ペトリュスやレヴァンジルと肩を並べるポムロールの老舗名門シャトー
8年の熟成の時を経て、丁度飲み頃のバックヴィンテージ
厳しい選果と低収量で通常年の1/4の僅か12,000本の生産
ヴュー・シャトー・セルタン2013
今でこそシャトー・ペトリュスの方が有名になってしまいましたが、ポムロールの昔からの名門と言えば、やはりヴュー・シャトー・セルタンに勝るものはありません。ヴュー・シャトー・セルタンの歴史は、ボルドーのネゴシアン、ジャン・ドメイ・ド・セルタン氏が土地を開墾し、シャトーを建設した1770年代にまで遡り、当時からポムロール最高のワインとされていました。
事実、1868年に作成されたガイド書「コック・エ・フェレ」では、3位だったシャトー・ペトリュスを抑えて、ブルジョワ級のトップシャトーとして評価されていたほどでした。
ヴュー・シャトー・セルタンのワインは、メルローで有名なポムロールにありながら、他のシャトーよりもカベルネ種が多めで、他のポムロールのワインとは異なり、メドック的なスタイルの長期熟成型で、非常に色が濃く、優雅で複雑な香りを持ち、ビロードのような口当たりの良さが特徴です。
現在このヴュー・シャトー・セルタンを所有しているのは、シンデレラワイン「ル・パン」を所有しているベルギー出身のネゴシアン、ティエンポン家で、1924年に入手しています。
2013年のボルドーは天候に悩まされた難しいヴィンテージでした。春の生育期は雨と高い湿度に悩まされ、開花期にも雨による花ぶるいや結実不良が起き、更に冷涼な夏で、雹の被害もあり、収穫期にも雨と高湿度によるカビの病害が発生しました。従って、2013年はヴィンテージ・チャート上は「オフ・ヴィンテージ」とされています。
しかし、優良な生産者は、このような厳しい年にこそ、その本領を発揮し、必死でワイン造りをしますので、「オフ・ヴィンテージ=ダメなワイン」では決してございません。むしろ「難しい年に生産者が必死の思いで造った農産物であるワインを比較的お手頃な価格で楽しめる良い機会」と言えるのではないでしょうか。
こちらのヴュー・シャトー・セルタンの場合、通常年は48,000本生産されますが、2013年の場合はその1/4の「僅か12,000本」の生産となりました。実に75%の減少となります。これは葡萄の選果を厳しくし、優良な顆粒だけを醸造し、収量も「22ヘクトリットル/ha」に抑えたことによるものです。ご参考までに低収量で有名なドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティの平均収量が「30ヘクトリットル/ha」ですので、どれほどの低収量であったかお分かりいただけると思います。
2013年のセパージュは、メルロー92%、カベルネ・フラン8%で、パーカー・ポイント「87-88点」。8年の熟成の時を経て、丁度飲み頃に入ったバック・ヴィンテージで、価格もお手頃なものとなっており、お薦めです。
こちらの商品はラックコーポレーション輸入のシャトー蔵出し品で、エノテカ那須レンタルセラー保管商品ですが、セラー契約上、お客様への直送はできないため、一旦当店を経由しての配送となりますので、通常より2〜3日お時間をいただきます。
商品名:ヴュー・シャトー・セルタン 2013
(2013 Vieux Chateau Certan)
容量750ml 赤ワイン