”ピュリニーの至宝”ルフレーヴがプイィ・フイッセで造る2017年初ヴィンテージの区画名付き白ワイン
ソリュトレ岩塊の麓に位置するラ・シャノーの僅か0.276haの単一畑で造る稀少キュヴェ
質・量共に豊作の優良年、最新ヴィンテージ2023年のドメーヌ蔵出し正規品
[プイィ・フイッセ ラ・シャノー2023]
ドメーヌ・ルフレーヴといえば、透明感とミネラル感あふれるワイン造りで、ブルゴーニュの白ワインの最高峰と言える存在です。
ピュリニー・モンラッシェにおよそ25haもの葡萄畑を所有し、しかも、その大部分を特級畑と一級畑が占めている大ドメーヌで、”ピュリニーの至宝”とも称えられる珠玉のドメーヌです。
ルフレーヴ家は1580年から続く名家で、1717年よりピュリニィでワイン造りを開始しました。創設者はジョセフ・ルフレーヴ氏で、その後代々ルフレーヴ一族の経営が続き、現当主のアンヌ・クロード氏が一人で運営をするようになったのは1994年のことです。
アンヌ・クロード氏が加わり、1997年のビオディナミ農法への移行等種々の改革を次々に実施し、ドメーヌは一気にトップの座へ浮上します。
2006年に英デカンタ誌で専門家により世界で最も優秀な白ワイン生産者に選ばれ、2014年にはマスター・オブ・ワイン協会の「ワインメーカーズ・ワインメーカー」に選ばれました。
シュヴァリエ・モンラッシェを始めとする特級・一級ワインの出来はヴィンテージを問わず素晴らしく、是非ともお薦めしたいのですが、ただ一つの難点は、近年のブルゴーニュの価格高騰により、ルフレーヴのワインは村名クラスであっても価格的になかなか手が出ないのが現状です。
前当主アンヌ・クロード氏もピュリニー各銘柄の価格高騰を気にしており、そこで目を付けたのが、コート・ドールから約100km南のマコネの地で、このテロワールなら、「自分たちのスタイルを貫きつつ、気軽にルフレーヴのスタイルのワインを沢山の人に楽しんでもらえる」と、2004年にマコネ地区ヴェルゼ村に9.33haの畑を取得し、2004年ヴィンテージからマコン・ヴェルゼ、更に2013年からはマコネの最良アペラシオンであるプイィ・フイッセの醸造を始めました。これらマコネ地区で造るワインは入手の難しいルフレーヴのラインナップの中でも比較的 生産量が多く、価格も手頃なため人気のアイテムとなっています。
しかも2017年ヴィンテージからは、これまでのプイィ・フイッセとマコン・ヴェルゼに4つの単一畑の銘柄を加えるなど更に力を注いでいます。

特にマコネの9AOCの中で筆頭のプイィ・フィッセでは2020年ヴィンテージから新たに一級クリマが認定されることからも特に力を入れており、地区の象徴である上の写真の有名な奇岩「ソリュトレ岩塊」の麓のシャルドネに適した粘土石灰質土壌の単一畑で2017年ヴィンテージから少量造るこちらの「プイィ・フイッセ ラ・シャノー」と「プイィ・フイッセ アン・ヴィニュレ」はピュリニーの銘柄と同じくビオディナミ農法により育てられ、手摘みで収穫された葡萄で丁寧に造られており、ピュリニー物に引けを取らないほどの品質で、コストパフォーマンスに優れた注目の銘柄です。
こちらは最新ヴィンテージ2023年のドメーヌ蔵出し正規品[プイィ・フイッセ ラ・シャノー2023]です。
ルフレーヴがプイィ・フイッセ ラ・シャノーに所有する畑面積は僅か0.276haと稀少で、植えられている葡萄樹は1980年と1995年植樹のものです。
ラ・シャノーの区画は、ルフレーヴの畑の中でも、標高365m〜374mという最も高い位置にある区画で、頂上に登ると眼下にソーヌ川を望み、約200km離れた雪をいただくアルプスが展望でき、畑というよりも「庭」と呼んでも良い絶景の地のようです。
また、ラ・シャノーの土壌は極めて粘土に富み、深みのあるエレガントな赤色をしています。これは「ルビー化した」と表現される、鉄分と酸化ケイ素を豊富に含有する土壌で、葡萄がゆっくりと熟すことで、アロマの全ての要素のポテンシャルが引き出され、この区画は毎年最後に収穫する畑の一つとなっています。
2025年1月下旬に、輸入元主催のルフレーヴ・ワインセミナーが開催された折、来日された当主ブリス・ド・ラ・モランディエール氏からご提供いただいたマコネ地区のルフレーヴの所有畑を示した地図を下に掲載しておりますので、プイィ・フュイッセ ラ・シャノー等の位置をご確認下さい。

ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)は2023年12月19日、2023年ヴィンテージについて、『平年より穏やかな冬から始まり、ジェットコースター のような春を迎えて、芽吹きは平年より遅くなり、ほとんどの葡萄の樹は春の霜を免れた。生育は2022年の大豊作の後の再成長もあり、ややバラバラに進んだが、5月は生育に好条件となり、月末から気温が上昇し開花に向けた急速な進展を促した。6月と7月は不安定で、7月は交互に雷雨があり、最高気温は35-36度、湿度は高かった。7月11日と15日に雹が降り、マコネ南部、コート・シャロネーズ北部、ムルソー、ディジョン周辺に局地的な被害をもたらしたが、全体的には無傷だった。8月は雨が降ることもあったが、その後は季節外れの高温と日照が続き、多くのワイン生産者は葡萄の鮮度を保つために夜間や早朝に収穫を行った。その結果、近年、ブルゴーニュでは豊作の年が連続することはなかったが、優れたヴィンテージだった2022年に続き、2023年も品質の高い葡萄が収穫できた。』というレポートを発表しています。
また、ドメーヌ・ルフレーヴも『2023年ヴィンテージは、量的にも質的にも優れた2022年に続く、恵まれた年』と発表しており、優良年として期待できます。その一方で、ルフレーヴでは2023年の収穫は8月29日に開始しましたが、収穫期に熱波に襲われ、初めて午後2時に収穫作業を終えることになったようで、このまま地球温暖化が進めば収穫遅れのリスクや人手不足等の影響が出てくるのではとの懸念もあります。
特に次の2024年ヴィンテージは、天候不順による収量不足(ルフレーヴの発表では対2023年比で収量50%減)が懸念されているだけに、質・量共に豊作な優良年2023年ヴィンテージはお薦めです。
ご参考までに(雑学豆知識):登記の関係から、こちらのマコン・ヴェルゼ等マコネ地区で造られるドメーヌ・ルフレーヴの仏語表記はピュリニーの銘柄と異なり、
「Domaines Leflaive」(ドメーヌにSが付いています)となっています。マコンの葡萄も搾汁の後、マストはピュリニーに運ばれ、そこで醸造、熟成、瓶詰されますが、ピュリニー物と区別するためにそのように登記をしたようです。
こちらの商品は、ラックコーポレーション様輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、店舗内セラー保管商品です。
【商品内容】
商品名:プイィ・フイッセ ラ・シャノー2023
仏語名:2023 Pouilly-Fuisse
La Chaneau
生産者:ドメーヌ・ルフレーヴ
(Domaines Leflaive)
容量 :750ml
タイプ:白ワイン