ブルゴーニュ・アリゴテ レ・シャニオ2021(サン・スフル&澱入り特別版)[シャントレーヴ(ドメーヌ)]

型番 店舗内セラー在庫
販売価格 6,490円(税込)
在庫数 在庫0本売切れ中

SOLD OUT

2018年にドメーヌ物の第一号としてリリースした
シャントレーヴを代表するレ・シャニオの特別版
[ブルゴーニュ・アリゴテ レ・シャニオ2021(サン・スフル&澱入り)]


僅か0.17haの自社畑に1918年に植えられた樹齢100年超の古樹から造る稀少品


通常版とは異なり、サン・スフル(亜硫酸塩無添加)で造り、抗酸化のために熟成の際に生ずる澱(オリ)を入れて瓶詰した2024年1月下旬入荷の数量限定の特別版

 シャントレーヴは日本人女性醸造家の栗山朋子女史と、そのパートナーであるギヨーム・ボット氏の二人が、2010年ヴィンテージにスタートさせた、サヴィニー・レ・ボーヌを本拠地とするメゾンです。

 栗山女史はガイゼンハイム大学で醸造学を学び、2011年までラインガウにあるアルテンキルヒ醸造所で醸造責任者を務めていた才媛。一方、ギヨーム・ボット氏はピュリニー・モンラッシェのエティエンヌ・ソゼで働いた後、2002年からはサヴィニーのドメーヌ・シモン・ビーズに請われて移籍。当主だった故パトリック・ビーズの右腕として活躍した醸造長で、2022年4月からはシャントレーヴに専念し、栗山女史と二人三脚でワイン造りを行っています。

 二人が運営するメゾンは、ネゴシアンと言っても、単に葡萄を購入するのではなく、生産者と交渉して、栽培にも関与し、どのタイミングで、どの区画を収穫するかを自ら決め、葡萄や果汁の段階からワインを仕上げるというブルゴーニュの新しいネゴシアン形態である、「マイクロ・ネゴシアン(Micro Negociant)」あるいは「ネゴシアン・ヴィニフィカトゥール(Negociant Vinificateur)」と言われるもので、限りなくドメーヌに近いネゴシアンです。

 初ヴィンテージの2010年ブルゴーニュ・ピノ・ノワールは、早くも英国の著名ワインジャーナリスト、ジャンシス・ロビンソン女史の目にとまり、彼女のウェブサイトで「今週のワイン」に取り上げたほどで、2018年には自社畑を手に入れ、ドメーヌ物のリリースも開始しており、この生まれたばかりの造り手に、世界が注目しています。

 こちらの商品は、2018年に入手した僅か0.17haの自社畑に1918年に植えられた100年超えのアリゴテの古樹から5樽のみ造られる通常版の[ブルゴーニュ・アリゴテ レ・シャニオ]とは異なり、サン・スフル(亜硫酸塩無添加)で造り、抗酸化のために熟成の際に生ずる澱(オリ)を入れて瓶詰した数量限定の特別版の[ブルゴーニュ・アリゴテ レ・シャニオ 2021(サン・スフル&澱入り)]です。

 通常版の[ブルゴーニュ・アリゴテ レ・シャニオ]は昨年11月にご案内し、即日完売しましたが、この特別版の[ブルゴーニュ・アリゴテ レ・シャニオ2021(サン・スフル&澱入り)]は、2024年1月16日に栗山さん夫妻が来日された際の輸入元ラックコーポレーション様主催セミナー席上にて、セミナー出席者に初めて紹介され、即発注し、2024年1月下旬に入荷した数量限定の特別版で、市場にはほとんど出回っていないものです。


 亜硫酸塩は昔からワイン醸造のあらゆる場面で使われるもので、主として不潔な香りを生み出す悪玉酵母や雑菌の繁殖を抑え(殺菌効果)や品質の安定化(酸化防止効果)のために必要とされています。もちろん添加量には厳しい規制があり、人体の健康に影響がない範囲に定められており、また、添加、あるいは無添加だからといって『良い、悪い、美味しい、不味い』ということもありませんが、多くの造り手は、できる限り人工的なものをワインに加えず『より葡萄本来のままの味わいを』、『より自然な味わいのままで』飲んでほしいと思っています。

