ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ V.V. 2012 [ドメーヌ・ベルナール・デュガ・ピィ]

型番 エノテカ那須レンタルセラー在庫
販売価格 23,650円(税込)
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最高峰生産者デュガ・ピィが合計面積僅か0.31haの三つの一級畑の古樹の葡萄をアッサンブラージュして造る
ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュV.V.2012



2020年12月下旬入荷の、丁度飲み頃に入り価格面でもお買得な蔵出し正規品のバック・ヴィンテージ


2013年ヴィンテージからは三つの畑が単独仕立てとなり、こちらの2012年が最後のヴィンテージとなった、
今や珍しい存在の畑名のない一級キュベ!!



 ベルナール・デュガ・ピィは、いとこのクロード・デュガと共に、ジュヴレ・シャンベルタンに本拠を置く小規模ドメーヌながら、カルト的な人気を誇る造り手で、僅か0.05haで1樽にも満たない特級シャンベルタンを筆頭とする珠玉のワインを造っています。また、デュガ・ピィの畑の葡萄の樹齢は非常に古く、ドメーヌ平均で65年、しかも所有する畑はいずれも極小で、生産量も少ないことでも有名で、ブルゴーニュ愛好家垂涎の入手困難な造り手の代表格となっています。

 ベルナール・デュガ・ピィのワイン造りのスタイルは、濃密な果実味をバックボーンに備えながら、あくまでピノ・ノワール特有のエレガントさを体現し、それに個々のテロワールの差異が彩りを添えるというものであり、現在のブルゴーニュで望みうる最上のワインを産するドメーヌと呼ばれています。1998年から完全有機農法(ビオロジック)を開始し、2003年にすべての畑をビオロジック栽培に転換完了しており、酸、タンニン、果実味、樽が高い次元で渾然一体となった驚くべき品質のワインを造り出しています。

 ワイン版ミシュランと呼ばれるフランスのワイン評価本レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス(2007年版までの名称はル・クラスマン)でも、最高の三ツ星生産者にランクされています。この本の中でブルゴーニュの三ツ星生産者は11名、その内、赤ワインに限ると三ツ星生産者はルロワ等5名だけですので、その品質は折り紙付きです。ドメーヌ・クロード・デュガは、全盛期のロマネ・コンティを脅かす存在と言われるブルゴーニュ最高峰のワイン生産者で、カルト的な人気を誇る小規模ドメーヌです。

 こちらの商品は、畑名の付かない一級ワイン、「ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ V.V. 2012」です。
この畑名の付かないプルミエ・クリュは、ジュヴレ・シャンベルタン村落の中心部周辺に位置する三つの一級畑、「ラ・ペリエール」、「レ・コルボー」、「フォントニー」にデュガ・ピィが所有する区画の古樹の葡萄をアッサンブラージュして造る一級ワインです。

 デュガ・ピィが所有する一級畑の内、「ラヴォー・サン・ジャック」、「シャンポー」、「プティット・シャペル」はそれぞれ単独で仕立てていますが、合わせて0.31haの上述の三つの畑はアッサンブラージュして、プルミエ・クリュとしてリリースしています。

 下にジュヴレ・シャンベルタン中心部付近の航空写真を掲載しましたので、ラ・ペリエール、レ・コルボー、フォントニーの三つの一級畑の位置をご確認下さい。いずれも特級畑ルショット・シャンベルタンとマジ・シャンベルタンに近接する好立地の畑です。


次にこの三つの一級畑を簡単にご説明します。


(1)ラ・ペリエール[La Perriere]
 マジ・シャンベルタンの斜面下に位置する面積2.47haの一級畑です。ブルゴーニュには多くの「レ・ペリエール=Les Perrieres」という名称の優れた畑がありますが、いずれも土壌に石が多く、採石場があったことに由来しています。このジュヴレ・シャンベルタンのペリエールも石の多い土壌ですが、名称は「ラ・ペリエール=La Perriere」で、元々浅い採石場が一つだけあったため、単数形になったそうです。デュガ・ピィがこのラ・ペリエールに所有する畑面積は0.13ha、植えられている葡萄の平均樹齢は70年の古樹です。

