ペトリュスやレヴァンジルと肩を並べるポムロールの老舗名門シャトー
好環境下での11年の熟成の時を経て、丁度飲み頃に入った
「ヴュー・シャトー・セルタン2011」
2022年5月25日に輸入元のラックコーポレーション様から特別価格で入荷した、飲み頃で、お買い得なバック・ヴィンテージ
今でこそシャトー・ペトリュスの方が有名になってしまいましたが、ポムロールの昔からの名門と言えば、やはりヴュー・シャトー・セルタンに勝るものはありません。ヴュー・シャトー・セルタンの歴史は、ボルドーのネゴシアン、ジャン・ドメイ・ド・セルタン氏が土地を開墾し、シャトーを建設した1770年代にまで遡り、当時からポムロール最高のワインとされていました。
事実、1868年に作成されたガイド書「コック・エ・フェレ」では、3位だったシャトー・ペトリュスを抑えて、ブルジョワ級のトップシャトーとして評価されていたほどでした。
ヴュー・シャトー・セルタンのワインは、メルローで有名なポムロールにありながら、他のシャトーよりもカベルネ種が多めで、他のポムロールのワインとは異なり、メドック的なスタイルの長期熟成型で、非常に色が濃く、優雅で複雑な香りを持ち、ビロードのような口当たりの良さが特徴です。
現在このヴュー・シャトー・セルタンを所有しているのは、シンデレラワイン「ル・パン」を所有しているベルギー出身のネゴシアン、ティエンポン家で、1924年に入手しています。
こちらの商品は、「ヴュー・シャトー・セルタン2011」です。
2011年のボルドーは予測不可能な天候の影響を受けて難しいヴィンテージとなりました。また、6月後半の真夏のような熱波により、葡萄が火傷の被害を受け、特にポムロール地区のメルローが火傷により、壊滅的な被害を被りました。
しかし、優良な生産者は、このような厳しい年にこそ、その本領を発揮し、必死でワイン造りをしますので、「オフ・ヴィンテージ=ダメなワイン」では決してございません。むしろ「難しい年に生産者が必死の思いで造った農産物であるワインを比較的お手頃な価格で、早めに楽しめる良い機会」と言えるのではないでしょうか。実際に、2011年のポムロール地区のワインは、力強さには欠けるものの、フィネス溢れる良いワインとなっています。
2011年のヴュー・シャトー・セルタンのセパージュは、メルロー70%、カベルネ・フラン29%、カベルネ・ソーヴィニヨン1%で、パーカー・ポイント「91点」で、難しいヴィンテージにおける成功作として評価されています。
この理由の一つに、ヴュー・シャトー・セルタンは他のポムロールのシャトーと異なり、メルローの比率が比較的少なく、カベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンド比率が高くメドックに似た特徴があることが挙げられます。というのも上述した通り、2011年ヴィンテージはポムロール地区のメルローが壊滅的な不作となったものの、ヴュー・シャトー・セルタンの作付け割合は、メルロー50%、カベルネ・フラン25%、カベルネ・ソーヴィニョン20%であるため、メルローの不作をカバーできたためです。
こちらのヴュー・シャトー・セルタン2011は、11年の熟成の時を経て、丁度飲み頃に入ったバック・ヴィンテージで、価格もお手頃なものとなっており、お薦めです。
こちらは2022年5月下旬に当店に入庫したラックコーポレーション輸入のシャトー蔵出し品で、店舗内セラー保管商品です。
商品名:ヴュー・シャトー・セルタン 2011
(2011 Vieux Chateau Certan)
容量750ml 赤ワイン