ニュイ・サン・ジョルジュの一級畑レ・ヴィーニュ・ロンドは、ニュイ・サン・ジョルジュの北端のヴォーヌ・ロマネと陸続きの丘陵の標高250m~270mの斜面中腹に位置する面積3.84haの一級畑です。
ニュイ・サン・ジョルジュの北側丘陵にはこのレ・ヴィーニュ・ロンドやシェニョ、ブドー、ミュルジュ等の優れた一級畑がありますが、これらの畑はニュイ・サン・ジョルジュの典型とも言われるがっしりとした骨組みはそのままに、隣村ヴォーヌ・ロマネゆずりのエレガントさを持つことで知られます。下に、ニュイ・サン・ジョルジュ北部の葡萄畑地図を掲載しておりますので、各畑の位置をご確認下さい。

ドメーヌ・ジョルジュ・ミュニレ・ジブールがこの畑に所有する面積は僅か0.27haで、ここに植えられた平均樹齢45年ほどの葡萄から年間1500本程度の稀少なニュイ・サン・ジョルジュ一級レ・ヴィーニュ・ロンドを造っています。ドメーヌがニュイ・サン・ジョルジュに所有する一級畑シェニュと隣接していますが、シェニョと比較して石灰質を多く含む土壌のため、骨格のしっかりとした長熟なワインとなります。
ジョルジュ・ミニュレ・ジブールのワイン造りの手順は、過熟させずに収穫した葡萄を選果台で厳しく選別し、100%の除梗。25度以下の発酵温度、ルモンタージュとビジャージェの併用といった技法を採用し、過度の抽出も禁忌。新樽の比率は村名で30%、1級畑で40〜45%、特級で60~70%にとどめており、エレガントで緻密なワインと評されますが、繊細な味覚を持つ日本人にはこのドメーヌのワインを好まれる方は多いと思います。
また、最新ヴィンテージとなる2018年は、2017年と同様に暑く乾燥した夏と収穫期の温暖な気候のおかげで、「豊作で葡萄の熟度も高く、果実味に溢れて芳醇」と報告されており、お薦めです。