ブルゴーニュ屈指の名門ドメーヌが小区画レ・ロワショーズを中心とした0.93haの畑で造る特級エシェゾー
収量は減少したものの、悪条件を乗り越えて健全に実った葡萄で造られた2021年ヴィンテージの蔵出し正規品
[特級エシェゾー2021]
ヴォーヌ・ロマネのワインを語るときに欠かせない名門中の名門、グロ家ですが、ヴォーヌ・ロマネには、”グロ”の名前を冠するドメーヌが4つ存在します。
グロ家の歴史は1804年生まれのアルフォンス・グロが1830年にドメーヌを設立したことに始まり、その息子ルイ・グロが19世紀半ばにはドメーヌ元詰めワインを販売し、家業を発展させます。
ルイ・グロにはジャン、フランソワ、ギュスターヴ、コレットの4人の子供がいましたが、1963年のルイ・グロの引退時に4人の子供が2組に別れ、グロ家の畑は二つのドメーヌに分割されます。そして、ギュスターヴとコレットが設立したドメーヌが、こちらの「グロ・フレール・エ・スール」です。
しかし、「グロ・フレール・エ・スール」には後継者がいなかったことから、ジャン・グロの次男ベルナールが、叔父叔母が所有していたグロ・フェール・エ・スールを1980年より継承し、1984年に叔父のギュスターヴ氏が亡くなると、叔母のコレット女史を支え、抽出と新樽の強いスタイルを打ち出します。機械好きのベルナール氏は、果汁凝縮機や最新の醸造技術を導入、エキゾチックかつパワフルなスタイルのワインを造り出しました。
そんなブルゴーニュ屈指の老舗名門ドメーヌ、グロ・フレール・エ・スールですが、2016年ヴィンテージより息子のヴァンサン氏が醸造に加わることで、一気に新世代の風が吹き込みます。
2016年と2017年ヴィンテージは、ヴァンサン氏の進言で、父ベルナール氏との話合いの結果、酸化防止剤である亜硫酸の不使用(サン・スフル=Sans Soufre)を決断し、長年築いてきた父のスタイルである『抽出が強く飲み応えがあり、果実の甘みを感じるパワフルなワインのスタイル』を尊重しつつ、全行程における酸化防止剤の無添加に挑戦したのです。
グロ・フレール・エ・スールの造る全てのワインをサン・スフルにするという決断は大胆かつリスクも伴うものでした。適切な保管環境に置かれなければ、すぐに劣化した状態になるからです。そして、2016年、2017年と試行錯誤を重ね、2018年からは極少量の酸化防止剤を使用することで、葡萄のピュアな果実味、ナチュラルさが前面に出たスタイルを確立すると共に品質の劣化を防ぐことに成功し、これにより名門グロ・フレール・エ・スールは、世代交代により新たな飛躍のスタートをきったと申せます。
こちらの商品は、ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スールが造る最新ヴィンテージ2021年のドメーヌ蔵出し正規品[特級エシェゾー2021]です。
ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スールは、ブルゴーニュ屈指の老舗名門ドメーヌであるだけに、トップ・キュヴェのリシュブールを筆頭に、多くの銘醸畑を所有しており、今回ご案内の特級畑エシェゾーには、4区画で合わせて2.11ha所有しており、このクリマの三番目の大地主です。
但し、エシェゾーの畑は、ベルナールが1980年に継承した時には、収穫が見込めない老木であったため、植替えを行い、ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュやヴォーヌ・ロマネにデクラセしており、加えて、2007年にフェルマージュ契約の期限切れにより、レ・ロワショーズの下部区画をアンヌ・グロに返還したため、現在特級エシェゾーとして生産している面積は、小区画レ・ロワショーズを中心とした0.93haです。また、2022年にはエシェゾーの一部区画をミシェル・グロへ返還することとなっており、グロ・フレール・エ・スールのエシェゾーは、今後入手が難しい稀少キュヴェとなります。
