ブルゴーニュ オート・コート・ド・ボーヌ ブラ ン ジャルダン・デュ・カルヴェール2022[エティエンヌ・ソゼ]

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販売価格 11,440円(税込)
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白ワイン最高峰生産者エティエンヌ・ソゼが造る質・量とも豊作の最新ヴィンテージ2022年のレジオナル白ワイン
[ブルゴーニュ オート・コート・ド・ボーヌ ブラン ジャルダン・デュ・カルヴェール2022]


ピエール・イヴ・コラン・モレとシエアーした畑で造る”カルヴェール庭園”と名付けられたワンランク上のオート・コート・ド・ボーヌの白ワイン

  ブルゴーニュの葡萄畑が年々細分化され、かつ一つの畑に複数の所有者が存在する理由に、ナポレオン法典以来の均分相続制があることは周知の通りです。

 旧家ソゼ家にもこの問題が降りかかります。1991年に、娘の嫁ぎ先であるポマールのジャン・マルク・ボワイヨとの遺産相続問題から、葡萄畑は3分の2の9haまで減少してしまうのです。
 自家畑からの葡萄だけでは旧来からの顧客に十分な商品を提供はできないことから、ジェラール・ブード氏はドメーヌの肩書きを捨て、信頼できる栽培農家から葡萄を買うことで、必要量を補うことにしました。

 1991年ヴィンテージからラベルには、ドメーヌの文字はありません。相続問題で、一級畑のトリュフィエールを失いましたが、特級畑のバタール・モンラッシェやビアンヴニュー・バタール・モンラッシェは手元に残っており、決してそのグオリティが落ちることはありませんでした。
 むしろ、一部ネゴシアン事業を始めたことで、従来から持っていたクリマに加え、100%買い葡萄で造る銘柄も新たにソゼのラインアップに加わりました。

 ドメーヌの看板を外すという苦しい決断が、結果的には、エティエンヌ・ソゼがピュリニーにおいて、ドメーヌ ルフレーヴと並んで最高峰の造り手と称賛されるまでに評価を引き上げたと言えるでしょう。

 ソゼ家も当主ブード氏の娘とその娘婿が経営に参画し、次世代に向け種々の改革が進行中で、2006年からは有機栽培を始め、2010年からはビオディナミへ完全移行しました。2010年ヴィンテージからエチケットも変わっています。

 また、新樽の使用比率は特級50%以下、一級20%〜33%、村名20%と以前より新樽比率を低くすることで、より果実の旨味を引出しフィネスを備えたスタイルへと変わってきています。

 こちらの商品は、エティエンヌ・ソゼがオート・コート・ド・ボーヌで造る最新ヴィンテージ2022年の[ブルゴーニュ オート・コート・ド・ボーヌ ブラン ジャルダン・デュ・カルヴェール2022]です。

 オート・コート・ド・ボーヌはコート・ド・ボーヌの西側の標高280〜450mの丘陵地帯に広がるワイン産地です。最北のマニィ・レ・ヴィレ村を境界線にしてオート・コート・ド・ニュイと隣接しています。

 オート・コート・ド・ボーヌ(高地のコート・ド・ボーヌ)は、その名の通り、コート・ド・ボーヌ地区よりも標高が高く、日当たりの良い丘の斜面で葡萄栽培が行われています。地方名のアペラシオンですが、ACブルゴーニュよりも生産地域がより限定された、ワンランク上のACブルゴーニュです。

 下に、コート・ド・ボーヌとオート・コート・ド・ボーヌの葡萄畑地図を掲載しておりますので、その位置をご確認下さい。


 エティエンヌ・ソゼはドメーヌのあるピュリニー・モンラッシェから約6km西方に位置するオート・コート・ド・ボーヌ南部の「ノレ(Nolay)」から「Cormot le Grand(コルモ・ル・グラン)」にかけて石灰岩の母岩で、粘土質土壌の4.8haの畑を所有しています。この畑の標高は400-450mと高く、生育期の日の出はピュリニーモンラッシェと比べ2時間ほど遅く、ブルゴーニュで最も冷涼な場所であるものの、このエリアは谷間となっており、冷たい風を防げ、葡萄はしっかりと熟し、ピュリニー・モンラッシェよりも約一週間遅れの収穫となるようです。

