「メドックのヴェルサイユ」と讃えられる美しきシャトーを有し、格付け第4級ながら第2級に匹敵すると言われるサン・ジュリアンのトップ・シャトー
2025年12月に輸入元様から特別価格で入荷したシャトー蔵出しのバック・ヴィンテージ
[シャトー・ベイシュヴェル2021]
1565年、フランソワ・ド・フォワ・カンダル(Francois de Foix-Candale)司教によってシャトーが建造されたのが始まりです。
そして、エペルノン公爵であり、国王アンリ3世の寵臣であったジャン・ルイ・ノガレ・ド・ラ・ヴァレット(Jean-Louis Nogaret de La Valette)氏と結婚した、彼の姪がシャトーを引き継ぎました。
伝説によると、ヴァレット公爵の権力は絶対で、彼の城の前を通過する船は忠誠の印として帆を下げねばなりませんでした。この「ベッゼ・ヴォワール(帆を下げよ)"Baisse- Voile"」が転訛して、"Beychevelle"(ベイシュヴェル)という名前が付いたそうで、ベイシュヴェルのエチケットには、帆を下した船が描かれています。
このシャトー・ベイシュヴェルは、その後1600年代から1900年代にかけて幾度となく所有者の変遷があり、最終的には、フランスの保険会GMFグループの所有を経て、1988年、カステル社と、サントリーが設立した、合弁会社グラン・ミレジム・ドゥ・フランス社の所有となり、これを機に品質は著しく向上し、今や格付け第4級ながら第2級に匹敵すると言われ、サン・ジュリアンのトップ・シャトーの一つとなっています。
こちらの商品は、2025年12月に輸入元様から特別価格で入荷したシャトー蔵出し品のバック・ヴィンテージ[シャトー・ベイシュヴェル2021]です。
[シャトー・ベイシュヴェル2021]のセパージュはカベルネ・ソーヴィニョン57%、メルロー38%、カベルネ・フラン2%、プティ・ヴェルド3%で、パーカー・ポイントは「91-94点」の高得点、飲み頃は2031年〜2046年とありましたので、もう少し先のようです。
ボルドーの2021年は、春の霜、冷夏、収穫時期の雨など難しいポイントが多く、生産者の腕が試された「ワインメーカーズ・ヴィンテージ」と言われています。しかし、この厳しい気候条件の中でも、優良生産者はその持てる技術、経験、叡智、努力を全て発揮し、「最高のヴィンテージ」ではないものの、決して「オフ・ヴィンテージ」ではない秀逸なワインを造り出しています。
2018〜2020年の3年間は大変暑い年でしたが、2021年は夏が涼しく、葡萄はゆっくりと成熟し、フレッシュでピュア、繊細なワインが出来上がったためで、「あふれんばかりのパワフルな果実味」というようなスタイルではなく、2021年は1990年代以前のボルドーを想起させる、「やさしい味わいのクラシック」なスタイルのヴィンテージと言えるでしょう。
しかし、2021年の収穫量は少なく、ボルドー全体では2020年に比べ14%の減少、2011年〜2020年の10年間平均より23%減少となっています。
こちらはラックコーポレーション様輸入のシャトー蔵出し品で、店舗内セラー保管商品です。
商品名:シャトー・ベイシュヴェル2021
(2021 Chateau Beychevelle)
容量750ml 赤ワイン