遅摘みによる「パワフルなヴァン・ド・ギャルド」
で知られるドメーヌ・コンフュロン・コトティドの
ほとんど単独で仕立てられない珍しい稀少キュヴェ
「ジュヴレ・シャンベルタン一級クレピヨ 2019」
ドメーヌ・コンフュロン・コトティドと言えば、1980年代のブルゴーニュで、一世を風靡したレバノン生まれの伝説的な醸造家「ギィ・アッカ」氏の名前を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ドメーヌ・コンフュロン・コトティドが、ギィ・アッカ氏のコンサルタントを受けていたのは、1977年から1990年代前半までで、今は、その当時5代目当主であった父ジャッキー・コンフュロン氏から代替わりし、二人の息子、ジャン・ピエールとイヴがドメーヌを運営していますが、現在でもその時の手法をベースとし、ドメーヌ独自の工夫を加えて、素晴らしい長熟型のワインを造り続けています。
ちなみに、ブルゴーニュには、同じコンフュロン姓を名乗るドメーヌ・ジャン・ジャック・コンフュロンがありますが、ドメーヌに名を残す故ジャン・ジャック・コンフュロン氏とジャッキー・コンフュロン氏は兄弟の関係です。
先代の父ジャッキーの時代から、このドメーヌは「遅摘み」をモットーとしており、可能な限り完熟した葡萄を収穫しており、毎年最後に葡萄を収穫する造り手として知られています。また、畑では高密植栽培で収量を抑え、収穫した葡萄は、除梗せず、全房発酵させ、樽熟成についても新樽率を低くする一方で、熟成期間を長くとっています。
こうして造られるワインは、深みのある色調と豊かなアロマを持ち、味わいも濃縮感溢れるもので、まさに「パワフルなヴァン・ド・ギャルド(Vin de Garde=長期熟成型ワイン)」と呼ぶにふさわしいものです。
醸造するアペラシオンは、ドメーヌの本拠地の特級畑エシェゾー、クロ・ド・ヴージョを筆頭に、コート・ド・ニュィからコート・ド・ボーヌまで及んでいますが、ジュヴレ・シャンベルタンにも特級畑マジ・シャンベルタン、シャルム・シャンベルタン、一級畑ラヴォー・サン・ジャック、プティット・シャペル等の優れた特級・一級畑を所有しています。
こちらの商品は、コンフュロン・コトティドがジュヴレ・シャンベルタンに所有する珍しい一級畑、最新ヴィンテージ2019年の「ジュヴレ・シャンベルタン一級クレピヨ2019」です。
ジュヴレ・シャンベルタン一級クレピヨは、有名なクロ・サン・ジャックとレ・シャンポネの間にある畑面積2.76haの小さな一級畑で、この名前がラベルに書かれたワインはほとんど目にすることはなく、畑名をご存じでいない方が多いと思います。比較的平坦な畑で、ラヴォー渓谷から押し流されてきた土が土壌に影響を与えています。
ブルゴーニュワインに詳しい方は、クロード・デュガが造る畑名の付かない「ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ」が、このクレピヨとラ・ペリエールをブレンドしたものであることをご存じかもしれません。下に、クレピヨの位置を示す航空写真を掲載していますので、ご確認下さい。
最新ヴィンテージとなる2019年のヴィンテージ評価は、各種ヴィンテージ・レポートによれば、『2019年は4月の気温低下による霜害、初夏の天候不順に伴う花ぶるいや結実不良、更に、夏の酷暑と水不足により、収量は2018年より25%〜35%減少するものの、陽射しに恵まれて、収穫された葡萄の熟度は高く、酸も豊かであることから品質は極めて良好で、年号末尾に「9」の付く年は優良年というジンクスは守られる』とのことです。しかし、残念なことに、11月恒例開催のオスピス・ド・ボーヌの競売会で顕著だったように、『2019年産のワインの品質は優れているものの、生産量が減少していることから、価格は2018年より高めとなる』旨も報告されています。
こちらは2022年7月に入荷したラックコーポレーション輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、エノテカ那須レンタルセラー在庫商品ですが、セラー契約上、お客様への直送はできないため、一旦当店を経由しての配送となりますので、通常より2〜3日お時間をいただきます。
【商品内容】
商品名:ジュヴレ・シャンベルタン一級クレピヨ2019
仏語名:2019 Gevrey- Chambertin 1er Cru
Craipillot
生産者:ドメーヌ・コンフュロン・コトティド
(Domaine Confuron Cotetidot)
容量 :750ml
タイプ:赤ワイン