サン・ロマン ブラン スー・ラ・ヴェル2021[エスプリ・ルフレ−ヴ]

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販売価格 14,850円(税込)
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”ピュリニーの至宝”ルフレーヴが2018年に開始したエスプリ・ルフレーヴ プロジェクトの中で、2019年の初ヴィンテージから三回目のリリースとなるコート・ド・ボーヌの奥座敷サン・ロマンの区画名付き村名白ワイン
[サン・ロマン ブラン スー・ラ・ヴェル2021]


霜害により収量が激減した2021年にブティーユ瓶で対2020年比21%減の[2185本]造られた最新2021年ヴィンテージの蔵出し正規品
[サン・ロマン ブラン スー・ラ・ヴェル2021]


   ドメーヌ・ルフレーヴといえば、透明感とミネラル感あふれるワイン造りで、ブルゴーニュの白ワインの最高峰と言える存在です。
 ピュリニー・モンラッシェにおよそ25haもの葡萄畑を所有し、しかも、その大部分を特級畑と一級畑が占めている大ドメーヌで、”ピュリニーの至宝”とも称えられる珠玉のドメーヌです。

 ドメーヌ・ルフレーヴでは、2004年にマコネの地に進出し、それ以降マコン・ヴェルゼやプイイ・フュイッセでも、秀逸な白ワインを造ってきましたが、2018年にまた大きな動きがありました。それがこの「エスプリ・ルフレーヴ(ルフレーヴの精神・真髄)プロジェクト」開始です。

 2017年にルフレーヴの総支配人に就任したピエール・ヴァンサン氏は、前任のドメーヌ・ド・ラ・ヴージョレでもワイン造りにおいて赤白共に実績(IWCにおいて2010年と2014年の二回レッド・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選出)があることから、その才能を認めている現当主ブリス・ド・ラ・モランディエール氏は、従来のコート・ド・ボーヌやマコネでのワイン造りから、新たにシャブリやコート・ド・ニュイまでより広域かつ多彩なポートフォリオを揃えるために、この「エスプリ・ルフレーヴ プロジェクト」の開始を決断したのです。

 エスプリ・ルフレーヴでリリースされるワインは買い葡萄で造られますが、オーガニック、またはビオディナミで栽培される樹齢の高い葡萄樹を持つ契約農家を厳選し、葡萄はドメーヌ・ルフレーヴのチームによって収穫され、ピュリニーのルフレーヴの施設で醸造されます。

 エスプリ・ルフレーヴの記念すべきファースト・ヴィンテージ2018年は白5、赤3の合計8銘柄がリリースされ、生産量も控えめながら、ルフレーヴのラインナップに多様性をもたらすことになり、大きな注目を集めました。四年目となる2021年ヴィンテージは、白8と赤6銘柄となりましたが、この中には従来ネゴス・ブランド「ルフレーヴ・エ・アソシエ」の名前でリリースしてきた、「ブルゴーニュ シャルドネ」、「オーセイ・デュレス ブラン」、「ピュリー・モンラッシェ ブラン」の2023年ヴィンテージの3銘柄も含まれています。これにより、ルフレーヴ・エ・アソシエの名前は姿を消し、ネゴス物は、「エスプリ・ルフレーヴ」に集約し、一本化されるようです。

 こちらの商品はエスプリ・ルフレーヴのプロジェクトの中で、2019年の初ヴィンテージに続き3回目のリリースとなる最新ヴィンテージ2021年の蔵出し正規品[サン・ロマン ブラン スー・ラ・ヴェル2021]です。
 
 これまでの生産本数は、初ヴィンテージの2019年の生産本数はブティーユ瓶(750ml)で[1181本]、次いで2020年は[2777本]でしたが、最新ヴィンテージ2021年は[2185本]にとどまり、対2020年比で21%減少となっています。


 サン・ロマンは、コート・ドールの中で標高350m〜410mと最も標高が高く、冷涼な気候で、サン・ロマン石灰岩と呼ばれる独特な土壌から造られる白ワインは、シャープな酸味と切れ味の良いミネラル感が特長です。

 サン・ロマンは、コート・ド・ボーヌの奥座敷とも言える谷の奥に位置する白を主体とするアペラシオンで、AOC制定時にはコート・ドールに含まれてはいませんでしたが、1947年にオート・コート・ド・ボーヌから現在のアペラシオンに昇格しています。

