特級マゾワイエール・シャンベルタン2011[ドメーヌ・ペロ・ミノ]

型番 エノテカ那須レンタルセラー在庫
販売価格 26,950円(税込)
在庫数 在庫0本売切れ中

SOLD OUT
一躍スーパースターの仲間入りをしたペロ・ミノが造る
シャルム・シャンベルタンと並ぶ二枚看板ワイン

2021年6月入荷の、10年の熟成の時を経て、飲み頃に入り、価格面でもお得な蔵出し正規品のバックヴィンテージ
「特級マゾワイエール・シャンベルタン2011」

*【熟成ブルゴーニュ特集】と重複掲載のため、残りあと1本です!!

 クリストフ・ペロ・ミノが父アンリの後を継いだのは1993年ですが、それ以前のドメーヌ・ペロ・ミノのワインは大半がバルク売りされ、ドメーヌの評価もさほどのものではありませんでした。
しかし、現当主のクリストフ・ペロ・ミノが修業から戻り、ワインを手がけるようになった後、ほぼ全量ドメーヌ元詰めとなり、このドメーヌは一気に注目を集めるようになります。

 ただ、1990年代のペロ・ミノのワインは、抽出が強く、樽香が強い生産者の代表とされおり、アメリカ市場を意識したこのようなパワフルな造りの全盛時代の潮流に乗ってワインを造り、それにより実際に成功をおさめていたことも事実です。

 しかし2000年からペロ・ミノのスタイルはこれまでの濃厚なスタイルから軽快・繊細なスタイルへと大きく変わります。
この変化の契機になったのが、師と仰ぐブルゴーニュの神様アンリ・ジャイエ氏の存在です。アンリ・ジャイエの最後の弟子とも言われるクリストフはジャイエ氏から「怠け者になれ」という含蓄ある言葉をもらったそうです。

 それ以降、これまで二週間にも及んだ低温侵漬を一週間弱にし、抽出方法もビジャージュ主体からルモンタージュ主体へと変え、新樽率も村名で20%、1級、特級で30%、焼き加減もミディアムに抑え、テロワールを重視するアンリ・ジャイエ・スタイルの現代的再現を目指し、優しくすっきりと軽く、透明感のある味わいへと変貌を遂げ、これにより一気にスーパースターの仲間入りをすることになります。

 この醸造における変化と同時に2000年にヴォーヌ・ロマネの名手ペルナン・ロサンの畑を購入し、ドメーヌの拡大にも着手します。ペルナン・ロサンの所有していた畑の中でもニュイ・サン・ジョルジュ一級ラ・リシュモーヌとシャンボール・ミュジニー一級ラ・コンブ・ドルヴォーの2つのアペラシオンには、それぞれ1902年植樹を始め、樹齢70年以上の葡萄が植えられており、通常のキュヴェのほか、古樹の葡萄のみを用いた「キュヴェ・ウルトラ」があり、このペルナン・ロサンの畑の購入もペロ・ミノを一躍スーパースターに押し上げた要因の一つです。

 
 こちらのマゾワイエール・シャンベルタンは、グリザール背斜谷の正面にあたるため、他の特級畑にはない扇状地特有の小石の沖積土壌を有する面積18.58haの特級畑です。隣のシャルム・シャンベルタンを名乗ることができますので、マゾワーエールの名前でリリースしているのはこのペロ・ミノの他ごく少数です。

 ペロ・ミノのテロワール重視の姿勢が良く表れているのは、ドメーヌが所有する二つの特級畑であるシャルム・シャンベルタン(0.91ha所有)とマゾワイエール・シャンベルタン(0.74ha所有)をアッサンブラージュすることなく別々に仕立てており、低収量でアロマティックでジューシー、凝縮感のあるワインに仕上げています。

 ほとんどの生産者は両者に大きな違いはないとし、ブレンドし、シャルム・シャンベルタンを名乗ります。また、マゾワイエール・シャンベルタンだけを所有する生産者の多くは発音の難しさや知名度を考慮し、エチケットにはシャルム・シャンベルタンと表記しています。

 これに対しペロ・ミノは、シャルム・シャンベルタンとマゾワイエール・シャンベルタンにはテロワールに顕著な違いがあると考え両者を区別して瓶詰め・表記している数少ない造り手の一人です。

 このような仕立てが可能なのは、両者のテロワールの違いを明確に表現できる醸造技術だけでなく、別々に瓶詰できるだけの面積の畑を所有していなければできないため、シャルム・シャベルタンとマゾワイエール・シャンベルタンを両方リリースするドメーヌは稀少なのです。(他にシャルム・シャンベルタンとマゾワイエール・シャンベルタンを区別して仕立てる生産者に、モレ・サン・ドニのトプノー・メルムとジュヴレ・シャンベルタン一のデュガ・ピィがいます。)

 今回ご案内の2011年は、平均年の評価となっていますが、決して全ての生産者のワインが凡庸であったわけではありません。

 2011年のブルゴーニュは、暑い春により開花時期が早まり、夏に気温が上がらなかったため、2010年同様収穫量は例年より低めでした。
 そのため、果実の糖度は上がりすぎず、酸も穏やかな、柔らかく親しみやすいヴィンテージで、2009年、2010年のビックヴィンテージに及ばないまでも、結果としてエレガントで豊かな味わいの仕上がりに多くの評論家が驚きを示したヴィンテージです。

 最高峰生産者のワインは難しい年にこそ、その真価が発揮され、むしろ価格面でお買い得となっています。一般的にグレート・ヴィンテージがもてはやされがちですが、ワインは自然の産物ですので、ヴィーテージごとの特徴を味わうこともワイン・ラヴァーにとって必要なことだと思います。

 是非ペロ・ミノのシャルム・シャベルタンとマゾワイエール・シャンベルタンで、テロワールの違いをお確かめ下さい。

 なお、ペロ・ミノはドメーヌ物のワインの他にいろいろな畑から葡萄を買ってワインを造っており、これまではこれらのネゴシアン物のワインはエチケットは同じですが「ペロ・ミノ」だけの表記で「ドメーヌ」の文字は記されていませんでしたが、最新の2017年ヴィンテージからは全ての銘柄から「ドメーヌ」の文字は消え、「ペロ・ミノ」の表示で統一されています。自分の造るワインにドメーヌ物とネゴシアン物の区別はないということでしょうか。


 こちらは2021年6月中旬に当店に入庫したラックコーポレーション輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、エノテカ那須レンタルセラー保管商品ですが、セラー契約上、お客様への直送はできないため、一旦当店を経由しての配送となりますので、通常より2〜3日お時間をいただきます。

【商品内容】
商品名:特級マゾワイエール・シャンベルタン2011
 
仏語名:2011 Mazoyeres Chambertin Grand Cru

生産者:ドメーヌ・ペロ・ミノ
    (Domaine Perrot Minot)
容量 :750ml
タイプ:赤ワイン

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