「ポイヤックの貴婦人」として長年ボルドーファンに愛され続けるメドック格付け第2級シャトー
「シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド」
PP96点を獲得、極めて長命な造りとなった2015年の逸品
「シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド2015」
1855年のボルドー格付けで、堂々たる第2級に位置付けられたシャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドはシャトー・ラトゥール、シャトー・レオヴィル・ラスカーズ、シャトー・レオヴィル・ポワフェレ等の有名シャトーが集中しているポイヤックの中でも抜群の立地にあり、隣にある、よく似た名前のシャトー・ピション・ロングヴィル・バロンとは元々一つのシャトーでした。
シャトーの歴史は、1694年にボルドーの議会長であったジャック・ドゥ・ピション・ロングヴィル氏と有名なワイン業者であったローザン家の娘テレーズとの婚姻によって始まり、これ以降シャトーの名声が保たれていましたが、1850年に当主バロン・ジョセフ・ロングヴィル氏の死去の際に、子供達にシャトーを分割相続させることとなります。そして、長男のラウル男爵(バロン)が相続したのが、「シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン」となり、女性3姉妹が相続した方はコンテス(伯爵夫人)の名が付けられ、「シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド」となって、ナポレオン3世の命により行われた1855年のメドックの格付けでは共に2級とされています。
女性姉妹が相続したシャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドは「ポイヤックの貴婦人」とも呼ばれる女性的なワインで、男性が相続したシャトー・ピション・ロングヴィル・バロンの方は「がっちりとして壮大で、ポイヤックらしい男性的なワイン」と評されているのも面白いですね。
シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの今日の名声を築いたのは、1978年にシャトーを引き継いだランクサン夫人で、多額の設備投資により、品質の向上に貢献しました。その後、2007年からシャンパーニュ ルイ・ロデレールのオーナーであるルソー家の所有となり、ビオディナミの導入等でより一層エレガントなスタイルにシフトしています。
シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドのシャトーの建物は、いかにも伯爵夫人の名に相応しい優美な造りで、威風堂々たるポイヤックのシャトーの中で異彩を放つ存在です。そしてそのワインは、エレガンスと力強さを兼備するスタイルで、「ポイヤックの貴婦人」として、長年ボルドーファンに愛され続けており、五大シャトーを脅かす存在の「スーパーセカンド」と呼ばれる程の高い評価を受けています。
2010年以来のボルドーの当たり年となったシャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド2015のセパージュは、カベルネ・ソーヴィニョン68%、メルロー29%、カベルネ・フラン2%、プティ・ヴェルド1%で、伝統的にメルローを重視しています。
パーカーポイントは実に96点で、予想される飲み頃は2027年〜2060年とされており、極めて長命で、まだまだセラーに寝せておく必要がありますが、今後の熟成が楽しみなワインです。
こちらは2021年6月中旬に当店に入庫したラックコーポレーション輸入のシャトー蔵出し品で、エノテカ那須レンタルセラー保管商品ですが、セラー契約上、お客様への直送はできないため、一旦当店を経由しての配送となりますので、通常より2〜3日お時間をいただきます。
商品名:シャトー・ピション・ロングヴィル・
コンテス・ド・ラランド 2015
[メドック格付け第2級]
仏語名:2015 Chateau Pichon Longueveille
Comtesse de Lalande
[Deuximes Grands Cru Classes Du Medox]
容量750ml 赤ワイン