 しかし、亜硫酸塩無添加で造ることはリスクがあり、健全で良質の葡萄と醸造家の腕と経験があってこそできるとても難しいことで、現代のワイン醸造家にとっては亜硫酸塩の使用量をいかに減らすかは腕の見せ所とも申せます。

 今回栗山夫妻は、健康で生命力溢れる葡萄樹のための徹底した土壌造りと葡萄の選果を厳しくすることで良質の葡萄を収穫し、レ・シャニオの一部をサン・スフル[sans(なしで) soufre(硫酸)]で造り、抗酸化作用もある熟成中に生じた澱(オリ=タンパク質、ポリフェノール等うま味成分の沈殿物)を瓶詰の際に戻したこの特別ヴァージョンを造りました。

 一般的には樹勢が強く、収量の多いアリゴテですが、レ・シャニオの100年を超えの小さな凝縮した果粒をつけるアリゴテの古木の収量は、シャントレーヴのシャルドネの収量よりも低いそうです。(アリゴテは収量を高くすると薄まる性質があるとのことです)


 栗山さんからは、セミナーでシャントレーヴの畑の土壌造りについて、上にその一部を掲載したようにスライドを用いた詳細な説明があり、レ・シャニオについて、『フルーティーな香りに洋梨や白い花。心地よいアタックと緻密なストラクチャー、長いアフターで、エネルギー溢れるアリゴテで、寝かせて更に奥行きと複雑味が増します』とのコメントがありました。

 但し、セミナーでの試飲は通常版のレ・シャニオで、サン・スフル&澱入りの特別ヴァージョンは、本数限定のため、試飲はできておりませんが、是非この機会にお試し下さい。お薦めです。

 [*ご参考までに]こちらのレ・シャニオは、サン・スフルにもかかわらず、このボトルのバックラベルには、下の写真の通り、「添加物:酸化防止剤(亜硫酸塩)」の表記がありますが、酸化防止剤をまったく使用していないワインでも、醸造中に二酸化硫黄がごく微量自然発生することがあるため、 食品衛生法で「酸化防止剤含有」の表記が義務づけられているためです。


 また、最新ヴィンテージとなるブルゴーニュの2021年は、遅霜や湿気、病気等により葡萄畑は壊滅的な被害を被り、また、フランス農務省からも過去半世紀で最低の収量との報告もされています。中でも、4月初旬の遅霜により、萌芽が早く早熟のシャルドネ主体のコート・ド・ボーヌ地区の霜害の被害は甚大で、コート・ド・ボーヌの白ワインは平均収穫量の70%〜80%減少と言われています。芽吹きの遅いピノ・ノワールは、シャルドネほどの霜害はないものの、天候不順により、やはり収量は減少しています。

 ある有名生産者が、2021年ヴィンテージについて、『葡萄畑が大変な年で、衛生状態の良い、健全な葡萄を収穫するために一生懸命働いた』と語っているように、ブルゴーニュの2021年は『栽培家の力量と経験、ノウハウが生きた[栽培家のミレジム]とも言われ、収量こそ少ないものの、霜害や病害等の悪条件を乗り越えて健全に実った葡萄で造られたワインは高品質で、1970年代のようなクラシカルなスタイル(涼しい気温と変わりやすい天候を思い出させる、昔の純粋なブルゴーニュのヴィンテージ)』に仕上がっています。

 この収量減の影響で、これから順次リリースされる2021年ヴィンテージは大幅な価格高騰と品薄が必至な状況となっておりますので、著名生産者のワインはお早目の購入をお薦めいたします。


 なお、こちらの特別版のレ・シャニオには細かい澱が入っています。澱はワインのうま味成分が沈殿したものなので口にしても問題はありませんが、舌に触れるとザラっとした感触があり、酸味や苦味を感じ、せっかくのワインの風味が損なわれてしまう場合もございます。お飲みになる一週間前に瓶を立てて保管し、澱を瓶の底に沈めること、あるいは『デキャンタージュ』をお薦めします。

 こちらの商品はラックコーポレーショ様輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、店舗内セラー保管商品です。

【商品内容】
商品名:ブルゴーニュ・アリゴテ レ・シャニオ2021 
   (サン・スフル&澱入り特別版)
    
仏語名:2021 Bourgogne Aligote Les Chagniots
   (sans soufre)

生産者:シャントレーヴ
    (Chantereves)
容量 :750ml
タイプ:白ワイン



Your recent history

Category

Recommended