種ピノ・ブーロは、黒葡萄ピノ・ノワールの突然変異種で、アルザスの高級白ワインにも使われています。このキュヴェは、ピノ・ブーロをスキンコンタクトして造ったため、白ワイン用の葡萄を赤ワインと同様に皮ごと発酵させた際に得られる色を指す「オレンジワイン」に近似していることから「AKATCHA」の名を付けたようです。

[*ご参考までに]こちらの[ブルゴーニュ AKATCHA]は、亜硫酸塩無添加にもかかわらず、このボトルのバックラベルの輸入者シールには、「添加物:酸化防止剤(亜硫酸塩)」の表記がありますが、酸化防止剤をまったく使用していないワインでも、醸造中に二酸化硫黄がごく微量自然発生することがあるため、 食品衛生法で「酸化防止剤含有」の表記が義務づけられているためです。「人為的にはSO2を添加していない」とご理解下さい。

 シモン・ビーズのローマ字シリーズは、珍しいワインのため、当店としても試飲をしたかったのですが、話題性と人気で、入荷数が少なく、テースティングはできませんでした。シモン・ビーズ愛好家の方は是非お試し下さいませ。


*ご注意下さい。
 瓶詰め後の酸化の影響を極力排するため、ドメーヌ・シモン・ビーズのローマ字シリーズのキュヴェのキャップシールは蝋(ろう)キャップ仕様のため、日本への輸送中や長期の保管中に一部がはがれたり、欠けていることがあります。これは不良品ではなく、品質には全く影響しませんので、蝋キャップの一部がはがれたり、欠けていることによる返品・交換等はお受けできません。予めご了承下さい。
 

 こちらの商品は、ラックコーポレーション様輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、店舗内セラー保管商品です。


【商品内容】
商品名:ブルゴーニュ AKATCHA 2020 

仏語名:2020 Bourgogne AKATCHA 2020 

生産者:ドメーヌ・シモン・ビーズ・エ・フィス
    (Domaine Simon Bize & Fils)
容量 :750ml
タイプ:白ワイン

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