ドメーヌ・ジャック・カシューは本拠地ヴォーヌ・ロマネを中心に合計6.7haほどの畑を所有していますが、ヴィラージュ以上の畑は5ha弱で生産量が少ないことから、日本での知名度はあまり高くありませんが、その品質はお墨付きで、ロバート・パーカー氏から、4ツ星の高評価を獲得している実力派ドメーヌです。
このドメーヌの魅力は、飾ることのないナチュラルなワイン造りをしていることで、非常にエレガントでピュアな味わいが、多くのファンを魅了しています。
ドメーヌのフラッグ・シップ・ワインは、1.07ha所有する特級エシェゾーより、むしろ僅か0.17ha所有するヴォーヌ・ロマネ一級ラ・クロワ・ラモーです。
この面積僅か0.60haの一級畑ラ・クロワ・ラモーは、もともとサン・ヴィヴァン教会の畑の一部だったこともあり、特級畑ロマネ・サン・ヴィヴァンの壁の内側にあり、北東角に食い込むような形で隣接しています。しかも隣はドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)やドメーヌ・ルロワのロマネ・サン・ヴィヴァンの区画で、この間にはこれを隔てる塀も小道もなく、まさに地続きの畑になっています。下に、ヴォーヌ・ロマネの概略図とラ・クロワ・ラモー付近の航空写真を掲載しましたので、参考までにご覧ください。

また、ヴォーヌ・ロマネ村には、有名なロマネ・コンティを始め5つの十字架(クロワ)がありますが、このラ・クロワ・ラモーにある十字架が最も古いものだそうで、ラ・クロワ・ラモーをフラッグシップとするジャック・カシューは全ての銘柄のボトルのエチケットにこの有名な十字架を描いています。

こちらの商品は最新ヴィンテージ2023年のドメーヌ蔵出し正規品[ヴォーヌ・ロマネ一級ラ・クロワ・ラモー2023]です。
ご参考までに、[ヴォーヌ・ロマネ一級ラ・クロワ・ラモー2023]の税込標準小売価格は「57,200円」で、先行販売特別価格にてご案内しております。また、現在輸入元様倉庫に保管中の商品の先行販売のため、お届けは、4月4日(土)以降となります。
ラ・クロワ・ラモーは、ジャック・カシューのフラッグシップ・ワインとして有名ですが、実はこの畑の所有者はジャック・カシューの他にフランソワ・ラマルシュ(0.21ha)とクドレ・ビゾ(0.22ha)の3名で、1930年にこの内の一人の反対(恐らく税金の関係)で特級畑の地位が得られず、また1980年代の格上げ申請時は村の他の生産者たちによる反対で認められなかったという経緯があり、畑面積0.60haのヴォーヌ・ロマネ最小の幻のクリマあるいは特級畑に最も近い一級畑とも言われている稀少ワインなのです。
そしてもう一つ重要なお知らせがございます。ラ・クロワ・ラモーの所有者の一人、ドメーヌ・二コル・ラマルシュが2022年から、この区画をドメーヌ・コント・リジェ・ベレールに25年間の長期の賃貸契約で貸し出す旨の報道がありました。通常、資金難や後継者不在の心配のない生産者が、稀少区画を手放すことはありませんので、余程の好条件のオファーがあったものと思われます。
従いまして、ロマネ・コンティに隣接する特級ロマネの所有で知られるコント・リジェ・ベレールが新たに造るラ・クロワ・ラモーは、その既存ワイン・ラインナップの価格帯構成及び地代から判断しても、かなりの高額でのリリースが想定され、これによる今後の価格動向が注目されます。
ドメーヌ・ジャック・カシューは、少し値上がりしたとは言え、近年のブルゴーニュワインの価格高騰が激しい中で、特級、一級、ヴィラージュ、それぞれの価格帯で高品質のワインを造り、リーズナブルな価格提供してくれるお勧めの優良生産者です。
ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)は2023年12月19日、ブルゴーニュの2023年ヴィンテージについて、『平年より穏やかな冬から始まり、ジェットコースター のような春を迎えて、芽吹きは平年より遅くなり、ほとんどの葡萄の樹は春の霜を免れた。生育は2022年の大豊作の後の再成長もあり、ややバラバラに進んだが、5月は生育に好条件となり、月末から気温が上昇し開花に向けた急速な進展を促した。6月と7月は不安定で、7月は交互に雷雨があり、最高気温は35-36度、湿度は高かった。7月11日と15日に雹が降り、マコネ南部、コート・シャロネーズ北部、ムルソー、ディジョン周辺に局地的な被害をもたらしたが、全体的には無傷だった。8月は雨が降ることもあったが、その後は季節外れの高温と日照が続き、多くのワイン生産者は葡萄の鮮度を保つために夜間や早朝に収穫を行った。その結果、近年、ブルゴーニュでは豊作の年が連続することはなかったが、優れたヴィンテージだった2022年に続き、2023年も品質の高い葡萄が収穫できた。』というレポートを発表しています。
その一方で、ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)は2024年10月24日に、『ブルゴーニュの2024年は、天候不順による、多難で低収量のヴィンテージ』と発表しており、今回リリースの2023年ヴィンテージは品質面でも価格面でもお薦めです。