ヴォーヌ・ロマネ一級レ・ゴーディショ2021[ドメーヌ・フォレ・ペール・エ・フィス]

型番 エノテカ那須レンタルセラー在庫
販売価格 104,500円(税込)
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ラ・ターシュと同格と言われる幻の一級畑ヴォーヌ・ロマネ一級レ・ゴーディショの数少ない所有者の一人

小さいながらも素晴らしいワインを造る優良生産者
ドメーヌ・フォレ・ペール・エ・フィスの看板ワイン
最新ヴィンテージ2021年の稀少キュヴェ
[ヴォーヌ・ロマネ一級レ・ゴーディショ2021]


 このドメーヌの設立は1840年と古く、現在の当主は三代目のレジ・フォレ氏です。ドメーヌの所在地はDRCのすぐ隣ですが、ドメーヌが所有する畑面積は4.5haという小規模ドメーヌで生産本数も少ないため、日本での知名度はあまり高くはありませんが、コント・リジェ・ベレールのモノポール「特級ロマネ」がドメーヌ元詰めを開始するまでは、レジ・フォレに畑の耕作や醸造を委託していたという凄腕の造り手で、小さいながらもまさに知る人ぞ知るヴォーヌ・ロマネの優良ドメーヌなのです。

 ドメーヌ・フォレが所有する畑は素晴らしく、フラッグシップであるヴォーヌ・ロマネ一級レ・ゴーディショを始め、二枚看板の特級畑クロ・ド・ヴージョとエシェゾー、更に一級ではリシュブールの北に隣接するプティ・モン、そしてニュイ・サン・ジョルジュの最も優れた区画レ・サン・ジョルジュという豪華ラインナップを誇ります。加えてフォレの魅力は平均樹齢50年の葡萄の古木にあり、畑ではリュット・レゾネ(減農薬栽培)を取り入れ、自然派のワインで優しい味わいが特長と言われます。

 こちらの商品は、最新ヴィンテージ2021年のヴォーヌ・ロマネ一級レ・ゴーディショ2021です。

 フォレが所有するレ・ゴーディショは、ラ・ターシュとラ・グランド・リュに挟まれた僅か0.3haの区画で、しかも平均樹齢80年という古樹の葡萄から造られますので、生産量も少なく、幻の畑と呼ばれ、ブルーゴーニュ・ワイン愛好家にはレア物として珍重されています。

ブルゴーニュワイン大全の著者でネゴシアンのベリー・ブラザーズ&ラッドのデレクターのジャスパー・モリス氏も自身の著書の中で、『これまで飲んだことのあるレ・ゴーディショは、レジ・フォレとニコラ・ポテルのものだけ』と書いています。ニコラ・ポテルは2006年に賃借契約が切れるまではレ・ゴーディショを造っていましたが、今は造っておりません。

 それでは、なぜこのレ・ゴーディショがラ・ターシュと同格と言われるのか、その複雑な歴史的経緯をご説明いたします。



 現在ラ・ターシュは畑面積6.06haのDRCのモノポール(単独占有畑)ですが、元々単一の畑ではなく、1622年の時点では1.416haに過ぎませんでした。その後、1793年にジョリ・ド・ベヴィ家に渡り、さらにフランス革命の混乱期を経て、1833年にリジェ・ベレール家(特級ロマネの所有者)が所有するモノポールとなりますが、この時点まではラ・ターシュの畑面積はロマネ・コンティの1.80haよりも小さな畑でした。

 一方、19世紀後半から20世紀初めにかけて、ラ・ターシュに隣接するレ・ゴーディショの畑からも「ラ・ターシュ・ロマネ」や「ロマネ・ラ・ターシュ」の名前をラベルに冠したワインを販売していました。

 1860年代にこのレ・ゴーディショのほとんど全てにあたる4.626haを保有するのに成功したのがDRCの創業者ジャック・マリー・デュヴォー・ブロシェですが、この相続人であるシャンボンとド・ヴィレーヌ両家がこのレ・ゴーディショをラ・ターシュの名前で販売しようとしてラ・ターシュの所有者リジェ・ベレール家との間で法廷沙汰となります。

 ところが、この裁判はすぐに解決します。その理由は、1933年にリジェ・ベレール家が資産処分をせざるを得ない状況となり、DRCの所有者が裁判相手のリジェ・ベレール家からラ・ターシュの畑を買い取ったからです。その時レ・ゴーディショを所有していたド・ヴィレーヌ家は現在のDRCのオーナーの一人であり、もう一人のシャンボン家は、1942年にアンリ・ルロワ氏(マダム・ルロワの父)に持分を譲渡するまではDRCの共同経営者でしたので、DRCは1.416haのラ・ターシュと隣接する4.626haのレ・ゴーディショを併せてまとまった大きな畑を得ることとなります。そして、フランス政府に働きかけてこの大きな畑を特級畑ラ・ターシュとして認めてもらったのです。

