1878年より続く、ミッシェル・コラン・ドレジェは、ブルゴーニュで秀逸な白ワイン生み出すシャサーニュ・モンラッシェ最高の造り手の一人として称えられ、有名な評論家ロバート・パーカー氏も5ツ星に評価する造り手で、20ヘクタールの畑を所有し、シャヴァリエ・モンラッシェを始めとする数多くの秀逸の畑を持っていました。
近年、ブルゴーニュでは、ドメーヌの多くが世代交代期を迎えており、ミシェル・コラン・ドレジェでも2003年に父のミシェル・コランの引退に伴い、2004年にドメーヌを分割し、長男フィリップがドメーヌ・フィリップ・コラン、次男ブリュノはドメーヌ・ブリュノ・コランと、別々のドメーヌとして独立し、生産を始めました。
父のミシェル・コランも引退はせず、看板ワインの特級シュヴァリエ・モンラッシェ、ピュリニー・モンラッシェ一級畑レ・ドモワゼル、シャサーニュ・モンラッシェ一級畑アン・レミリーの3銘柄がミシェル・コラン・ドレジェのラベルでリリースされていましたが、近年は完全に引退されたようで、日本の市場でもはやミシェル・コラン・ドレジェのワインを見ることはなくなりました。
また、シャサーニュ・モンラッシェ一級アン・レミリーは、これまでミシェル・コラン・ドレジェと次男のブリュノ・コランだけが造っていましたが、最近のヴィンテージではフィリップ・コランも造っていることから判断すると、ミシェル・コラン・ドレジェの持ち分は、引退に伴い長男のフィリップ・コランへ引き継がれたのではないでしょうか。
現在、ドメーヌ・フィリップ・コランが所有する葡萄畑は約9haですが、この中で燦然と光り輝くのが、父から受け継いだピュリニー・モンラッシェにある二つのクリマ、「特級シュヴァリエ・モンラッシェ」と「一級レ・ドモワゼル」です。
「騎士」の名を持つシュヴァリエ・モンラッシェは、モンラッシェの上部に位置する7.58haの特級畑で、標高260〜300mの斜面は東南東を向いています。造り手によっては、時にはモンラッシェを凌駕すると称えられる最高峰の白ワインです。
シュヴァリエ・モンラッシェには、コラン一族で0.32haを所有しており、その内訳は、父のミシェル・コラン・ドレジェが0.08ha、フィリップ・コランが0.24haです。日本でミシェル・コラン・ドレジェのシュヴァリエ・モンラッシェが広く知られるようになったきっかけは、人気漫画「神の雫」で、ミシェル・コラン・ドレジェの「シュヴァリエ・モンラッシェ2000」が、世界で最高のワイン12本の内の1本、「第五の使徒」として描かれたことでしょう。その中で、『吹雪の雪山マッターホルンを登りきった時の”試練と達成感”』と表現されたのが、このシュヴァリエ・モンラッシェでした。
コラン家が所有している0.32haのシュヴァリエ・モンラッシェの区画位置は公開されておりませんが、公式HPにシュヴァリエ・モンラッシェでの畑での作業風景の写真が掲載されており、この中に映り込んでいるモンラッシェの標識や道路、あるいはシュヴァリエの石造りのゲートや立木の位置関係から、マルキ・ド・ラギッシュの所有するモンラッシェの上斜面で、ドメーヌ・ドーヴネとルフレーヴの間にあることは間違いないと思います。
下に当店店長がエクセルで描画したシュヴァリエ・モンラッシェ所有者とその区画図を掲載いたしましたので、コラン家の所有区画位置(地図中番号�い鬚干稜Г�ださい。なお、コラン家の畑は、北側(ドーヴネ側)の0.28haがフィリップ・コランで、南側(ルフレーヴ側)の0.04haが弟のブリュノ・コラン名義になっています。これは、父のミシェル・コラン・ドレジェが完全引退し、その持ち分0.08haが二人の兄弟に分割相続されたことによるものと思われます。
(*注)生産者の中には関係書籍に記載のないものや公式HPを持たず、またHPに畑位置を公開していないところも多くあり、HP写真に写り込んだ風景や文章から推測したものも含まれておりますが、ほぼ正確な区画図と考えております。また、縮尺や面積は正確なものではありませんので、この点にご留意下さい。

こちらの商品は、最新ヴィンテージ2021年のドメーヌ蔵出し正規品[特級シュヴァリエ・モンラッシェ2021]です。
最新ヴィンテージとなるブルゴーニュの2021年は、遅霜や湿気、病気等により葡萄畑は壊滅的な被害を被り、また、フランス農務省からも過去半世紀で最低の収量との報告もされています。中でも、4月初旬の遅霜により、萌芽が早く早熟のシャルドネ主体のコート・ド・ボーヌ地区の霜害の被害は甚大で、コート・ド・ボーヌの白ワインは平均収穫量の70%〜80%減少と言われています。芽吹きの遅いピノ・ノワールは、シャルドネほどの霜害はないものの、天候不順により、やはり収量は減少しています。
ある有名生産者が、2021年ヴィンテージについて、『葡萄畑が大変な年で、衛生状態の良い、健全な葡萄を収穫するために一生懸命働いた』と語っているように、ブルゴーニュの2021年は、『栽培家の力量と経験、ノウハウが生きた[栽培家のミレジム]とも言われ、収量こそ少ないものの、霜害や病害等の悪条件を乗り越えて健全に実った葡萄で造られたワインは高品質で、1970年代のようなクラシカルなスタイル(涼しい気温と変わりやすい天候を思い出させる、昔の純粋なブルゴーニュのヴィンテージ)』に仕上がっています。
この収量減の影響で、これから順次リリースされる2021年ヴィンテージは大幅な価格高騰と品薄が必至な状況となっておりますので、著名生産者のワインはお早目の購入をお薦めいたします。