ラヴノーと並ぶシャブリ最高峰生産者ヴァンサン・ドーヴィサの最新ヴィンテージ2020年の正規品
冷涼な気候がもたらすキレの良い酸とキンメリッジ土壌のミネラルを備えた村名「シャブリ2020」
「牡蠣とのマリアージュ」には最上のシャブリです
早飲みタイプの白ワインというイメージのシャブリですが、実はムルソーやピュリニー・モンラッシェ以上に熟成可能なものが存在します。それがドメーヌ・ヴァンサン・ドーヴィサとドメーヌ・フランソワ・ラヴノーの造るシャブリで、伝統的な樽醸造を守り続ける長熟シャブリの最高峰生産者です。両者の造りやワインのスタイルはよく似ていますが、それは両ドメーヌ現当主の父が義理の兄弟ということも関係しているかもしれません。
1970年代以降、シャブリではニュートラルで生産性のよいステンレスタンクを使った醸造が一般的になりましたが、現当主ヴァンサンの父、ルネは伝統的な小樽の使用を頑なに守り続けました。
樽のほとんどが何年も使用した古樽で、通常のピエス(228リットル)だけでなく、シャブリで昔から使われていたフイエット(132リットル)も見られ、その古典ぶりがうかがえます。ただし、当主のヴァンサンは、樽醸造はとりたててワインの品質を決める決定的要因ではなく、大切なのは畑だと主張しています。
現当主のヴァンサン・ドーヴィサは1957年生まれで、ディジョンの大学で醸造学を修了後父ルネと共にドメーヌに参画し、1998年に3haの区画で実験的にビディナミ農法を始め、その結果が良好なことから2002年にはすべての畑をビオディナミに転換した結果目に見えて土壌のバランスが改善され、病気が減り、腐敗果も少なくなったということです。
こちらの商品は最新ヴィンテージ2020年のドメーヌ・ヴァンサン・ドーヴィサの畑名のつかない村名「シャブリ2020」です。
1級ラ・フォレに隣接する面積1.80haの区画の葡萄から造られるシャブリは、ワインの密度では1級、特級にかなわないとはいえ、人々が最高のシャブリに求める研ぎ澄まされたシャープネスとミネラル感はしっかり備えており、キンメリジャン土壌ゆえのヨード香も強く、生ガキと合わせるなら最上の1本です。
”生牡蠣にシャブリ”は、昔からワインと料理のマリアージュの定番として人口に膾炙していますが、実際には樽香で味わいや香りに厚みをだした特級・一級シャブリよりも酸味の強い村名シャブリの方が牡蠣にはお薦めです。このあたりの事情は人気漫画「神の雫」第3巻に掲載されていますので、ご存じの方も多いと思います。
ブルゴーニュ地区より更に高緯度のシャブリ地区は冷涼な気候であるため、近年は霜害や雹害に見舞われることが多く、この被害により生産量は少なくなっているようで、人気最高峰生産者ヴァンサン・ドーヴィサの造る特級・一級のシャブリは入手困難になっており、こちらの畑名の付かないシャブリも以前よりはるかに入荷量が減少しています。
また、最新ヴィンテージ2020年のシャブリについて、ブルゴーニュワイン委員会(VIVB)は、次のように公式発表(要約)していますので、参考になさって下さい。
『ヴィンテージ2020は、その早熟さが特徴で、収穫は8月に始まった。乾燥した夏で、水不足や果房の焼けや葉焼けが起こり、収量は抑えられたものの葡萄畑の衛生状態は素晴らしかった。オーソドックスであることでも際立ち、とてもバランスが良く、シャブリのワインに特徴的な爽やかさを持っている。果汁の糖度は例年並みで過度ではなく、リンゴ酸は少ないが、バランスと爽やかさを保つための十分な酒石酸があり、それがシャブリのワインの魅力を引き立てることが予想され、品質が約束されている。』
こちらの商品は、ラックコーポレーション輸入の蔵出し正規品で、店舗内セラー保管商品です。
【商品内容】
商品名:シャブリ2020
仏語名:2020 Chablis
生産者:ドメーヌ・ヴァンサン・ドーヴィサ
(Domaine Vincent Dauvissat)
容量 :750ml
タイプ:白ワイン