  ディジョンの裁判所がこのような裁定を下した根拠は、過去ラ・ターシュとして売られたワインの内、レ・ゴーディショの畑とラ・ターシュの畑からできたものとは全く区別がつかなかったためと言われていますが、当時は世界大恐慌やフィロキセラ禍でフランスのワイン産業の危機的時代でもあり政治的な力も働いていたような気もします。さすが、DRCと言ったところでしょうか。

 その後、ドメーヌ・ラマルシュが持つラ・グランド・リュとの間でごく小さな区画を相互交換して畑の境界を整えて、現在の6.062haのラ・ターシュが出来上がったのです。ラターシュの区画図を見ると二つの小区画に分かれており、一つは面積1.4345haの「La Tache=ラ・ターシュ」もう一つは面積4.6275haの「Les Gaudichois ou la Tache=レ・ゴーディショまたはラ・ターシュ」となっています。
要するに一級畑レ・ゴーディショの内、DRCが所有していたレ・ゴーディショだけが特級畑ラ・ターシュに編入されたわけです。

 従って、元々のレ・ゴーディショの畑の内、DRC以外の3名が持つ区画がそのまま一級畑レ・ゴーディショとして残っているため、面積は僅か1.06haでしかも飛び地のように3ヶ所に分散・所在しているのです。そしてDRCのラ・ターシュの大部分を占める区画は元々のレ・ゴーディショに含まれることから、「編入されずに残ったレ・ゴーディショ」もラ・ターシュと同格の畑と言える訳で、この理由からブルゴーニュ愛好家には稀少な幻の畑として珍重されているのです。

 下にヴォーヌ・ロマネ中心部の葡萄畑の概略地図を掲載していますので、レ・ゴーディショの位置をご確認下さい。(ラ・ターシュの周囲の3ヶ所に分散しています。)



 また、最新ヴィンテージとなるブルゴーニュの2021年は、遅霜や湿気、病気等により葡萄畑は壊滅的な被害を被り、また、フランス農務省からも過去半世紀で最低の収量との報告もされています。中でも、4月初旬の遅霜により、萌芽が早く早熟のシャルドネ主体のコート・ド・ボーヌ地区の霜害の被害は甚大で、コート・ド・ボーヌの白ワインは平均収穫量の70%〜80%減少と言われています。芽吹きの遅いピノ・ノワールは、シャルドネほどの霜害はないものの、天候不順により、やはり収量は減少しています。

 ある著名な生産者が、2021年ヴィンテージについて、『葡萄畑が大変な年で、衛生状態の良い、健全な葡萄を収穫するために一生懸命働いた』と語っているように、ブルゴーニュの2021年は『栽培家の力量と経験、ノウハウが生きた[栽培家のミレジム]とも言われ、収量こそ少ないものの、霜害や病害等の悪条件を乗り越えて健全に実った葡萄で造られたワインは高品質で、1970年代のようなクラシカルなスタイル(涼しい気温と変わりやすい天候を思い出させる、昔の純粋なブルゴーニュのヴィンテージ)』に仕上がっています。

 この収量減の影響で、これから順次リリースされる2021年ヴィンテージは大幅な価格高騰と品薄が必至な状況となっておりますので、著名生産者のワインはお早目の購入をお薦めいたします。


 こちらの商品は、明治34年創業のさいたま市の老舗酒卸商(株)松澤屋様がリーファー・コンテナで直輸入したもので、エノテカ那須レンタルセラー保管商品ですが、セラー契約上、お客様への直送はできないため、一旦当店を経由しての配送となりますので、通常より2〜3日お時間をいただきます。
 


【商品内容】
商品名:ヴォーヌ・ロマネ一級レ・ゴーディショ2021

仏語名:2021 Vosne Romanee 1er Cru
    Les Gaudichots

生産者:ドメーヌ・フォレ・ペール・エ・フィス
    (Domaine Forey Pere et Fils)

容量 :750m
タイプ:赤ワイン


ラターシュと同格と言われる幻の特級畑、ヴォーヌ・ロマネ一級レ・ゴーディショの詳細については、こちらからどうぞ。


【ヴォーヌ・ロマネ一級レ・ゴーディショ畑詳細】



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