”世紀の偉大なヴィンテージ2005”のオザンナ
一般的にはシャトー・オザンナは、1998年までシャトー・セルタン・ジローとして知られていたシャトーを、1999年にムエックス社が買収・改名したものと説明されています。
これは正確に言うと、間違いで、シャトー・オザンナは、シャトー・セルタン・ジローの三つの区画の内、ペトリュスとヴィュー・シャトー・セルタン等の名シャトーに囲まれた最も良質土壌で、栽培されている葡萄も古樹の一等地、4.5haの一区画のみがムエックス社に買収・改名されたものなのです。
参考までに、残りの二つは、シャトー・ネナンが一つを購入し、もう一つはシャトー・セルタン・マルゼルと改名されています。
シャトー・オザンナは、シャトー名が変わって1年目の1999年にワイン業界を揺るがすほどの劇的な品質向上でデビューし、その後一気にポムロールのトップ・シャトーの仲間入りを果たした理由には、ペトリュスを手掛けるムエックス社の技術力や経営努力だけではなく、土壌と葡萄のポテンシャルが非常に高かったことがあるのです。
さらにシャトー・オザンナのプレミア価値を高めるのは、その生産量の少なさで、僅か4.5haの畑から生産される量は、年間1500ケース(18,000本)に過ぎないことから非常に入手しにくいワインなのです。
2005年のセパージュは、メルロー80%、カベルネ・フラン20%で、2005年は歴史に残る世紀の偉大なヴィンテージにふさわしく、パーカー・ポイント「96点」の高得点でした。
余談ですが、シャトー名の「オザンナ」は、ヘブライ語のラテン語読みで、一般的には「祈り」と訳されていますが、調べてみると、聖書やミサ曲に登場する「オザンナ」は神を賛美する言葉であることから、訳し方にもよりますが、「歓喜」の方が、シャトーにもワインにもふさわしいのではないかと店長としては思っているのですが・・・
こちらは店舗内セラー保管商品となります。
>容量750ml 赤ワイン