特級クロ・ヴージョ グラン・モーペルテュイ2022[ドメーヌ・ミシェル・グロ]

型番 エノテカ那須レンタルセラー在庫
販売価格 45,980円(税込)
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名門グロ家の嫡流ドメーヌが誇る極上の特級畑
質・量共に豊作な優良年、最新ヴィンテージ2022年のドメーヌ蔵出し正規品
[クロ・ヴージョ グラン・モーペルテュイ2022]


クロ・ド・ヴージョ最良の小区画グラン・モーペルテュイ中の僅か0.2haの極小区画から造る稀少品

 ブルゴーニュではグロの名前を冠したドメーヌが四つありますが、名門グロ一族の本家を継ぐ嫡流が六代目当主が運営するドメーヌ・ミシェル・グロです。アンヌ・グロを始め他のグロ一族のドメーヌ当主とは従兄妹関係になります。

 ミシェル・グロは、名醸造家ジャン・グロから引き継いだ数々の銘醸畑を所有していますが、中でも特級クロ・ヴージョ グラン・モーペルテュイとヴォーヌ・ロマネ一級クロ・デ・レアはドメーヌの二枚看板ワインです。また、2022年ヴィンテージからは、これにブルゴーニュの珠玉の特級畑リシュブールとエシェゾーが加わり、名門グロ家嫡流のドメーヌとして、堂々たるポートフォリオを有することとなりました。

 こちらの商品は、ドメーヌ・ミシェル・グロがクロ・ド・ヴージョ最良の小区画グラン・モーペルテュイで造る最新ヴィンテージ2022年の[特級クロ・ヴージョ グラン・モーペルテュイ2022]です。

 ご承知の通り、特級畑クロ・ド・ヴージョは、その面積の広さからブルゴーニュ最大のグラン・クリュですが、地図を見て直ぐに分かるように、畑の上部はシャンボール・ミュジニーの珠玉の特級畑「ミュジニー」やフラジェ・エシェゾー村の特級畑「グラン・エシェゾー」に隣接しているのに対し、畑の下部は国道74号線にまで達しており、隣り村の村名格畑と同じ標高・立地条件にあります。従って、クロ・ド・ヴージョのワインは均一ではなく、しかも転売や相続などによる畑の細分化で生産者も多数であることから、まさに「玉石混交の特級ワイン」となっているのが現状です。

 1831年の資料によると、クロ・ド・ヴージョは上部の『水はけ良好な石灰質の土壌』が「教皇の畑」、中央の 『砂利の多い一帯』は「王の畑」、下部の『粘土質の一帯』が「修道士の畑」として扱われていました。

 通常、特級に相応しいワインは上部の畑から造られますが、下部の畑も同じ特級クロ・ド・ヴージョを名乗れる上に、生産者の技量も加わるので、期待外れのワインも多いことから消費者にとっては非常に選択が難しく、これが約1000年もの由緒ある歴史を有する偉大なクロ・ド・ヴージョに対する正当な評価を妨げているのではないかと思います。

 古来よりクロ・ド・ヴージョの畑は小区画の位置により品質が異なるとされており、その小区画が示された古地図も残存しています。しかし、多くの生産者はこの小区画名をエチケットにつけることなく、単に「クロ・ド・ヴージョ」として造っているのがほとんどで、これらの小区画名は捨てられたと同然の状態です。

 この中で例外と言える小区画が二つあり、それがドメーヌ・アンヌ・グロとミッシェル・グロ及びグレート・ヴィンテージの2009年限定でドメーヌ・メオ・カミュゼが付けた「グラン・モーペルテュイ」とグロ・フレール・エ・スールの「ミュジニ」で、いずれもこの好立地の小区画を際立たせるため、小区画名「グラン・モーペルテュイ」あるいは「ミュジニ」をエチケットにも表記しています。(*現在グロ・フレール・エ・スールは小区画名「ミュジニ」を表記していません)

 ミシェル・グロの所有する区画は、グラン・モーペルテュイ[Grand Maupertui]の小区画内にあり、グラン・ゼシェゾーに隣接する斜面上部の南向きの僅か0.20haの極小区画です。この区画付近は元々グロ一族が所有しており、これが相続により分割されたため、ミシェル・グロの0.20haの区画はアンヌ・グロの0.93haの区画と隣り合っています。下にグラン・モーペルテュイ付近の航空写真を掲載しておりますので、それぞれの畑の位置をご確認下さい。赤色で塗りつぶしている区画がドメーヌ・ミシェル・グロの所有区画です。