 地理的なご説明をしますと、コート・ドールでは、コート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌが地図上で一列に並び、村も同様に直線上に位置します。例外が、オーセイ・デュレス、モンテリ、サン・ロマンの三つの村で、ヴォルネイとムルソーから肘のように張り出したところにモンテリがあり、その西の同じ谷間にオーセイ・デュレスがあり、更に西のはずれの谷が開いて平地になった所がサン・ロマンです。下にコート・ド・ボーヌの地図を掲載しておりますので、サン・ロマンの位置をご確認ください。



 サン・ロマンの村名格畑[スー・ラ・ヴェル(Sous la Velle=村の下)]は、その名の由来の通り、サン・ロマンの集落の下(東側)に位置する東向き急斜面の畑で、母岩はオックスフォディアンの泥灰岩に石灰岩が入った「サン・ロマン石灰岩」と呼ばれるこの地区独特のもので、サン・ロマンの中でも特に白ワインに適した畑です。

 下にサン・ロマンの葡萄畑地図を掲載しておりますので、その位置をご確認下さい。


 日本ではまだ馴染みの薄いサン・ロマンですが、秀逸な白ワインを産することで現在大変注目されている産地です。また、それに加えて、ブルゴーニュのワイン生産者にとっては、非常に重要かつワイン造りにおいて必要不可欠な村です。

 と言うのは、サン・ロマンには、ブルゴーニュで最も有名な樽製造会社のフランソワ・フレール社の本拠があるためです。空気がきれいで、適度な湿度であり、外気で樽材を乾燥させるのに最適な環境のようです。

  サン・ロマンの歴史は古く、新石器時代の遺跡も残っています。ワイン史としては、中世初期から名前が登場し、フィロキセラが襲うまでは耕作可能な土地は全て葡萄畑に充てられていました。

 冷涼な気候のため、ACサン・ロマンが認められた時は大部分がシャルドネの畑でしたが、温暖化の影響もあり、現在シャルドネとピノ・ノワールの植樹比率は55対45となっています。 

 ピュリニー・モンラッシェのドメーヌ物から1年遅れでリリースされるエスプリ・ルフレーヴの最新ヴィンテージとなるブルゴーニュの2021年は、遅霜や湿気、病気等により葡萄畑は壊滅的な被害を被り、また、フランス農務省からも過去半世紀で最低の収量との報告もされています。中でも、4月初旬の遅霜により、萌芽が早く早熟のシャルドネ主体のコート・ド・ボーヌ地区の霜害の被害は甚大で、コート・ド・ボーヌの白ワインは平均収穫量の70%〜80%減少と言われています。

 また、ドメーヌ・ルフレーヴでは、2021年のブルゴーニュについて、次のようにコメントしています。全生産者にほぼ共通していますので、2021年のヴィンテージ情報として参考になさってください。

『2021年は霜が降り、湿気も高く、この年は葡萄にとっては特に厳しい年で、収量は平均的な年間の収量の半分以下にまで減少し、この30年間で2番目に少ないものでした。

 4/6〜4/8日は3日間降雪があり、そして3波にわたって厳しい霜に見舞われ、発芽の早かったシャルドネは大きな被害を被りました。その後4月〜5月は、雨の多い、涼しい気候が葡萄の成長を遅らせました。それに続く6月は気候の変化が大きく、嵐と熱波が繰り返し発生。ソリュトレでは雹が降り、雷雨も頻発しました。7月以降は、雨の多いジメジメした天気の夏で、ベト病とウドンコ病の脅威が止まず、私たち葡萄栽培家の専門的な介入を必要としました。
 
 しかし、8月後半になると太陽が現れ、気温が大幅に上昇。この天候が9月の上旬まで続き、葡萄の成熟の進みを挽回することができ、ドメーヌ・ルフレーヴの収穫は、9月22日から開始しました。(昨年2020年は8月20日に収穫を開始しています)

 この複雑な2021年は、霜害と湿気に悩まされ、収量も激減し、例えばシュヴァリエ・モンラッシェでは、区画により33%〜80%の収量を失うほど深刻なものでした。

 しかしながら、このような厳しい条件の中でも逞しく育った葡萄の成熟度は高く、潜在アルコール度数は12.5度で、満足度が高いヴィンテージとなることが約束されました。』
  

 こちらの商品は、ラックコーポレーション様輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、店舗内セラー保管商品です。
  

【商品内容】
商品名:サン・ロマン ブラン スー・ラ・ヴェル 2021
    
仏語名:Saint-Romain Blanc Sous la Velle 2021
        
生産者:エスプリ・ルフレーヴ
    (Esprit Leflaive)
容量 :750ml
タイプ:白ワイン

 

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