特級エシェゾーは、フラジェ・エシェゾー村にある特級畑ですが、フラジェ・エシェゾー村は単独のアペラシオンを持たないのでAOCヴォーヌ・ロマネを名乗ります。注意すべきは、37.69haもの広さに46人の生産者が存在するエシェゾーは、畑の土質や栽培・醸造技術も均一ではないことから、品質や価格に大きなバラツキがあり、まさに玉石混交の特級畑なので、所有する区画と生産者が非常に重要です。
参考までに、同じグロ一族の人気生産者、ドメーヌ・アンヌ・グロのエシェゾーも、レ・ロアショーズの区画にあり、面積は0.76haですが、この畑は25年間「グロ・フロール・エ・スール」に貸し出していたものが2007年に自分のところに戻ってきたものです。従って、2006年までは、グロ・フレール・エ・スールが、アンヌ・グロの畑も借りて、エシェゾーを造っていました。
フラジェ・エシェゾーにはもう一つの特級畑グラン・ゼシェゾーがありますが、エシェゾーの前に「グラン(Grands)」が付いており、実際にDRCの価格を見ても、グラン・ゼシェゾーの方がエシェゾーより高価なので、特級畑エシェゾーより格上とみなされていますが、「グラン」の文字は品質が高いことを意味しているわけではありません。
原産地呼称制度が施行されるまでは、エシェゾー心臓部の小区画エシェゾー・デュ・ドゥスュから造られたワインにしかエシェゾーの名前を使っておらず、この時点では面積9.14haの現グラン・ゼシェゾー(その当時は「エシェゾー・デュ・バ=斜面下部のエシェゾー」と呼ばれていました)の方がエシェゾー・デュ・ドゥスュを中心としたエシェゾー・デュ・オー(斜面上部のエシェゾー)よりも大きかったことから「グラン・ゼシェゾー(大きいエシェゾー)」と名付けられたのです。しかし、名前が良く似ていることを除くと両者には共通点がほとんどないと言われ、また、味わいにも歴然とした違いがあるとも言われます。
近年のブルゴーニュワインの価格高騰の中でも、ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スールは、質的にも高く、価格的にもリーズナブルなエシェゾーをリリースしている優良生産者です。
また、最新ヴィンテージとなるブルゴーニュの2021年は、遅霜や湿気、病気等により葡萄畑は壊滅的な被害を被り、また、フランス農務省からも過去半世紀で最低の収量との報告もされています。中でも、4月初旬の遅霜により、萌芽が早く早熟のシャルドネ主体のコート・ド・ボーヌ地区の霜害の被害は甚大で、コート・ド・ボーヌの白ワインは平均収穫量の70%〜80%減少と言われています。芽吹きの遅いピノ・ノワールは、シャルドネほどの被害はないものの、やはり収量は減少しています。
ある著名な生産者が、2021年ヴィンテージについて、『葡萄畑が大変な年で、衛生状態の良い、健全な葡萄を収穫するために一生懸命働いた』と語っているように、ブルゴーニュの2021年は、『栽培家の力量と経験、ノウハウが生きた[栽培家のミレジム]とも言われ、収量こそ少ないものの、霜害や病害等の悪条件を乗り越えて健全に実った葡萄で造られたワインは高品質で、1970年代のようなクラシカルなスタイル(涼しい気温と変わりやすい天候を思い出させる、昔の純粋なブルゴーニュのヴィンテージ)』に仕上がっています。
こちらの商品は、豊通食料様輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、寺田倉庫レンタルセラー保管商品です。こちらの商品は、当店に取り寄せることなく、寺田倉庫からのヤマト運輸クール宅急便の直送でのお届けとなります。
【商品内容】
商品名:特級エシェゾー2021
仏語名:2021 Echezeaux Grand Cru
生産者:ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スール
(Domaine Gros Frere et Soeur)
容量 :750ml
タイプ:赤ワイン