 ミシェル・グロのグラン・モーペルテュイは僅か0.20haで極小のため、生産本数が少ない上に、植樹されている葡萄が1986年に植え替えられたため、しばらくは市場で見かけることはありませんでした。しかし改植後30年を経過した2010年代後半から、ようやくドメーヌとして満足のいくクロ・ド・ヴージョが造られるようになりました。しかし、通常年で生産本数は僅か1000本の稀少キュヴェです。

 ロマネ・コンティを筆頭とする幾つかのモノポール(単独占有畑)を除き、通常一つの畑に複数の生産者が存在するブルゴーニュでは畑と生産者の組合せが重要ですが、ここクロ・ド・ヴージョにおいては、特に畑の区画位置と生産者の技量が品質の決定要因となります。その意味で、クロ・ド・ヴージョは最もブルゴーニュらしいワインと言えるのではないでしょうか。

 特にグラン・モーペルテュイは畑の上部で隣のフラジェ・エシェゾー村の特級畑グラン・ゼシェゾーに隣接するクロ・ド・ヴージョ最高と言われる小区画であるだけに、ミシェル・グロやアンヌ・グロのような優良生産者が他の多くのクロ・ド・ヴージョとの差別化を図り、銘酒クロ・ド・ヴージョの輝きを一日も早く取り戻して欲しいと一人のブルゴーニュ・ラヴァーとして心から願っています。

 2022年のブルゴーニュは霜害や猛暑、乾燥といった温暖化による影響はあったものの、多くの生産者が質・量とも健全な葡萄を収穫することができました。2019年〜2021年の3年間、天候不順により生産量に打撃を受けていただけに、生産者の喜びもひとしおのようで、健全で、糖度と酸度のバランスに優れた葡萄が収穫できた2022年ヴィンテージは、『今後世界中のワイン愛好家の舌を魅了していくことだろう』と期待されています。

 ブルゴーニュ・ワイン委員会のヴィンテージ・レポートでも、『2022年のブルゴーニュは、質量とも豊作で、将来が楽しみなヴィンテージ(un millesime genereux et prometteur)』と報告されています。

 また、ドメーヌ・ミシェル・グロの公式HPでは、2022年ヴィンテージについての詳細なコメントが掲載されていますので、下に抜粋・転載いたします。他の生産者も同様な状況と思われますので参考になさってください。

 『2022年はとても早熟である事が明らかでした。4〜5月に雨が殆ど降らなかったため畑の水分は不足気味でしたが、度重なった6月の雨と、特に6月21日にジュヴレ・シャンベルタンを中心に降った雷雨が状況を救ってくれました。

 夏の間もとても暑く、乾燥して日射が強かったのですが、6月に土壌に蓄えられた水分によって収穫まで葡萄はストレスを見せることなく育っていきました。乾燥した暑さのもとで、ベト病やボトリティスが発生する事も殆どなく、ウドンコ病だけは警戒する必要がありましたが、収穫まで葡萄樹は健全な状態に保たれました。

 2022年のヴィンテージはタイプ的に2019年に比肩する熟度の高いアロマを持ち、果実の存在感は2019年のそれを上回っています。味わいには豊満な芳醇さがあり、酸味と絹の触感のようなきめ細かいタンニン、弾けるフルーツが美しいハーモニーを奏でています。どのワインをテイスティングしてみても既に楽しめる近づきやすさがあり、偉大なアペラシオンにおいてはセラーで何年か寝かせれば更に価値を増していくポテンシャルがあります。』
 


 こちらの商品は、ラックコーポレーション様輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、エノテカ那須レンタルセラー保管商品です。セラー契約上、お客様への直送はできないため、一旦当店を経由しての配送となりますので、通常より2〜3日お時間をいただきます。


【商品内容】
商品名:特級クロ・ヴージョ
    グラン・モーペルテュイ2022

仏語名:2022 Clos Vougeot
    Grand Maupertui GC  

生産者:ドメーヌ・ミシェル・グロ
     (Domaine Michel Gros)

容量 :750m
タイプ:赤ワイン



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