特級ボンヌ・マール 2020 [ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドール]

型番 エノテカ那須レンタルセラー在庫
販売価格 56,760円(税込)
在庫数 1本
購入数

2008年にドメーヌ・モワンヌ・ユドロから買い取った僅か0.17haの特級畑[ボンヌ・マール]

ボンヌ・マール南側上部のテッレ・ブランショ土壌の極小区画から造る偉大な長熟ワイン

他生産者より少し遅れ、2年ぶりに入荷した最新ヴィンテージ2020年のドメーヌ蔵出し正規品
[特級ボンヌ・マール2020]


 元はブルゴーニュ公とフランス王家が所有し、またDRCの創業者ジャック・マリー・デュヴォ・プロシェがオーナーだったこともあるヴォルネイの名門ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドールは、1964年から1997年まで名醸造家ジェラール・ポテル(ニコラ・ポテルの父)が運営してきましたが、ポテルの急逝に伴いパトリック・ランダンジェ氏が新たな所有者となります。

 新オーナーのランダンジュ氏は医療器械のビジネスで成功し、ブルゴーニュに別荘を持っており、いつかドメーヌを所有したいと思っていた実業家でしたが、このドメーヌを手に入れるや否や、200万〜300万ユーロの資金を投じて、醸造施設や発酵用の木桶、他の設備も一新します。

 特に1999年に完成した醸造施設は6層構造になっており、収穫から醸造、樽熟成、瓶詰めまで、ポンプを一切使わず重力でブドウ果汁やワインが流れる仕組みになっている優れたものです。

 ランダンジェ氏が投資したのはこうした設備だけに止まらず、葡萄畑の拡張も意欲的でした。2008年にドメーヌ・モワンヌ・ユドロを買収した時に、新たに特級ボンヌ・マールやブルゴーニュ三大一級畑と評価されるレ・ザムルーズ、一級レ・シャルム、レ・フスロット等のシャンボール・ミュジニーの銘柄を新たにドメーヌのラインナップに加え、今やドメーヌ・プス・ドールは、コート・ド・ボーヌからコート・ド・ニュイに及ぶ大ドメーヌに発展しています。

 ラ・プス・ドールでも世代交代があり、2018年に、2014から2017ヴィンテージまで父と共に醸造に携わっていた、子息の ブノワ・ランダンジェ氏が新たに当主に就任し、ドメーヌが所有する卓越したテロワールをもつ畑から最高のワインを造るべく、ビオディナミへの転換の他、醸造ではアンフォラを採用するなどの改革を進めた他、新たな畑の購入も積極的で、特級エシェゾーと特級シャルム・シャンベルタンを入手し、合計7つの特級畑を所有するに至るなど、ドメーヌはさらなる挑戦と発展を続けています。

 こちらの商品は、2008年のモワンヌ・ユドロ買収の時に銘醸畑レザムルーズ等と共に入手した面積僅か0.17haの極小区画で造る[特級ボンヌ・マール2020]で、2025年4月入荷のドメーヌ蔵出し正規品です。

 2008年にプス・ドールが買い取ったドメーヌ・モワンヌ・ユドロの当主は、シャンボール・ミュジニーの村長を務めた名士ダニエル・モワンヌ・ユドロ氏で、ミュジニー、ボンヌ・マールの二つの特級畑の他、レ・ザムルーズを始めとする銘醸一級畑を所有していましたが、残念なことに後継者がおらず、ミュジニーを1988年にルロワ、1996年にドルーアン・ラローズにそれぞれ切り売りし、そしてドメーヌ自体を2008年にプス・ドールに売却し、ドメーヌを閉鎖することとなりました。ルロワ等の最高峰生産者が、モアンヌ・ユドロの畑やドメーヌをすぐに買い取ったのは、モアンヌ・ユドロの畑のポテンシャルが如何に優れていたかの証でもあります。

 下のボンヌ・マールの区画地図に記載の通り、ボンヌ・マールの畑の中には、モレ側(図の右側)の上部から反対側の下部にかけて対角線上に一本の小径が走っています。この小径を境として、左上(斜面上部)の石灰質の「テッレ・ブランショ(白い土)」と右下(斜面下部)の粘土質の「テッレ・ルージュ(赤い土)」という全く異なる土壌のリューディからなっています。

 ラ・プス・ドールの所有する面積0.17haの区画は、クリマ南側上部の、「テッレ・ブランショ」と呼ばれる石灰質土壌で、そこから造りだされるボンヌ・マールは人を魅了するアロマを持ち、濃く、重量感のある偉大な長熟ワインとなります。
 

 他の生産者の多くは既に2022年ヴィンテージをリリースしていますが、プス・ドールは少し遅れ、2025年3月にようやく2020年ヴィンテージが日本に輸入されてきました。当店には2023年2月の2019年ヴィンテージ以来、2年ぶりの入荷となります。

 また、2020年のブルゴーニュについて、ブルゴーニュワイン委員会のHPを見ると、『2020年ヴィンテージは、発芽から収穫まで歴史的な早熟で、好天に恵まれ雨が降らなかったため、病気はほとんどなく、衛生状態の良い葡萄が収穫でき、多くの生産者にとって2020年のワインは並外れたものとなり、長期熟成向きの偉大なヴィンテージと予想される』と記しています。

 しかしながら、次の2021年ヴィンテージは、遅霜や湿気、病気等により葡萄畑は壊滅的な被害を被り、フランス農務省からも過去半世紀で最低の収量との報告もされています。また、続く2022年も豊作ではあるものの、人件費や輸送コスト等諸経費の値上がりにより、価格の高騰は継続しています。プス・ドールのワインも、今後の2021年ヴィンテージ以降は品薄と大幅な価格高騰が見込まれることから、比較的価格が落ち着いている2020年ヴィンテージを是非ご検討下さいませ。


 こちらはラックコーポレーション様輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、エノテカ那須レンタルセラー保管商品ですが、セラー契約上、お客様への直送はできないため、一旦当店を経由しての配送となりますので、通常より2〜3日お時間をいただきます。 

【商品内容】
商品名:特級ボンヌ・マール2020
    
仏語名:2020 Bonnes-Mars Grand Cru
    
生産者:ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドール
    (Domaine de La Pousse d'Or)
容量 :750m
タイプ:赤ワイン

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