 ソゼは「カルヴェールの道(La Rue du Calvaire)」の終点に位置するこの畑を”ジャルダン・デュ・カルヴェール(カルヴェール庭園)”と呼んでおり、ここで造る白ワインにもその名を付けています。ジャルダン・デュ・カルヴェールは、白い花や蜂蜜、甘いスパイスのアロマが漂い、酸は豊かで、程よいストラクチャーとミネラルがきれいに調和しています。若いうちはみずみずしく、熟成するにつれ徐々に丸みを帯び、凝縮感のある味わいへと変化していくコストパフォーマンスの高い秀逸な白ワインです。

 余談ですが、「ジャルダン・デュ・カルヴェール」と聞くとフランス南西部に位置する世界遺産の城壁都市カルカソンヌの中にある「ジャルダン・デュ・カルヴェール(カルヴェール庭園)」をすぐに思い浮かべますが、地理的にも歴史的にもこちらとは関係はないようです。(ジャルダン・デュ・カルヴェールとは、キリストの磔の受難の像のある丘や公園の意味です。)

 ソゼの畑のあるコルモ・ル・グランの近くには、有名な[ブ・デュ・モンド(Bout du Monde=世界の終わり)]という渓谷がありますが、これと何か関係があるのでしょうか?

 ちなみにソゼの畑のお隣さんは、シャサーニュの人気生産者ピエール・イヴ・コラン・モレで、彼はこの渓谷の名を冠した[オート・コート・ド・ボーヌ オー・ブ・デュ・モンド ブラン]という白ワインを造っています。関係資料を詳細に調べると、ピエール・イヴ・コラン・モレとエティエンヌ・ソゼは、2014年にコルモ・ル・グラン村の[アン・クレジリィ=Un Creuzilly]の8haの区画を購入し、これを両者でシエァーしているようですので、二人の著名生産者がオート・コート・ド・ボーヌで造る白ワインは、名称こそ違え、同じテロワールを持つものと言えるようです。

 ブルゴーニュの2022年ヴィンテージのワインの評価はまだ出揃っておりませんが、2022年のブルゴーニュは霜害や猛暑、乾燥といった温暖化による影響はあったものの、多くの生産者が質・量とも健全な葡萄を収穫することができました。2019年〜2021年の3年間、天候不順により生産量に打撃を受けていただけに、生産者の喜びもひとしおのようで、健全で、糖度と酸度のバランスに優れた葡萄が収穫できた2022年ヴィンテージは、『今後世界中のワイン愛好家の舌を魅了していくことだろう』と期待されています。

 また、ブルゴーニュ・ワイン委員会のヴィンテージ・レポートでも、『2022年のブルゴーニュは、質量とも豊作で、将来が楽しみなヴィンテージ(un millesime genereux et prometteur)』と報告されています。


*ご注意下さい。
 エティエンヌ・ソゼのキャップシールはクリーム色の蝋(ろう)キャップのため、日本への輸送中や長期の保管中に一部がはがれたり、欠けていることがあります。これは不良品ではなく、品質には全く影響しませんので、キャップシールの一部がはがれたり、欠けていることによる返品・交換等は一切お受けできません。予めご了承下さい。


 こちらの商品は、明治34年創業のさいたま市の老舗酒卸商松澤屋様がリーファー・コンテナで直輸入したもので、店舗内セラー保管商品です。


商品内容】
商品名:ブルゴーニュ オート・コート・ド・ボーヌ
    ブラン ジャルダン・デュ・カルヴェール2022
    
仏語名:2022 Bourgogne Hautes-Cotes-de-Beaune
    Blanc Jardin du Calvaire
  
生産者:エティエンヌ・ソゼ
   (Etienne Sauzet)
容量 :750ml
タイプ:白ワイン


 


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