クロ・ド・ヴージョの下部に接するシトー修道院が所有していた小さなクリマ
「ヴージョ一級レ・クラ2019」
AOCヴージョの僅か四つの一級畑の一つレ・クラで、モンジャール・ミュニレが0.31haの区画で造る最新ヴィンテージの稀少キュヴェ
モンジャール家のワイン造りは1620年から始まり、現当主のヴァンサン・モンジャール氏が8代目当主という由緒ある造り手ですが、現在の名称のドメーヌは、1945年にウジェーヌ・モンジャールとエドメ・ミュニレとの婚姻により創設されました。現当主ヴァンサン・モンジャール氏の父でヴォーヌ・ロマネ村の村長も務めたジャン・モンジャール氏の活躍した1970年代から1980年代にかけて高い名声を築きました。
現当主のヴァンサン氏は、父の世代に比べ、やや樽香を抑えた洗練されたワインを造るようになり、テロワールの特徴を活かした濃縮した果実味と、樽香、フィネスを兼ね備えたワインを作り、時代と共にドメーヌの名声さらに高めてきました。
ヴァンサン氏が「エシェゾーとグラン・ゼシェゾーは我が家の起源であり、最も大切なクリマ」と語っているように、ドメーヌ・モンジャール・ミュニレは、エシェゾーのスペシャリストとして知られていますが、上述したようにヴォーヌ・ロマネ村の村長を務めたほどの名家で、ヴォーヌ・ロマネの入り口にある「ル・リシュブール」というホテルレストランも経営している程の資産家でもありますので、エシェゾーとグラン・ゼシェゾー以外にもリシュブールとクロ・ド・ヴージョにも好立地区画を所有しています。
こちらの商品は、最新ヴィンテージ2019年の蔵出し正規品「ヴージョ一級レ・クラ2019」です。
ご承知の通り、ヴージョ村の葡萄畑の大部分はブルゴーニュ最大の特級畑クロ・ド・ヴージョが占めています。具体的な数字をあげると、ヴージョ村の全栽培面積65.86haの内、クロ・ド・ヴージョの面積は実に50.96ha(77%)を占めているのです。
従って、ヴージョ村の中にある一級畑は僅か四つで、全面積は11.68haしかなく、ここヴージョにおいてはむしろ一級畑のワインを目にすることの方が珍しいと言えます。
一級畑レ・クラは、ミュジニーとレザムルーズの斜面下で、クロ・ド・ヴージョの下部に接するシトー修道院が所有していた面積3.75haの小さなクリマで、生産者も少なく、非常に稀少な一級ワインとなっています。モンジャール・ミュニレは、このレ・クラに、0.31haの区画を所有しており、ここに植えられた葡萄の平均樹齢は35年です。
レ・クラの畑は固い石灰岩層の真上にあり、畑名のクラは、ガリア時代以前の古い言葉で「岩だらけの丘」を意味しており、これが畑名の由来となっています。レ・クラもミュジニーとレ・ザムルーズ斜面下に位置していることから、シャンボールに近い、エレガントで繊細な味わいとされていますが、ヴージョでは珍しく、赤も白も産するクリマです。
また、モンジャール・ミュニレは、以前は、このレ・クラとその上斜面に位置するレ・プティ・ヴージョをブレンドして、「ヴージョ プルミエ・クリュ」を造っていましたが、2013年からはそれぞれ単独で仕立てています。
下のモンジャール・ミュニレの公式HPに掲載されている葡萄畑地図で、レ・クラ及びレ・プティ・ヴージョの位置をご確認下さい。

また、最新ヴィンテージとなる2019年のヴィンテージ評価は、各種ヴィンテージ・レポートによれば、『2019年は4月の気温低下による霜害、初夏の天候不順に伴う花ぶるいや結実不良、更に、夏の酷暑と水不足により、収量は2018年より25%〜35%減少するものの、陽射しに恵まれて、収穫された葡萄の熟度は高く、酸も豊かであることから品質は極めて良好で、年号末尾に「9」の付く年は優良年というジンクスは守られる』とのことです。
こちらの商品は、ラックコーポレーション輸入の蔵出し正規品で、店舗内セラー保管商品です。
【商品内容】
商品名:ヴージョ一級レ・クラ2019
仏語名:2019 Vougeot 1er Cru
Les Cras
生産者:ドメーヌ・モンジャール・ミュニレ
(Domaine Mongeard-Mugneret)
容量 :750ml
タイプ:赤ワイン