サントネイ一級ラ・コム ルージュ2021[ドメーヌ・カロリーヌ・モレ]

型番 エノテカ那須レンタルセラー在庫
販売価格 10,890円(税込)
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ピエール・イヴの妻カロリーヌ・モレが父ジャン・マルク・モレから引き継いだサントネイの一級畑
[サントネイ一級ラ・コム]


カロリーヌ・モレ名義ながら同じ施設で夫ピエール・イヴと夫婦共同で造るサントネイの赤ワイン

収量は激減したものの、悪条件を乗り越えて健全に実った葡萄で造られた最新ヴィンテージ2021年の蔵出し正規品
[サントネイ一級ラ・コム ルージュ2021]


  シャサーニュ・モンラッシェの造り手「ジャン・マルク・モレ」の娘カロリーヌ・モレは、サントーバンの名匠マルク・コランの長男ピエール・イヴとの結婚を機に共同で設立・運営しているのが、「ドメーヌ・イヴ・コラン・モレ」で、当初はネゴシアンビジネスで、初ヴィンテージは2001年ですが、デビュー当初から欧米のワイン関係者から絶賛され、現在最もエキサイティングなブルゴーニュのライジング・スターと言われています。

 妻のカロリーヌは、ドメーヌ・イヴ・コラン・モレを夫と共に共同で運営する一方で、2014年に父ジャン・マルク・モレの引退により、7haの畑を相続し、2014年ヴィンテージから「カロリーヌ・モレ」名義でワインを造り始めています。このような形態はブルゴーニュでは比較的多く、例えばドメーヌ・ルロワの当主ルロワ女史は、ルロワ女史の個人ドメーヌのドーヴネを別途所有しており、これと同様にドメーヌ・カロリーヌ・モレは、カロリーヌ夫人の個人ドメーヌです。

 ドメーヌ・イヴ・コラン・モレもカロリーヌ・モレも2014年に建てられた新しい施設を利用し、夫婦共同で醸造にあたっており、醸造に際してもプレマチュア・オキシデーション(熟成前の早期酸化)避けるため、熟成中のバトナージュを止め、樽も伝統的な228リットルより一回り大きい350リットルを用いている他、コルクを打栓後は蝋封を施し、瓶詰後の酸化を抑えるなど、ピエール・イヴ・コラン・モレに準じた造りをしていることから、名義こそ「カロリーヌ・モレ」ではあるものの、実質的には「ピエール・イヴ・コラン・モレのワインと同じもので、夫婦の共同作品」と言えるのではないでしょうか。

 こちらは父ジャン・マルク・モレから相続し、カロリーヌ・モレ名義で造る一級赤ワイン「サントネイ一級ラ・コム ルージュ2021」で、最新ヴィンテージ2021年のドメーヌ蔵出し正規品です。

 サントネイには11の一級畑が認定されていますが、全栽培面積の約86%をピノ・ノワールが占めており、赤ワイン中心のアペラシオンです。かつてサントネイの評価は今よりはるかに高く、特にシャサーニュ・モンラッシェ村側に位置する一級畑は、長期熟成に耐える完成度の高いワインとされてきました。

 中でもシャサーニュ・モンラッシェとの村境付近に位置する一級畑ラ・コムと一級畑レ・グラヴィエールは、1855年のラヴァル博士の格付けでもテット・ド・キュヴェとして評価されていた畑で、サントネイの畑の中では最も知名度の高い畑です。カロリーヌ・モレはラ・コムで、夫のピエール・イヴはラ・コムの斜面下のレ・グラヴィエールで、それぞれ赤を造っています。

 畑名のラ・コムは、シャサーニュとの境界付近が少し窪んでいること(comme あるいはcombe)に由来しているそうで、ブルゴーニュワイン大全の中で、ジャスパー・モリス氏は、ラ・コムの代表的な生産者として、カロリーヌ・モレの父のジャン・マルク・モレを挙げています。

 下にブルゴーニュワイン委員会作成のサントネイの葡萄畑地図を掲載いたしましたので、シャサーニュ・モンラッシェとの村境に位置する一級畑ラ・コムとレ・グラヴィエールの畑の位置をご確認下さい。


 最新ヴィンテージとなるブルゴーニュの2021年は、遅霜や湿気、病気等により葡萄畑は壊滅的な被害を被り、また、フランス農務省からも過去半世紀で最低の収量との報告もされています。中でも、4月初旬の遅霜により、萌芽が早く早熟のシャルドネ主体のコート・ド・ボーヌ地区の霜害の被害は甚大で、コート・ド・ボーヌの白ワインは平均収穫量の70%〜80%減少と言われています。

 実際にドメーヌ・カロリーヌ・モレとピエール・イヴ・コラン・モレが所有するシャサーニュ・モンラッシェの畑も大被害を被り、シャルドネは約70%の収量減となったため、通常年のように一級クリマ毎に単独で仕立てることができず、ドメーヌ史上初めて、全ての一級畑をブレンドした[シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ]一銘柄だけのリリースとなっています。芽吹きの遅いピノ・ノワールは、シャルドネほどの被害はないものの、やはり収量は減少しています。

 ある著名な生産者が、2021年ヴィンテージについて、『葡萄畑が大変な年で、衛生状態の良い、健全な葡萄を収穫するために一生懸命働いた』と語っているように、ブルゴーニュの2021年は『栽培家の力量と経験、ノウハウが生きた[栽培家のミレジム]とも言われ、収量こそ少ないものの、霜害や病害等の悪条件を乗り越えて健全に実った葡萄で造られたワインは高品質で、1970年代のようなクラシカルなスタイル(涼しい気温と変わりやすい天候を思い出させる、昔の純粋なブルゴーニュのヴィンテージ)』に仕上がっています。


*ご注意下さい。
ピエール・イヴ・コラン・モレと同様に、瓶詰め後の酸化の影響を極力排するため、ドメーヌ・カロリーヌ・モレのキャップシールは濃緑色の蝋(ろう)キャップのため、日本への輸送中や長期の保管中に一部がはがれたり、欠けていることがあります。これは不良品ではなく、品質には全く影響しませんので、蝋キャップの一部がはがれたり、欠けていることによる返品・交換等はお受けできません。予めご了承下さい。
 

 こちらの商品は、ラックコーポレーション様輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、エノテカ那須レンタルセラー保管商品ですが、セラー契約上、お客様への直送はできないため、一旦当店を経由しての配送となりますので、通常より2〜3日お時間をいただきます。
 
商品内容】
商品名:サントネイ一級ラ・コム ルージュ2021

仏語名:2021 Santenay
     1er Cru La Comme Rouge

生産者:ドメーヌ・カロリーヌ・モレ
    (Domaine Caroline Morey)
容量 :750ml
タイプ:赤ワイン


 

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