長い歴史と伝統を誇るジャクソンの看板シャンパーニュ
2022年12月デゴルジュマンの最新作[キュヴェNo.746]
質量共に豊作の2018年の葡萄をベースに造られ、いつもと一味違った珍しい個性を持ったジャクソン
「ジャクソン シャンパーニュ・キュヴェ No.746」
1798年創業で、200年以上の長い歴史と伝統を誇るジャクソンは、シャンパーニュ界の頂点に君臨しながらも、常に変革を求める精神や独創的な発想を代々受け継いでいますが、2000年の葡萄収穫からリリースを始めた、「700シリーズ」はジャクソンのその意志を具現化したものと申せます。
従来から「シャンパーニュ造りの真髄はブレンド技術にあり」、と言われ、シャンパーニュ・ハウスの顔となるスタンダード・キュヴェは、複数のヴィンテージのリザーヴ・ワインをブレンドして、ノン・ヴィンテージで造るのが普通でした。
しかし、現当主のシケ氏と弟のローラン氏は、そのスタイルに疑問を持ち、画一的な味わいを維持していく伝統的な方法ではなく、収穫年毎の味わいに重点を置いた、言わば、その年のヴィンテージの個性を反映させたシャンパーニュ造りをすることを目指します。
これが、2000年の収穫分の葡萄を使ってリリースが始まる「700シリーズ」で、最初の「キュヴェ728」から、現在の最新エディションのこちらの「キュヴェ746」まで、ヴィンテージの個性を最大限に追求した独創的なシャンパーニュとして、今や世界に認められる存在となっています。
この「700シリーズ」の最初にリリースされた「キュヴェ728」は、ハウスの設立後728番目にブレンドされたことを意味しており、200年の伝統と歴史を誇るジャクソンが、新たにヴィンテージの個性を最大限に反映させるべく生み出した独創的なシャンパーニュです。
ヴィンテージを反映させたシャンパーニュであるだけに、その年の重要イベントに用いられ、話題に上ることも多く、例えば「キュヴェ733」は、ノーベル平和賞を受賞したオバマ元米国大統領のノーベル平和賞受賞式典ディナー(2009年12月グランド・ホテル・オスロで開催)での唯一のシャンパーニュとして振舞われています。
キュヴェ番号が上がるにつれて、「700シリーズ」は更に進化を続け、「キュヴェ734」からは瓶内熟成期間をこれまでの3年から4年とした他、「キュヴェ738」までは全体の約30%にリザーブワインが使われていましたが、「キュベ740」以降はこの比率を20%に下げ、収穫年の個性がより明確になっています。
しかもジャクソンで使用されるマスト(果汁)は「キュヴェ(一番搾り)」のみで、「タイユ(二番搾り)」は使わず、またキュヴェの最初の50リットルは、埃が多いとの理由で使用しないという徹底したこだわりを持っています。(注)シャンパーニュではワイン法により4000kgの葡萄から2550リットルまで果汁を搾ることが認められており、最初の2050リットルを「キュヴェ(一番搾り)」、次の500リットルを「タイユ(二番搾り)」と呼びます。
こちらの商品は、最新エディションとなる「キュヴェ No.746」で、デゴルジュマンは2022年12月、ドサージュは2.0g/Lで、例年より多めではありながらも、ジャクソンらしい酸とミネラルは十分に健在で、 従来の強靭な酸やミネラルのスタイルに比べると比較的早い段階から楽しめ、すぐに素直な美味しさが感じられ、いつもと一味違った珍しい個性を持ったジャクソンとなっています。
ご参考までに、ジャクソンの公式HPでは次のようなコメントが掲載されています。
『[キュヴェNo.746]は、2018年のアイ村、ディジー村、オーヴィレイ村(68%)、アヴィズ村とオワリー村(32%)で収穫された葡萄をベースに造られています。セパージュは、シャルドネ50%、ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ10%で完熟したピノ・ノワールの力強い個性と控えめながらも凝縮した酸やミネラルが調和した、濃厚でリッチ、言わば「バタール・モンラッシェ」的なスタイルに仕上がっており、700番シリーズの中でも異彩を放つキュヴェとなっています。』
シャンパーニュの2018年は、雨の多かった冬が明け、春は穏やかな気候でありながらも雷雨に見舞われました。6月から天候が変わり乾燥した快晴の日が続いたことで収穫が例年より早まり、ジャクソンでは、収穫は8月30日に始まり9月11日に終え、完璧とも言える健全な葡萄を収穫できた年です。
また、収穫量が多いことも、多くの生産者を喜ばせました。シャンパーニュ地方は気候が不安定なため、不作年のワインの品質を補完するブレンド用として良年にワインを貯蔵しておきます。これをヴァン・ドゥ・レゼルブ(リザーブ・ワイン)と呼びます。
シャンパーニュの規定収量は毎年シャンパーニュ委員会(CIVC)が決めており、2018年の規定収量は、前年の2017年と同じ1ヘクタールあたり10,800kgです。しかしながら2016年、2017年とシャンパーニュ地方は霜害続きで収穫量が少なく、その穴埋めとして2018年は規定収量に加え、最大4,700kg/haのリザーブ・ワインが認められました。
その結果、2018年のシャンパーニュは、多くの生産者が潤沢なリザーヴ・ワインを蓄えることができたうえに、ミレジムはもちろん、ロゼやプレステージ・キュヴェも瓶詰めしており、今後の各メゾンのリリースが大変楽しみなヴィンテージで、ジャクソンの[キュヴェNo.746]がその先陣を切って登場したと申せます。
こちらの商品は、明治34年創業のさいたま市の老舗卸商(株)松澤屋様がリーファー・コンテナで直輸入したもので、エノテカ那須レンタルセラー保管商品ですが、セラー契約上、お客様への直送はできないため、一旦当店を経由しての配送となりますので、通常より2〜3日お時間をいただきます。
【商品内容】
商品名:シャンパーニュ ジャクソン・キュヴェ No.746
仏語名:Jacquesson Champagne Cuvee No. 746
生産者:ジャクソン
(Jacquesson)
容量 :750ml
タイプ :シャンパーニュ