サヴィニー・レ・ボーヌ最高の一級畑オー・ヴェルジュレスの僅か0.3haの区画で造る稀少白ワイン
赤ワイン中心のサヴィニー・レ・ボーヌのアペラシオンの中で特筆される存在の一級白ワイン
サヴィニー・レ・ボーヌ オー・ヴェルジュレス ブラン2019
サヴィニー・レ・ボーヌのトップ生産者ドメーヌ・シモン・ビーズは、設立が1880年という歴史あるドメーヌですが、その基礎を固めたのは、1950年に3代目当主としてドメーヌを継承した孫のシモンで、葡萄栽培のみならず、醸造家としての才能にも恵まれた彼は、ブルゴーニュワインの二大改革である「トラクター使用とドメーヌ元詰め」をサヴィニーで真っ先に導入し、ドメーヌの知名度を高めました。
そして、ドメーヌを飛躍的に発展させたのが1972年にドメーヌを引き継いだ息子のパトリックです。彼はドメーヌの名声をさらに高めると同時に、葡萄畑を大きく拡張し、1995年にラトリシエール・シャンベルタン、1997年にコルトン・シャルルマーニュと、赤白ふたつのグラン・クリュをいずれもメタヤージュ契約ではありますが、手に入れることに成功し、サヴィニー・レ・ボーヌのトップ生産者にとどまらず、ブルゴーニュのトップ生産者の仲間入りを果たします。
パトリック氏は2013年10月に61歳の若さで他界し、以後ドメーヌの舵取りは妻のビーズ・千砂氏とパトリックの妹で、ジャン・グリヴォに嫁いだマリエル氏の奮闘で、ドメーヌの評価は高く、パトリック亡き後のドメーヌも安泰です。
シモン・ビーズが本拠地としているサヴィニー・レ・ボーヌは、コート・ボーヌの北に位置し、ロワン川が流れるペルナン・ヴェルジュレス側とボーヌ側の谷間の斜面の上流にある美しい村です。下に掲載したサヴィニー・レ・ボーヌのAOC地図の通り、川に近い位置や平坦な場所が「村名」畑で、丘の中腹が「一級」畑となっており、特にロワン川左岸(地図上の右側)斜面中腹の真南あるいは南東向きに位置する一級畑からは長熟型のワインが産まれます。
サヴィニー・レ・ボーヌ一級オー・ヴェルジュレスは、サヴィニー・レ・ボーヌ最高の一級畑で、ペルナン・ヴェルジュレスの評価の高い一級畑イル・デ・ヴェルジュレスの真上に位置する東南向きの畑です。パトリック・ビーズの父が戦後手に入れて開墾した畑で、心地よい酸とタンニンに支えられ、絶妙なバランスの上に立つ、ドメーヌ・シモン・ビーズを代表するワインです。
ドメーヌがオー・ベルジュレスに所有する畑は2.3haで、この内2.0haにピノ・ノワールを植え、赤ワインの「オー・ヴェルジュレス」を造っていますが、1995年からは残りの0.3haにシャルドネを植え、少量の一級白ワイン「オー・ベルジュレス ブラン」も造っています。
ドメーヌ・シモン・ビーズは、看板ワインの特級ラトリシエール・シャンベルタンやサヴィニー・レ・ボーヌ最高の一級畑オー・ヴェルジュレスを造っていることから、赤の造り手として知られていますが、特級コルトン・シャルルマーニュを始めとして少量の白ワインを造っており、現在ブルゴーニュ最高の人気生産者ジョルジュ・ルーミエのコルトン・シャルルマーニュもドメーヌ・シモン・ビーズに畑の手入れを委託しているほどの白の造り手としても有名です。
また、サヴィニー・レ・ボーヌの葡萄畑は約350haもありますが、白ワインの生産比率は1割程度で、赤ワイン中心のアペラシオンのため、サヴィニー・レ・ボーヌの秀逸な白ワインは大変稀少な存在です。
マット・クレイマー氏は、その著書「ブルゴーニュワインがわかる」の中で、「今日ブルゴーニュで最もお買い得なワインはサヴィニー・レ・ボーヌの赤と白」とし、「特に生産量の少ないシャルドネで造るサヴィニー・レ・ボーヌの白はやはり特別で、激しいほど強いテロワールの風味に満ち、さながらシャブリの一級のようでビックリすることがある。」と記しています。
こちらの商品は最新ヴィンテージ2019年の「サヴィニ・レ・ボーヌ一級オー・ヴェルジュレス ブラン2019」です。
2019年のコート・ド・ボーヌ地区は4月〜5月に五回にわたる霜害の影響で、畑によっては30%〜70%収量が減少しています。しかし、その後の天候回復と収穫期の温暖な気候のおかげで、「葡萄の熟度も高く、果実味に溢れ、芳醇なワインとなった優良年」と報告されています。
こちらのインポーターはラックコーポレーションの蔵出し正規品で、店舗内セラーー保管商品です。
【商品内容】
商品名:サヴィニー・レ・ボーヌ
一級オー・ヴェルジュレス ブラン2019
仏語名:2019 Savigny-les-Beaune
1er Cru Aux Vergelesses Blanc
生産者:ドメーヌ・シモン・ビーズ・エ・フィス
(Domaine Simon Bize & Fils)
容量 :750ml
タイプ:白ワイン