ピュリニーで500年続く名家カリヨン家の15代当主フランソワ・カリヨンが造るピュリニーの村名白ワイン
[ピュリニー・モンラッシェ ブラン2020]
ドメーヌのポートフォリオの約半分を占め、ピュリー・モンラッシェのお手本とも言われる村名白ワイン
カリヨン家は、約 500 年にわたりピュリニー モンラッシェの土地で葡萄栽培を行ってきた長い歴史を有する由緒正しき家柄で、このカリヨン家の中興の祖とも言うべき人物が1960年代に14代目当主となったルイ・カリヨンです。
ルイ・カリヨンには、0.12haの極小面積のビアンヴニュー・バタール・モンラッシェ以外には特級畑はありませんでしたし、謙虚な性格で、値付けも控えめであったため、スーパースター的なドメーヌには見えませんでしたが、2010年に二人の息子ジャックとフランソワに畑を譲って引退するまで、安定的に高品質のワインを生産し、ピュリー・モンラッシェ屈指の白ワインの造り手と言われ、高く評価されてきました。
先代ルイ・カリヨンの引退に伴い、2010年にドメーヌ所有の畑は兄弟ふたりの間で分割・相続され、長男のジャックが起こしたドメーヌが[ジャック・カリヨン]、そして次男のフランソワが起こしたドメーヌが、こちらの[フランソワ・カリヨン]です。
1988年から父を手伝い、醸造を担当する兄ジャックの傍ら、おもに葡萄栽培に専念していたフランソワは、次第にビオロジック栽培へと傾倒していきます。そして独立後、自身のドメーヌの葡萄畑では除草剤を一切使用せず、トラクター、また場所によっては馬を使って土を鋤き返しています。また、ワインを寝かせておくカーヴは曽祖父が使っていたもので、1520年に掘られたものです。
ドメーヌのポートフォリオはピュリニー・モンラッシェが中心で、隣接するシャサーニュ・モンラッシェやサントーバンにも畑を所有するほか、コート・シャロネーズのメルキュレもラインナップし、現在の所有畑は6.5haで、ブルゴーニュでは標準的な規模ですが、3ha近くを村名ピュリニー・モンラッシェが占めています。
こちらの商品は、2020年ヴィンテージのドメーヌ蔵出し正規品「ピュリニー・モンラッシェ ブラン2020」です。
フランソワ・カリヨンのヴィラージュ白ワイン「ピュリー・モンラッシェ」は、複数の区画から収穫した樹齢19〜49年のシャルドネを使用しています。
フランソワ・カリヨンでは、澱との接触は長めにしつつ、樽香は抑えるという、バランスを重視した熟成法を採用していますので、『バリックで醗酵後、新樽10%で11ヶ月、その後更にステンレスタンクで7ヶ月の熟成を経て造られるワインは、黄色い果実や花が溢れる生き生きとした香り。力強い果実と確かな酸がおりなす肉感的な味わい味わいはまさにピュリニーのお手本と言え、数年の熟成を経るとさらに芳醇な味わいへと進化する見事な村名ワインです。』(輸入元資料)
2020年ヴィンテージについて、ブルゴーニュワイン委員会のHPを見ると、『2020年ヴィンテージは、発芽から収穫まで歴史的な早熟で、好天に恵まれ雨が降らなかったため、病気はほとんどなく、衛生状態の良い葡萄が収穫でき、多くの生産者にとって2020年のワインは並外れたものとなり、長期熟成向きの偉大なヴィンテージと予想される』と記しています。
しかしながら、次の2021年ヴィンテージは、遅霜や湿気、病気等により葡萄畑は壊滅的な被害を被り、例えばルフレーヴの公式HPでは、シュヴァリエ・モンラッシェは80%の葡萄が失われたとの記載もあり、また、フランス農務省からも過去半世紀で最低の収量との報告もされています。
この影響もあり、2020年ヴィンテージは大幅な価格高騰かつ日本への輸入量も減少し、入手困難となっていますが、来年リリースの2021年ヴィンテージのワインは、更なる価格高騰と品薄が必至ですので、2020年ヴィンテージを是非ご検討下さいませ。
こちらの商品はミレジム様輸入の蔵出し正規品で、店舗内セラー保管商品です。
【商品内容】
商品名:ピュリニー・モンラッシェ ブラン 2020
仏語名:2020 Puligny- Montrachet Blanc
生産者:ドメーヌ・フランソワ・カリヨン
(Domaine Francois Carillon)
容量 :750ml
タイプ:白ワイン