(2)レ・コルボー[Les Corbeaux]
 特級畑マジ・シャンベルタンと村落の間に挟まれているのが面積3.21haの一級畑レ・コルボーです。コルボーとは「カラス」の意味で、味の良い魅力的なワインを産します。デュガ・ピィがこのレ・コルボーに所有する畑面積は0.09ha、植えられている葡萄の樹齢は50年〜90年の古樹です。
他の生産者では、ドニ・パシュレが樹齢90年の古樹で造るレ・コルボーが有名です。

(3)フォントニー[Fonteny]
 上述のレ・コルボーの上斜面にあり、特級畑ルショット・シャンベルタンと横並びに位置するのが面積3.73haの一級畑フォントニーです。「泉=Fountain」に由来する畑名ですが、泉そのものは既に枯れて存在しません。基岩はウミユリ石灰岩で、固い岩の上にのっている表土は薄く、葡萄樹を植える前に岩を割らなければならないと書物に記してあります。フォントニーの畑は東西に向いているので一日の大半、太陽を浴びることができ、葡萄は良く熟し、果実味豊富な力強いワインを産み出し、ジャスパー・モリス氏はその著書「ブルゴーニュワイン大全」の中で、「ジュヴレの一級畑の内、最も興味深いものの一つ」と述べています。デュガ・ピィがこのフォントニーに所有する畑面積は0.09ha、植えられている葡萄の平均樹齢は50年の古樹です。
他の生産者では、ブルーノ・クレールがフォントニーの中の上部の好立地に所有する単独所有畑クロ・ド・フォントニーが最も有名です。

 上述した三つの一級畑ラ・ペリエール、レ・コルボー、フォントニーにデュガ・ピィが所有する畑は合計でも0.31haと僅かで、別々に仕込んだのではそれぞれの生産量が極めて少ないことから、この三つの畑の古樹の葡萄をアッサンブラージュしたものがこちらの畑名のない「ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュV.V.」で、ストラクチャーはしっかりしており、豊かなボディと調和がとれ、酸味もまろやかなワインに仕上がっています。また、生産量は1200本〜2700本の稀少ワインです。


  しかし、テロワールを忠実に表現するためでしょうか、あるいはベルナール・デュガがドメーヌの後継者である息子のロイクの意見を取り入れたせいでしょうか、ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュは2012年ヴィンテージを最後に姿を消し、2013年ヴィンテージからは畑名を表示して、三つの銘柄がそれぞれ単独に仕立てられるようになり、最新の2017年ヴィンテージまで継続しています。考えてみますと、ドメーヌのトップ・キュベのシャンベルタンが僅か0.05haの区画ですので、極小区画の単独仕立てはお手の物なのかもしれません。
 この三つの畑が単独キュベとなり、デュガ・ピィがジュヴレ・シャンベルタンに所有する6つの一級畑は全て単独の銘柄となりました。

 従ってこちらのジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュV.V.2012は、3畑混醸キュベが姿を消した今となっては、最後のヴィンテージとなったもので、非常に珍しい銘柄の稀少キュベです。また、近年のブルゴーニュワイン高騰の中で、ちょうど飲み頃を迎え、価格面でもお得な正規品のバック・ヴィンテージは大変貴重で、お薦めです。


  こちらのインポーターはラックコーポレーションで、エノテカ那須レンタルセラー在庫商品となりますが、セラー契約上、お客様への直送はできないため、一旦当店を経由しての配送となりますので、通常より2〜3日お時間をいただきます。



【商品内容】
商品名:ジュヴレ・シャンベルタン
    プルミエ・クリュ V.V. 2012 
  
仏語名:2012 Gevrey-Chambertin 1er Cru V.V.
    
生産者:ドメーヌ・ベルナール・デュガ・ピィ
    (Domaine Bernard Dugat-Py)
容量 :750m
タイプ:赤ワイン


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