世界的なコロナの影響や米国の関税の関係で、優良年ながらシャトーの蔵出し価格が下がったお買い得ヴィンテージ
パーカーポイント100点を獲得した秀逸なヴィンテージ2019年の逸品[シャトー・シュヴァル・ブラン2019]
シュヴァル・ブラン(白馬)という美しい響きの名前を持つシャトー・シュヴァル・ブランは、シャトー・オーゾンヌと共に、サン・テミリオンの格付けの頂点、「プリミエ・グラン・クリュ・クラッセA」(第一特別級A)に君臨しています。
五大シャトーとこのシュヴァル・ブラン、オーゾンヌ、シャトー・ディケムを合せてボルドーの八大シャトーと呼ばれることもあります。
シュヴァル・ブランは、サン・テミリオンとしては、著しく独特なワインです。醸造的な特徴は、カベルネ・フランとメルローを同じくらいの割合で使用するという異例なブレンドで、ポムロールに近いとも言えます。
ポムロールとの境界線付近の“Les Graves de Saint-Emilion(サンテミリオンの砂利)”と呼ばれる地域一帯は、サン・テミリオン地区の中でも珍しく砂利が多く堆積している土壌ですので、サン・テミリオンのほとんどのシャトーがメルローを主体とした葡萄を植えているのに対して、シャトー・シュヴァル・ブランの36haの畑では地元では「ブショ」と呼ばれるカベルネ・フランやカベルネ・ソーヴィニヨンといった品種を多く植えているのです。
ボルドーの八大シャトーの一つであるこのワインが魅力的な埋由の一つに、それらのワインの中で最も飲み頃の期間の幅が広いということがあります。
シュヴァル・ブランが持つ若いうちから飲める能力や早熟さ、にもかかわらずカベルネ・フランの比率が高いため50年以上も熟成できる成長能力、バランスの良さや強烈な充実感は、どこかシャトー・オー・ブリオンに似ているとも言えます。
こちらはボルドーの優良年2019年のシャトー蔵出しの「シャトー・シュヴァル・ブラン2019」で、パーカーポイント100点を獲得した逸品です。
2019年のボルドーは、夏に気温が高く、乾燥した日が続き、水分不足が心配されていましたが、幸運にも丁度良いタイミングで降雨があり、また、昼夜の寒暖差が葡萄に鮮度をもたらすなど、テロワールに祝福されたヴィンテージとなりました。
特に保水力のある粘土質土壌の右岸シャトーは素晴らしい収穫条件となり、メルロー58%、カベルネ・フラン34%、カベルネ・ソーヴィニョン8%のセパージュで造られた[シュヴァル・ブラン2019]は、パーカーポイント100点を獲得しています。
ワイン愛好家にとってもう一つ嬉しいことは、ブルゴーニュとは正反対にシャトーの蔵出し価格がかなり値下げされていることで、これには新型コロナの世界経済への影響や最大の輸入国米国のフランス産ワインに対する関税のアップ等が影響しているようです。
従いまして、秀逸なヴィンテージながら比較的お求めやすい価格でリリースされたボルドーの2019年は、[お買い得ヴィンテージ]と言え、お薦めです。
こちらはラックコーポレーション様輸入のシャトー蔵出し品で、エノテカ那須レンタルセラー保管商品ですが、セラー契約上、お客様への直送はできないため、一旦当店を経由しての配送となりますので、通常より2〜3日お時間をいただきます。
商品名:シャトー・シュヴァル・ブラン 2019
[サン・テミリオン格付け第一特別級A]
仏語名:2019 Chateau Cheval Blanc
[Saint-Emillion Premiers Grand Cru Classes A]
容量750ml 赤ワイン